「侮辱的表現に満ちたパリ五輪開会式、ローマ法王庁も批判」(Pars Today・バチカンニュース・Sputnik日本)
(Pars Today)
https://parstoday.ir/ja/news/world-i125072
侮辱的表現に満ちたパリ五輪開会式:仏当局の人間・自由・宗教への視点が反映
7月 30, 2024 17:54 Asia/Tokyo
侮辱的表現に満ちたパリ五輪開会式:仏当局の人間・自由・宗教への視点が反映
26日に行われたパリ五輪の開会式に対し、世界の多くの人々や専門家がSNSにおいて、人権侵害的であったり国際社会で神聖視されているものを侮辱するイメージやパフォーマンスに満ちたものだとする意見を投稿しています。
【ParsToday国際】26日の開会式は、異例の演出によって史上最も物議を醸すものとなり、フランスは世界最大規模のスポーツイベントであるオリンピックに歴史的な驚愕と恥辱の記憶を刻みました。
この開会式では、パフォーマンスにトランスジェンダーのモデルを登場させたり、キリスト教徒を中心とした何十億もの人々の道徳観や信仰を侮辱する演出をして、世界から大きな批判や嫌悪を浴びました。
イエス・キリストをモチーフにしたレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画『最後の晩餐』を想起させるパフォーマンスでは、同性愛的表現が用いられたことで一気に冒涜的な雰囲気となり、SNSなどでは大論争が繰り広げらることになりました。
批評家らは、開会式では性的な問題や人間の尊厳に反する内容が過度に強調されていたと指摘しながら、そのような演出に子供も参加させていたことに抗議しました。彼らはさらに、開会式のパフォーマンスがキリスト教およびキリスト教徒に対する侮辱であったとして、SNSを中心に反対意見を表明しました。
問題となったパフォーマンスでは、事前に用意された映像・画像も多数使用されていましたが、小児性愛などの性的逸脱を示唆するものが含まれていたために驚きを呼び、多くの抗議が起こりました。批評家らは、このパフォーマンスに少女を1人参加させたことは、フランスとヨーロッパのこの先の世代を待つ暗い未来を暗示するものだったとしました。
他にも、スペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」のハビエル・テバス会長はXに、「容認できない、無礼で、悪名となるものだった」「『最後の晩餐』のイメージを使用することは、キリスト教徒に対する侮辱だ。宗教的信念の尊重はどこにいったのか? オリンピックの伝統は尊重されるべきだ」と投稿しました。
この宗教的侮辱ついては、フランスのカトリック教会も声明で、「開会式では残念ながら、キリスト教に対する愚弄の場面が含れており、遺憾だった」としました。
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一方、多くの反戦活動家は、子どもを殺害するシオニスト政権イスラエルの選手団が開会式でセーヌ川を下ったことが、パリの街に決して消えない新たな汚点を残したとしました。なぜなら彼らは、パレスチナ問題を最優先課題だとする世界の自由を求める人々がIOC・国際オリンピック委員会に対し、スポーツ選手を含めたガザの人々がイスラエル政権によって殺されていることに何らかの反応を示すことを期待していたからです。
この批判は、的確に要点を突いたものと言えます。それは、フランス政府は、いわゆるトランスジェンダーの人々を守る義務があるとしながら、パレスチナ人の権利をめぐっては主要な反対者となっているからです。
結局のところ、パリ五輪の開会式は、「莫大な費用をつぎ込み、現在ヨーロッパで見られる恐ろしいまでの放縦への誘導と、それに加えた無作法の伝播」だったと説明できるでしょう。開会式のパフォーマンスは、フランスおよびヨーロッパの現状を少なからず反映していたのです。
タグ フランス 人権侵害 パリ五輪
(バチカンニュース)
https://www.vaticannews.va/ja/pope/news/2024-08/comunicato-santa-sede-cerimonia-apertura-olimpiadi.html
教皇庁「パリ五輪開会式のいくつかの場面に悲しみ」表明
教皇庁は、パリ・オリンピックの開会式をめぐり、いくつかの場面に悲しみを表明した。
Vatican News
教皇庁は、7月26日に行われたパリ・オリンピックの開会式をめぐり声明を発表した。
この声明を通し、教皇庁は、「パリ・オリンピックの開会式のいくつかの場面に悲しみを覚えると共に、ここ数日上げられていた、多くのキリスト教信者や他の宗教の信者にもたらした不快感を嘆く声に加わらざるを得ない」と述べた。
また、「全世界が共通の価値観のもとに一致して集う信望ある催しにおいて、多くの人々の宗教的信念を嘲笑するような暗示はあってはならないはずだ」と記している。
そして、声明は最後に、「表現の自由は、当然問題ではない」としながらも、その表現の自由にも「他者の尊重においては限界がある」と強調している。
03 8月 2024, 22:23
(Sputnik日本)
https://sputniknews.jp/20240804/18919436.html
ローマ教皇庁がパリ五輪開会式の演出を批判、「宗教的信念をあざ笑うべきではない」
2024年8月4日, 10:19 (更新: 2024年8月4日, 10:29)
© AP Photo / Alessandra Tarantino
パリ五輪開会式の演出をめぐり、宗教上のパロディがあったなどとして波紋が広がる中、ローマ教皇庁はフランス語で声明を発表し、「宗教的信念をあざ笑うような表現はあってはならない」と反感を示した。
パリ五輪の開会式では、女装した男性らが「最後の晩餐」をパロディ化し、キリスト教社会で強い反発を引き起こしている。
こうした中、ローマ教皇庁は声明を発表し、次のように演出を批判した。
「開会式のとある場面に心を痛めるとともに、多くのキリスト教徒やほかの宗教の信者に不快な思いをさせたことを悲しむ声に同調せざるをえない」
その上で「全世界が共通の価値観のもとに集う名誉あるイベントで、多くの人の宗教的信念をあざ笑うような表現はあってはならない」と指摘し、表現の自由を追求する上で、他者への敬意を忘れてはならないとした。
社会 国際
(投稿者より)
パリ五輪の開会式は、一部の表現がYoutubeのガイドラインに抵触するそうで、全てを見ることが出来ないようです。
これまでも欧州で開催される式典の一部には悪魔崇拝を連想させる演出が見られましたが、今回はバチカンが声を上げました。経過を見たいです。