「米議会:政府閉鎖の回避・ウクライナ支援の停止・下院議長の解任」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)

「米議会:政府閉鎖の回避・ウクライナ支援の停止・下院議長の解任」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)









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https://www.bbc.com/japanese/66969605





アメリカで連邦政府閉鎖の懸念、共和党強硬派が予算案に反対





2023年9月30日







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米連邦下院のケヴィン・マカーシー議長






アメリカで連邦政府閉鎖の懸念が高まっている。連邦下院では29日、野党・共和党の強硬派議員が予算案に反対票を投じ、この法案が否決された。





連邦議会では、予算案の成立期限が30日深夜に迫っている。これを過ぎると、数千人の連邦職員の給与が払えなくなり、政府機能が止まってしまう。



米議会では現在、上院では与党・民主党が、下院では共和党が多数党。上院は、短期的な「つなぎ予算」の合意計画を進めているが、下院で共和党の反対にあっている。



下院はこの日、232対198で、つなぎ予算案を否決した。共和党でも特に強硬派の議員十数人が、反対票を投じた。



ケヴィン・マカーシー下院議長(共和党)は採決終了後、下院ではなお、つなぎ予算を可決できる可能性があるとしたが、具体的な次の方針は示さなかった。



下院は29日夜、合意に達することなく閉会した。現地時間30日午前10時には議員らが戻り、あらためて採決が行われる予定。



予算案は予算執行を10月末まで延長するという内容だったが、大幅な歳出削減が含まれていたため、上院を占める民主党の賛成は得られるものではなかった。また、多くの民主党議員が反対する国境条項も含まれていた。



ジョー・バイデン大統領は29日、政府が閉鎖されれば軍部に大きな影響が出る可能性があると話した。



マーク・ミリー統合参謀本部議長の退任式に出席したバイデン氏は、「軍隊が難局に立たされている中で、政局をやっているわけにはいかない。それは絶対的な職務怠慢だ」と述べた。





共和党内に深い溝



下院と上院の予算案が対立し、政府閉鎖の可能性が高まる中、共和党内の深い溝が露呈している。一部の議員は、これまで予算合意を阻んできた保守強硬派にいら立ちを表明している。



上院は先に、超党派の支持を得たつなぎ予算案通過に向けた投票を、圧倒的多数で可決した。この法案は、11月17日までの政府閉鎖を回避し、議会が長期的な予算について合意に達する時間を与えるものだ。



この法案の成立には下院での可決が必要だが、僅差で過半数を占めている共和党のうち、少なくとも9人の強硬派議員がこの暫定措置の支持を拒否している。



この強硬派グループは、マカーシー議長が民主党の票を当てにし、自分たちの反対を回避してつなぎ予算を成立させるなら、議長の辞任を要求すると繰り返し警告している。



マカーシー議長反対派を率いる共和党のマット・ゲイツ議員(フロリダ州)は29日、つなぎ予算案は「強力な国境政策に対する共和党の立場を弱める」と述べ、反対票を投じると表明した。



マカーシー議長は、上院のつなぎ予算案を下院に提出するとは確約していない。しかし、民主党がこの法案で国境警備の問題についてより良い解決策を示せば、政府閉鎖は避けられるだろうと述べた。



「国境を守る気があるのか、それともバイデン大統領に同調して国境を開放し、政府機能を維持する法案に反対票を投じるのか。議員は全員、自分の立場を明示しなくてはならない」







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(左から)共和党強硬派のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員とマット・ゲイツ下院議員






マカーシー議長はここ数カ月、共和党内の穏健派と右派で深まるイデオロギーの溝に直面している。



右派議員はごく少数だが、共和党の下院での優位はわずか9議席しかないだけに、議事を進める上でこの少数派が圧倒的な権力を握っている。



この強硬派は、ワシントンで慣例とされるあらゆるものに猛反対し、共和党にも歳出削減と、自分たちが保守の優先事項と呼ぶ事柄の実現を要求している。



そのためマカーシー氏は、つなぎ予算案を支持し、自分を救済してくれる相手方の党に目を向ける必要があるかもしれない。



だが民主党と協力することで、いわゆる「立ち退き動議」が出されることはほぼ確実だ。



民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、「これは解決不可能なパズルではない」と述べた。「マカーシー議長は、MAGA(アメリカを再び偉大にしよう)過激派に判断を委ねるのをやめるべきだ」。



エコノミストたちも、政府機関の閉鎖は米経済に打撃を与えかねないと警告している。ムーディーズアメリカの信用格付けを下げ、「アメリカの制度とガバナンスの強さの弱さを浮き彫りにする」と指摘している。





(英語記事 US heads towards likely government shutdown





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米上下院で「つなぎ予算案」可決、バイデン氏が署名 連邦政府閉鎖を土壇場で回避





2023年10月1日







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米議会議事堂での非公開協議を終え報道陣の質問に応じる連邦下院のケヴィン・マカーシー議長(9月29日)






連邦議会は9月30日、10月1日から45日間の予算執行を可能にする「つなぎ予算」案を可決した。連邦議会では予算案の成立期限が30日深夜に迫り、連邦政府閉鎖の懸念が高まっていたが、期限の数時間前に閉鎖回避に向けて前進した。ジョー・バイデン大統領はその後、予算案に署名し、成立させた。





30日午後、下院で賛成335票(民主党議員209人、共和党議員126人)、反対91票で可決されたつなぎ予算案は、11月17日までの予算執行継続を可能にするもの。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの新たな援助は、含まれない。



同日夜には上院でも賛成88票、反対9票で可決された。



バイデン大統領はその後、30日のうちに予算案に署名し、成立させた。これをもって連邦政府の予算執行は確保され、連邦政府サービスの停止は回避されることになった。



署名に先立ちバイデン大統領は声明で、「今晩、上下両院の超党派多数党は連邦政府の機能を維持するために投票した。それによって、何百万人もの勤勉なアメリカ国民に無用の苦しみを与えただろう、必要のない危機を阻止した。この予算案によって、現場で働く兵士たちは給料の支払いを受け続けるし、旅行者は空港で立ち往生しなくても済む。何百万人もの女性や子供たちは引き続き、不可欠な栄養支援を受けられる。ほかにも、継続できる事業は本当にたくさんある。これはアメリカ人にとって良い知らせだ」と述べた。



そのうえで大統領は、「しかし、はっきりさせておきたい。そもそもこんな事態になったのがおかしいのだと。ほんの数カ月前、マカーシー議長と私はまさにこうした人工的な危機を避けるため、予算について合意をまとめた。しかしもう何週間も、下院共和党の極端な勢力は、その合意から離脱し、何百万人ものアメリカ人にとって壊滅的な事態につながる大幅な予算削減を要求していた」と、共和党の強硬派を批判した。



数万人の連邦職員は10月1日午前0時1分(アメリ東部標準時夏時間、日本時間10月1日午後1時1分)から無給の一時帰休となり、様々な政府サービスが停止される可能性があった。



野党・共和党内の少数の強硬右派議員は、頑なに歳出削減を要求し、議会での交渉を妨げてきた。今回のつなぎ予算案の可決は、こうした少数派議員にとって痛手となる。





ウクライナ追加援助は盛り込まれず



ただし、大多数の議員は連邦政府の閉鎖回避を優先させたため、共和党強硬派が強く反対していたウクライナへの追加援助は、今回のつなぎ予算案に盛り込まれなかった。



民主党と、ウクライナへの拠出増額を支持する共和党議員は今後も、追加援助を要求し続ける見通し。ただし、短期的にはウクライナの戦争遂行に支障が出る恐れがあると、バイデン政権関係者らは警告している。



上院採択の直後にバイデン大統領は声明で、マカーシー議員に速やかに、ウクライナ追加支援策を提出し可決させるよう求めた。



ウクライナへのアメリカの支援が中断するようなことは、どのような状況でもあってはならない」とバイデン大統領は強調し、「ウクライナの人々を助け、この危機的な状況でウクライナを助けるため必要な支援の可決を確保すると、下院議長が自ら表明したその内容を、議長が実現するものと私は全面的に予想している」と念押しした。







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民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務は、共和党内で意見の不一致が生じる中、民主党がマカーシー氏を救済したと主張した






45日後に再び繰り返されるのか



連邦政府の閉鎖は、上下両院が10月1日の会計年度開始前に承認しなくてはならない政府支出のうち、約30%について合意できない場合に起きることになっていた。



下院では共和党が僅差で、上院では民主党が1議席差で過半数を占めており、あらゆる財政措置の実施にも両党の賛成が必要となる。



共和党の強硬派グループはここ数週間、短期的な歳出対策に反対するなどしてきた。



ケヴィン・マカーシー下院議長(共和党)は、身内の共和党内の強硬派議員の怒りを買う可能性があるため、ぎりぎりまで、民主党の票に頼って下院の法案を通すことに非常に消極的だった。



今回のつなぎ予算成立で、少なくとも今回は連邦政府の閉鎖は免れた。



しかし、こうした騒ぎは、つなぎ予算の期限が切れる45日後に再び繰り返される可能性が高い。共和党民主党、そして共和党内部で、政府支出の程度や政策をめぐる根本的な意見の相違が解消されていないためだ。







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共和党ゲイツ下院議員(中央)はマカーシー下院議長(右)が解任されるかもしれないと、公然と警告している






こうした中、マット・ゲイツ下院議員(フロリダ州)と下院の保守強硬派は決断を迫られている。



短期的法案の可決のために民主党票に頼るというマカーシー氏の決断は、強硬右派が下院で反乱を起こすきっかけになる可能性がある。マカーシー氏を指導者の座から排除しようとする強硬派が、今後いわゆる「立ち退き動議」を提出するかどうかが注目される。



マカーシー氏は9月30日の記者会見で、自身に反発する議員に対し、「議会には大人がいるはずなので」、「私に対して動議を出したいなら、そうすればいい」と挑戦的に述べた。





(英語記事 US poised to narrowly avert a government shutdown





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(Sputnik日本)





ウクライナ、米支援除外で国家予算の3分の2相当失う





2023年10月3日, 16:33







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米議会が成立させた「つなぎ予算」でウクライナ支援が除外された。これまでバイデン政権が約束していた240億ドル(3兆6000億円)の支援額は宙ぶらりんの状態となっており、これはウクライナの国家予算の3分の2にあたる。





ホワイトハウスは9月、2024年会計年度(2023年10月1日~)のウクライナ支援予算として議会に対し240億ドルを請求。ウクライナ関連を含む政府予算を巡って激しい攻防を続けていた与党・民主党と野党・共和党の両党は、「政府閉鎖(シャットダウン)」を回避するため、予算措置を45日間延長する「つなぎ予算」の可決で合意した。



だが、共和党強硬派の要求でウクライナ予算は除外された。「つなぎ予算」が底を尽きる11月17日までには再び与野党の駆け引きがあるとみられ、当初ホワイトハウスが求めていた240億ドルのうち、どれだけ通るかは不透明だ。



ウクライナの2023年の国家予算は1兆3300億フリブニャで、360億ドル(5兆4000億円)相当となっている。つまり、現時点で失われたウクライナの「収入」は国家予算の約3分の2、8ヶ月分にあたる計算となる。米支援の停止は国家財政の破綻だけではなく、米国が供与を表明、または検討している戦車エイブラムス、戦闘機F16、追加の砲弾などの供給が完全にストップすることを意味する。







米国はウクライナの汚職ではなく自国民を支援すべき=米上院議員

昨日, 10:12






議長に身内から解任動議



国務省のマシュー・ミラー報道官は、議会の承認が得られないため、ウクライナとの長期契約プログラムを凍結したと発表。また、ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン・ピエール報道官は、「目下の支援のための予算はあるが、これは長期的なものではない」と発言。米誌ポリティコによると、今週中にも新たな追加支援が発表される見込みだが、資金が尽きた後の見通しは立っていない。



FOXニュースによると、下院共和党強硬派のマット・ゲイツ議員は、同党所属のケビン・マッカーシー下院議長に対する解任動議を提出。「つなぎ予算」成立のために民主党と妥協したことを非難している。共和党内の内輪もめ、与野党の対立などでホワイトハウスは身動きがとれない状態となっている。







「ゼレンスキーには大打撃」 米国の支援停止でウクライナは破綻か

10月1日, 23:20






EUでも足並み乱れ



これまで西側諸国の先頭に立って支援を指揮してきたのにも関わらず、一気に減速した米国の体たらくに、欧州の開いた口が塞がらない。EUのジョゼフ・ボレル外相は、米議会の支援除外に「驚いており、遺憾に思う」と述べている。



このタイミングでEUキエフ(キーウ)で域外初となる加盟国首脳会談を開催。ウクライナへの追加支援を発表し、支援継続への結束を演出した。だが、EUも一枚岩ではない。今回の会談には、穀物問題でウクライナと対立を深めるハンガリーポーランドの外相は欠席。また、このごろスロバキアではウクライナ支援停止を訴える野党が総選挙で第1党となった。



一方、英紙フィナンシャル・タイムズは、EUウクライナ支援増額へのハンガリーの支持を取り付けるために、ハンガリーに対する補助金凍結の解除を検討していると報じた。この補助金は昨年12月、ハンガリーが人権侵害や憲法違反を行ったなどとしてEUが交付を停止していた。ハンガリーとしてはウクライナ支援をだしにしてEUの譲歩を引き出したい考えだ。





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西側諸国によるウクライナへの兵器供与 米国 ウクライナ 欧州連合 国際 政治 ジョー・バイデン ウォロディミル・ゼレンスキー











BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/66981799





米下院がマカーシー議長の解任動議を可決、史上初 共和党の8人造反





2023年10月4日







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下院を後にするケヴィン・マカーシー氏(中央)






連邦議会下院は3日、ケヴィン・マカーシー議長(共和党)の解任動議を216対210の賛成多数で可決した。身内の共和党議員8人が造反した。下院議長の解任動議が可決されたのは米史上初めて。



下院は、野党・共和党が221議席、与党・民主党が212議席と、共和党が僅差で過半数を占める。議場内は採決の結果が発表されるまでの間、ほとんど静まり返っていた。



「下院議長職はこれにより空席とする」と、スティーヴ・ウォマック議員(共和党)は小づちをたたいて宣言した。



マカーシー氏をめぐっては、その指導力に対する共和党内の少数の強硬右派議員の不満が、先週末に爆発した。強硬派はこれまで、かたくなに歳出削減を要求し、議会での交渉を妨げてきたが、9月30日につなぎ予算が可決・成立。短期的法案の可決のために民主党票に頼るというマカーシー氏の決断は、強硬右派が下院で反乱を起こすきっかけになる可能性があるとみられていた。



ドナルド・トランプ前大統領の盟友、マット・ゲイツ下院議員(フロリダ州)は2日夜、マカーシー氏の解任動議を議会に提出した。



先に成立したつなぎ予算には、共和党強硬派が強く反対していた、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの追加援助は盛り込まれなかった。しかしゲイツ氏は、マカーシー氏がウクライナへの資金提供を継続するためにホワイトハウスと密約を交わしていたと非難した。



マカーシー氏は自身の解任をめぐる採決を前に、連邦政府の閉鎖を回避するために民主党側と協定を結んだ自身の決断を擁護した。



「政府(機関)が開かれたままにし、わが国の兵士に給与を支払うことは、正しい決断だった」



「私はその決断を支持する。最終的に自分の職を失うことになるのなら、それはそれで仕方がない」



マカーシー氏は1月に下院議長選で当選したばかりだった。ゲイツ氏ら身内の右派議員の造反により、異例の15回目の投票で過半数票を得た



3日の採決では、共和党議員のうち8人が解任動議に賛成した。ほかの210人はマカーシー氏の続投を選んだ。



しかし、民主党の全議員が賛成票を投じ、マカーシー氏の解任が決まった。





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採決に先立ち、トランプ前大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、共和党は身内同士ではなく「急進左派の民主党と戦う」べきだと述べた。





「再出馬はしない」



3日夜の共和党議員の内輪の会合で、マカーシー氏は下院議長選に再出馬するつもりはないと語った。



マカーシー氏はその後、ゲイツ氏が注目を集めようとしていると非難した。



「(解任動議が)個人的なものだったことは分かるでしょう」、「(政府)支出とはなんら関係のないものだった」と、記者会見で述べた。



マカーシー氏は、党内で争いが起きている中でゲイツ氏が資金集めの電子メールを送ったとし、「議員らしくない」と指摘した。



そして、自分を追放した強硬派たちは「保守派ではない」と付け加えた。





民主党の反応



民主党のハキーム・ジェフリーズ下院院内総務は3日、採決を前に同僚議員に宛てた書簡の中で、マカーシー氏を救うつもりはないと述べていた。



「結局のところ、この国は信頼できる議長を必要としている」と、民主党のアダム・シフ下院議員(カリフォルニア州)は述べた。



「我々は彼を信用していない。(共和党の)メンバーは彼を信用していない。議長になるには、ある程度の信用が必要だ」



民主党の左派議員プラミラ・ジャヤパル氏(ワシントン州)は採決前、「彼ら(共和党議員)を無能の豚小屋の中で転げ回らせておけばいい」と記者団に述べた。



採決後、2人の民主党議員は共和党内の抗争について声を出して笑った。そのうちの1人はエレベーターの中で、「内戦の始まりだ」と皮肉を言った。





共和党で何が



下院共和党のトップ議員3人は3日の討論会で、マカーシー氏を擁護した。



下院共和党会議エリス・ステファニック議長は、マカーシー氏は「困難に屈しない人」だと称賛した。



一方で、共和党の穏健派ナンシー・メイス議員の造反は、成り行きを注視している多くの人たちを驚かせた。



メイス氏は、「私は米国民に真実を語る議長を求めている。議会と両党に対して誠実で信頼できる人物を」と述べた。



ゲイツ氏はマカーシー氏の解任決定後、同僚議員によって排除されるのではないかと質問されても、気にかけていないようだった。



「彼ら(同僚議員)が私を追い出したいのなら、票が集まったときに私に知らせてくれ」と、ゲイツ氏は議事堂の外で記者団に語った。





マカーシー氏の後任は



マカーシー氏を支持していたパトリック・マクヘンリー議員(共和党ノースカロライナ州)が臨時の下院議長に就任し、休会を宣言した。



臨時議長が議長職の全権限を持つのか、それとも単に行政権限と新たな議長の選挙を監督する権限を持つことになるのかは不明。



臨時議長の任期や、新たな選挙の実施時期に関する規則はない。



マカーシー氏の後任が誰になるのかも不明だが、スティーヴ・スカリス議員(共和党ルイジアナ州)とトム・エマー議員(共和党ミネソタ州)が候補として挙がっている。



ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は声明で、ジョー・バイデン大統領は「下院が速やかに議長を選出することを望んでいる」、「我が国が直面する課題は待ったなしだ」とした。



下院議長は、大統領権限の継承順位が副大統領に次ぐ2位の要職。下院における立法上の優先事項を決定し、ホワイトハウスの政策課題の行方を左右する立場にある。





(英語記事 US Speaker ousted for first time in backbench mutiny





関連トピックス 北米 アメリカ 政治











(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20231005/17317146.html





「我々は米内政の人質になった」 ウクライナ政界、マッカーシー議長解任でパニックに=米誌





2023年10月5日, 19:23







© AFP 2023 / Mandel Ngan





米下院のケビン・マッカーシー議長が解任されたことを受け、ウクライナ政界では米国の今後の支援に懸念を示す声があがっている。ウクライナのジャーナリスト、ベロニカ・メルコゼロワ氏が米政治専門誌ポリティコで発表した記事で伝えた。





報道によると、ウクライナ最高議会のイワンナ・クリンプシュ=ツィンツァゼ議員は、マッカーシー氏の解任について「強く動揺している、これは私達にとって災害だ」と述べている。

また、記事では解任劇によって、将来の軍事支援が宙ぶらりんの状態になっていると指摘されている。米国内の政治的混乱の増長が、今後の資金・軍事供与の脅威となっている。



ウクライナ政府は、できるだけ米国の政治危機の影響を小さく見せようとしている。政治家も「恩知らずだ」との批判を避けるために、公の場での反発は避けているが、個人的な会話になると恐怖や当惑をみせる議員もいるという。それもそのはず、最も頼りにしていた軍事的同盟国が、急に頼りないものに見えるようになったからだ。





「これにいいことは何もない。簡単にいえば、我々は米国の国内政治の人質になったのだ」



ヤロスラフ・ジェレズニャク

ウクライナ最高議会議員




このほか、匿名を条件にメルコゼロワ氏の取材に答えた議員は、今回の解任劇を「仕組まれたことだ」と述べたという。







西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ウクライナ、米支援除外で国家予算の3分の2相当失う

10月3日, 16:33






マッカーシー米下院議長の解任



米下院で3日に行われた採決の結果、マッカーシー氏の解任には216人が賛成し、210人が反対票を投じた。下院議長の解任は、米国史上初めてのことであった。



マッカーシー氏の解任を求める動議を提出したのは、同じ共和党所属のマット・ゲーツ議員。マッカーシー氏が「シャットダウン(政府閉鎖)」を避けるために民主党と妥協し、45日間にわたって政府への資金提供を継続する予算(いわゆる「つなぎ予算」)を成立させたことを非難。また、ウクライナへの資金提供を目的としてジョー・バイデン大統領との「秘密協定」に合意した疑いがあると指摘していた。



解任動議の可決を受け、下院は11日まで休会となった。それまでに次の下院議長選出に向け、各会派が候補者選定などの準備を進める。11月17日までが期限の「つなぎ予算」ではウクライナ支援が含まれておらず、バイデン政権が要請している240億ドルの経済・軍事支援の議論は、次の議長が決まるまでは完全にストップする。ただでさえ与野党対立、共和党の内部闘争で混乱するなか、議長選出が長期化すれば、支援予算の成立は一層遠のくこととなる。





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(投稿者より)



共和党の強硬派は以前から対ウクライナ支援の中止を求めていましたので、これが実現した形です。大統領は支援を約束していますが、その言葉に裏付けが有るかどうかは分かりません。



米国の下院議長は現在空席ですが、下院議長が現職の下院議員である必要は有りません。また大統領継承順位について、下院議長は副大統領に次ぐ2位です。



トランプ氏が下院議長に就任し、その後にバイデン氏の弾劾、ハリス氏の辞任を経てトランプ氏が再び大統領になるというシナリオも有るようです。