「屋久島沖で墜落、米各軍のオスプレイが飛行停止に」(BBC NEWS JAPAN・Pars Today・Sputnik International)
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/67574470
米軍オスプレイ、屋久島沖で墜落 1人死亡
2023年11月30日
Japan Coast Guard
鹿児島県・屋久島沖の海上で見つかった事故機の残骸とみられる物体。第10管区海上保安本部が写真を公表した
鹿児島県の屋久島沖で29日午後、米軍の輸送機オスプレイが墜落した。第10管区海上保安本部によると、8人が搭乗しており、付近の海域で1人が発見され死亡が確認された。
NHKなどによると、墜落したのはCV-22オスプレイ。エンジン1基から火が出た状態で、屋久島空港に着陸しようとしていたという。
米軍岩国基地(山口県)から米軍嘉手納基地(沖縄県)に向かっていたとみられている。
オスプレイは、ヘリコプターとターボプロップ機の性能を持ち合わせている。ここ数年間で死亡事故が相次いでいる。
防衛省によると、事故機は午後2時40分ごろ、レーダーから航跡が消えたという。
海保はその5分ほど後に、航空機が墜落したとの通報を受けた。広報担当によると、巡視船など船6隻とヘリコプター2機を出し、午後4時ごろ、事故機の一部とみられる物体や救命ボートを発見したという。
Getty Images
事故機と同型のCV-22オスプレイ(資料写真)
海保は乗員を6人と発表していたが、その後8人に訂正した。
現地テレビ局は、事故機が旋回して爆発し、海面に落下したとする目撃者の話を伝えた。
当局によると、別のオスプレイもそばで飛行していたとみられるが、屋久島空港に無事着陸したという。
日本には米兵5万人以上が駐留している。
オスプレイをめぐっては、別の型式の機体が今年8月、オーストラリア北部で訓練中に墜落。乗員23人のうち米海兵隊員3人が死亡した。
2017年にもオーストラリア北部沖で事故が発生し、米海兵隊員3人が死亡した。
(英語記事 US military plane carrying six crashes off Japan)
関連トピックス 航空事故・異変 アメリカ 軍隊 日本 アジア
(Pars Today)
https://parstoday.ir/ja/news/japan-i121094
防衛副大臣、屋久島沖オスプレイ墜落を「不時着水」と主張
11月 29, 2023 20:48 Asia/Tokyo
米空軍横田基地所属の輸送機CV22オスプレイ1機が鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故を巡り、宮澤博行防衛副大臣は29日午後の臨時記者会見で、海上保安庁の巡視船がオスプレイの乗員1人を救助したと発表しました。
沖縄タイムスによりますと、海上保安庁はこの乗員が同日午後、搬送先の病院で死亡が確認されたとしています。
防衛省によれば、オスプレイの国内での死亡事故は初めてとなります。
宮澤副大臣は、今回の墜落事故に関して「不時着水」と発表し、その根拠について「米側から、最後の最後までパイロットが頑張っていたとの説明を受けている」とし、操縦士が墜落まで機体をコントロールしていたと主張しました。
また、事故当時の詳しい状況について、「米側に確認しているが、人命救助が第一だ」と述べ、飛行停止の申し入れなど今後の対応は「原因究明が進んでおらず、そこまでの判断に至っていない」と説明しました。
このオスプレイは、29日午後2時40分ごろに墜落し、現在、陸海空自衛隊から航空機などが現場に派遣され、海上保安庁と連携して乗員の捜索を続けているということです。
海保は29日午後、当初8人としていた乗員を計6人と訂正し、捜索中の航空機から撮影した機体の残骸の写真を公表しました。
一方、沖縄県の玉城デニー知事は29日、県庁で記者団に対し、米軍のCV22オスプレイの墜落事故を受け、県民が不安を持つ中での事故は「非常に残念」と強調した上で、「直ちに訓練を中止すべきだ」との考えを示しました。県は同日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に、海兵隊所属機も含め原因究明までのオスプレイの飛行停止を求めました。
玉城知事はさらに、搭乗員の早期の救出を願っているとしながら、8月のオーストラリアでの死亡事故や県内で相次いでいる緊急着陸に触れ、「不安がこのような形で現実になってしまった」と指摘し、米軍が県内での危険性を考慮するのであれば、県内配備を中止し、米本国などで運用すべきだと訴えました。
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タグ 軍事基地 沖縄県 駐日米軍 在沖米軍 ヘリコプター オスプレイ
(Japan Asks US to Suspend V-22 Osprey Flights Following Deadly Crash: Sputnik International)
https://sputnikglobe.com/20231130/japan-asks-us-to-suspend-v-22-osprey-flights-following-deadly-crash-1115313483.html
日本は墜落死亡事故を受け、米国にV-22オスプレイの飛行停止を求める
2023年11月30日 21:20 GMT
© AP Photo / Elaine Thompson
ファンティーン・ガーディニア
今週初めの沖合での墜落事故を受け、日本はV-22オスプレイ・ティルトローター機の運航を停止した。不安定なことで悪名の高いこの航空機は数十回の墜落事故を起こしており、同じような一時的な飛行停止を引き起こすことが良くあった。
木曜日、日本の岸田文雄政権の松野博一官房長官がこの停止措置を発表した。松野氏は、日本政府は米国に対してオスプレイの緊急を要さない飛行を一時的に停止するよう求めたと述べた。
同氏は「安全が最優先されねば成らない」と述べ、日本はこの状況を「深刻に」受け止める必要があると付け加えた。
水曜日、米軍人6人(米国沿岸警備隊は当初8人と報道陣に発表した)を乗せたオスプレイ1機が日本・鹿児島県の沖合に墜落し、この事故で1人が死亡した。その後の情報は、搭乗した他の5人の安否を含めて殆ど公開されていない。目撃者の1人は日本メディアに対し、機体が海に急落する際に左エンジンが燃えているのを見たと語った。
木原稔防衛相は「このような重大事故の発生により地域住民は大きな不安を抱えており、誠に遺憾だ」と述べ、オスプレイが日本付近で墜落したのは初めてで無いが、このような事象で死者が出たのは初めてだと付け加えた。
昨年、日本は「安全に係わる一連の事象」の最中に米空軍のオスプレイ全機を一時的に飛行停止にしたばかりだ。その僅か数ヵ月前には、米海軍も保有する同型機について同様の措置を取っていた。
2017年に米国のMV-22オスプレイがUSSグリーンベイに衝突する動画が拡散する
2022年7月4日、10:33 GMT
V-22は1988年に初めて公開されたが、固定翼機のような水平飛行とヘリコプターのような垂直飛行の双方が可能な非常に複雑なティルトローター・システムに関係する一連の慢性的な問題のため、オスプレイは2007年にやっと米軍に就役した。
米国は、第2次世界大戦の敗戦以降に米国の緊密な同盟国となった日本に複数の軍事基地を持っている。 しかし、日本の住民たちはイージス・アショア・レーダー施設や防空施設の建設計画に対し、北朝鮮や中国と戦争が発生した際には標的となる可能性が高いとの理由で、これらの計画を阻止するために集会を開くなどして時々米軍の活動に抵抗してきた。琉球諸島の1島である沖縄の住民も、宜野湾市中心部にある巨大な海兵隊普天間飛行場の拡張計画に反対してきた。
アジア 日本 鹿児島県 米沿岸警備隊 V-22 オスプレイ 衝突事故
(Hundreds Protest Osprey Flights as US Refuses Japan's Request to Ground Crash-Prone Aircraft: Sputnik International)
https://sputnikglobe.com/20231204/hundreds-protest-osprey-flights-as-us-refuses-japans-request-to-ground-crash-prone-aircraft-1115380703.html
墜落しやすい航空機の飛行停止を求める日本の要請を米国が拒否したため、数百人がオスプレイの飛行に抗議する
2023年12月4日 20:00 GMT
© AP Photo / Maya Alleruzzo
ファンティーン・ガーディニア
米国は日本の約20ヵ所の基地に5万人を超える部隊を駐留させており、日本が米国に降伏して第2次世界大戦が終結した以降に維持されているプレゼンスの一部となっている。ファシズムが一掃された後の立憲君主国としての再建において、米国は日本の憲法に中立を義務付ける条項を盛り込んだ。
月曜日、ワシントンが同機の飛行停止を求める東京の要請を拒否したことを受けて、少なくとも200人の人々が米空軍のV-22オスプレイ・ティルトローター機による日本上空の飛行継続に抗議するため、沖縄で集会を行った。その前日には、墜落したオスプレイの残骸と乗組員5人の遺体が近くの鹿児島県に近い水域で発見された。
デモ参加者は嘉手納の防衛省8地方局の1つ・沖縄防衛局の本部前に集合した。抗議者たちは、先週の墜落事故の調査が完了するまでオスプレイの飛行を差し止めるよう同局職員に書簡を手渡し、墜落しやすいことで悪名の高いティルトローター機に反対するスローガンを叫んだ。
この抗議活動を主催した反基地団体「オール沖縄」の福元勇司氏はマイクに向かって、「またアメリカ人の若者の命が犠牲になり、他の方が未だ見つかっていないのはとても悲しい」と叫んだ。「オスプレイは今も沖縄や日本全国で飛行している。私たちはオスプレイが私たちの上を飛行しないよう改めて強く要請しなければ成らない。」
軍事
韓米日、今週末に共同演習を開催へ―報道
11月22日、09:04 GMT
米国は沖縄に海兵隊普天間飛行場と嘉手納空軍基地という2つの大規模な飛行場と、他の多くの施設を持っている。瓦礫の落下・騒音・環境汚染など米軍が引き起こす諸問題は、島におけるペンタゴンの存在を拡大しようとする試みに不満を抱く強力な積極行動主義の運動を招いた。
最近では、米国が中国や北朝鮮と戦争を行う可能性があるため、標的となりそうな日本各地の米軍施設で抗議活動が発生し、複数のイージス・アショア対ミサイル基地の建設が阻止された。
先週の水曜日、東京近郊の横田空軍基地に駐留するCV-22Bオスプレイ1機が沖縄北方の屋久島沖で墜落した。
搭乗者1人の遺体は捜索救助活動によって直ぐに発見されたが、他の5人の遺体は週末に墜落した航空機の残骸が回収された時にやっと発見された。
事故の原因はまだ不明だが、ある漁師は日本メディアに対して機体が海に急落する際に左側エンジンが燃えているのを見たと語った。この航空機は、巨大なプロペラを垂直または水平に回転させる独自のティルトローター・システムを備えており、ヘリコプターのような飛行と固定翼機のような飛行の双方が可能だ。理論的にはこれによりオスプレイは敏捷な輸送機および哨戒機となっているが、実際にはこの航空機は墜落死亡事故を起こすことで悪名が高い。
分析
米軍の日本配備により東京が中国と「連鎖的に」紛争に陥る可能性が有る
9月13日、17:17 GMT
水曜日の同機墜落を受け、日本政府は保有するオスプレイ14機全てを飛行停止にし、墜落事故の調査結果が得られるまで同様の措置を取るようワシントンに求めた。同機は過去に何度か飛行停止になっており、最近では昨年に一連の保安点検で不備が見つかり運航停止となった。
金曜日、日本の上川陽子外相は記者団に対して日本側の要請は拒否されたと述べ、同日に日本メディアは普天間からオスプレイ機の飛行が観察されたと報じた。
岸田文雄政権の主要な報道官・松野博一官房長官は、ワシントンの決定を「極めて遺憾」とし、「日本からの再三の要請にも係わらず、安全について十分な説明が無いないまま飛行が行われている」と述べた。
月曜日、「オスプレイは決して配備されるべきで無かった」と、オスプレイ反対のプラカードを持った沖縄の抗議活動参加者の1人は米軍の系列メディアに語った。
「とても怖いです。嘉手納に墜落する可能性もあった」と、彼女は語った。「オスプレイは飛んでは駄目で、撤退が必要だ。」
アジア 沖縄 日本 V-22オスプレイ 飛行停止 米空軍
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/67645213
アメリカ、オスプレイ全機を飛行停止 墜落事故は「機材不具合が原因の可能性」と
2023年12月7日
Reuters
米軍は、11月に起きたオスプレイ墜落事故の原因が故障の可能性があるとしている
アメリカ政府は6日、垂直離着陸輸送機オスプレイ全機の飛行を一時停止すると発表した。11月29日に鹿児島県の屋久島沖で起きた同機の墜落事故について、設備の故障が原因だった可能性が出てきたためとしている。
空軍特殊作戦司令部(AFSOC)は声明で、「事故の調査を進める一方、でリスクを最小限にするため」の措置だと説明。事故については、「予備調査の情報では、機材の不具合が事故原因となった可能性があるが、根本的な原因は現時点では不明だ」と述べた。
空軍は、オスプレイの飛行を停止することで、事故原因を徹底的に調査するための時間と場を確保できるとしている。期間は明らかにしていない。
米海軍も同日、AFSOCでの運用停止を受け、「念には念を入れて」オスプレイ全機をただちに飛行停止にすると発表した。
オスプレイの墜落事故は、11月29日午後に発生。8人が乗った同機は、米軍岩国基地(山口県)から米軍嘉手納基地(沖縄県)に向かう訓練飛行中だった。
このオスプレイが墜落前に空中で上下逆さまにひっくり返り、炎上していたという目撃情報も出ている。
これまでに6人の遺体が発見・収容された。残り2人の捜索も続いている。
アメリカ以外では日本が唯一、オスプレイを運用している。日本は11月の墜落事故を受け、すでに自衛隊が保有する全14機の飛行を見合わせた。
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オスプレイは、ヘリコプターとターボプロップ機の性能を持ち合わせた輸送機。アメリカでは海軍と空軍、海兵隊を合わせて400機以上のオスプレイが運用されている。
しかし、数十年にわたる試験を経て2007年に実戦配備されてから、死亡事故が相次いでいる。これまでにオスプレイのテスト飛行や訓練飛行で、50人以上の兵士が亡くなっているという。
今年8月には別の型式の機体が、オーストラリア北部で訓練中に墜落。乗員23人のうち米海兵隊員3人が死亡した。
昨年には米カリフォルニア州でも墜落事故が起き、海兵隊員5人が死亡している。
米海軍と空軍、海兵隊は今年初め、オスプレイのティルトローターのクラッチに不具合があるとして、飛行を停止していた。
(英語記事 US grounds entire Osprey fleet after fatal crash)
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(投稿者より)
事故の犠牲となられた方々の御冥福をお祈り致します。国を信じて就かれた任務の上でのことと拝察いたします。その一方で、日本の空を我が物顔で飛び続ける米国側の宗主国然とした姿勢は改められる必要があると思います。
事故を受けた日米双方の態度に注目しています。「墜落」を「不時着水」と言い換えてまで米国に忖度するのは今まで通りの対応です。日本政府が米国側に飛行停止を要請するのも以前なら形だけのことでした。
それでも、米国側が最終的にその要請に応じたことに注目しています。機体(特にトランスミッション系統)に問題のあったことは以前から指摘されていますが、その一方で、過去のデータから機体の安全性は寧ろ高いというのが専門家のほぼ一致した意見でした。それでも、米軍の運用能力が近年に急速に低下しているとの話も聞いていますので、これまでは何とか飛ばせていた機体が飛ばせなく成りつつある事情が米軍の側にあるのかも知れません。
最近、米国はこれまでに無い程に日本に気を遣っているように見えます。福島第一原発の汚染水投棄に伴う中国の水産物輸入禁止に際しては、溢れた水産物の一部を在日米軍で引き取る措置を取りました。また近頃、ロシアと北朝鮮の関係緊密化に対抗するように日米韓3国の外交・軍事面での動きが活発ですが、先日も米国大使が韓国大使と一緒に対岸の対馬の海岸でゴミ拾いをしています。色々な面で苦境にある米国が、今回もアジア最大の同盟国である日本への配慮を示したということも考えました。