「サハリン1」 ロシア政府、日本のSODECOの出資継続を承認/日本との協力は、ロシアがエネルギーを武器として利用していないことを証明している=ガルージン大使(Sputnik日本)

「サハリン1」 ロシア政府、日本のSODECOの出資継続を承認/日本との協力は、ロシアがエネルギーを武器として利用していないことを証明している=ガルージン大使(Sputnik日本)









https://sputniknews.jp/20221114/1sodeco-13788229.html





「サハリン1」 ロシア政府、日本のSODECOの出資継続を承認





2022年11月14日, 22:56







© Sputnik / Dmitry Astakhov





再編が進むロシア極東の石油・ガス開発事業「サハリン1」について、ロシア政府は参画する日本のSODECO(サハリン石油ガス開発)の出資継続を承認した。出資割合はこれまでと同じ30パーセントとなっている。14日、ロシア政府が明らかにした。





ロシア政府の公表した文書によると、SODECOの他に同じく外国企業として参画していたインドのONGCも20パーセントの株式引継ぎを承認された。SODECOやONGCはこれまでに、ロシア側にプロジェクトへの参加継続を正式に申請していたとも記されている。



SODECOには日本政府(経済産業省)が50%出資しているほか、伊藤忠グループ石油資源開発、丸紅、INPEXも出資している。







再編「サハリン1・2」をめぐる状況

「サハリン1」から「サハリン3」まで 欧米企業撤退の陰で露市場を狙うインド

11月12日, 06:36






これまで「サハリン1」の株主はロシアのロスネフチ(20%)、米エクソンモービル傘下のエクソン・ネフテガス社(30%)、日本のSODECO(30%)、インドのONGC(20%)などとなっていた。このうち、エクソン・ネフテガス社は、10月にロシアから完全撤退していた。



ロシアのプーチン大統領は10月7日、「サハリン1」の運営会社を新たに設置し、米国の旧運営会社から権利や義務を移行する大統領令に署名した。SODECOを含む外国企業は、新たな運営会社が設置されてから1か月以内に株式保有を継続するかどうかについて、ロシア政府に通知する義務があった。また、この大統領令に基づき、10月14日付で国営の新運営会社が発足している。



これまでに日本の西村康稔経済産業相は「原油輸入の9割以上、いまや95%にも及ぶ量を中東に依存する我が国にとって、(ロシアは)中東以外の貴重な調達先である」と述べ、「サハリン1」のエネルギー安全保障上の重要性は変わらないとの認識を示していた。





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https://sputniknews.jp/20221115/13794220.html





日本との協力は、ロシアがエネルギーを武器として利用していないことを証明している=ガルージン大使





2022年11月15日, 15:38







© AP Photo / Eugene Hoshiko





ロシアのミハイル・ガルージン駐日大使は記者団との懇談で、ロシアと日本のエネルギー分野における協力は、ロシアがエネルギーを武器として利用しているという主張が虚偽であることを証明していると述べた。





ガルージン氏は、日本のガス輸入に占めるロシア産液化天然ガスLNG)の割合は増加する可能性があると指摘し、ロシア北極圏の「アークティックLNG2」プロジェクトからさらに200万トンのLNGが2023年に日本へ送られる予定だと強調した。大使は、日本は現在、ロシア産LNGを500万~550万トン購入しており、日本が輸入するLNGの約8%をロシア産が占めていると言及した。





「同プロジェクトは順調に進展しており、すでに『サハリン2』プロジェクトから送られているLNGに加えて、すでに来年にも日本へロシア産LNGが追加で送られることに期待している。LNGは、日本がエネルギー資源を確保したり、エネルギー安全保障の分野で日本の戦略的利益を確保する上で重要な要素だ。『アークティックLNG2』プロジェクトの順調な進展や、日本が『サハリン2』プロジェクトの権益維持を決定したことなどはすべて、ロシアがエネルギーを政治的な武器として利用しているという西側の誇張された虚偽の主張が全く根拠がないことを証明している」




ガルージン氏は、ロシアは自国の義務を果たしており、エネルギーやその他の分野で人為的な関係断絶を主導することは決してないと強調した。大使は「エネルギー分野における日本との協力は、まさにそれを裏付ける非常に説得力のある証拠」だと考えている。



ガルージン氏はまた、2013年から2021年に露日関係は徐々に発展したとし、日本がエネルギー資源を確保する上で戦略的に重要なエネルギー分野における両国の協力は新たな水準に入ったと指摘した。







再編「サハリン1・2」をめぐる状況

「サハリン1」 ロシア政府、日本のSODECOの出資継続を承認

昨日, 22:56






「アークティックLNG2」は、ロシア天然ガス大手ノバテクが主導する大規模LNGプロジェクト。同プロジェクトには、ノバテク(60%)、フランスのトタル(10%)、中国の中国海洋石油団(10%)、中国石油天然気集団の子会社の中国石油天然ガス勘探開発公司(10%)、日本の三井物産石油天然ガス・金属鉱物資源機構による共同出資会社ジャパン・アルクティクLNG(10%)が参加している。





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―参考―











(投稿者より)



この問題で足並みを揃えない日本に、欧米からの批判や非難が聞こえてきません。



声を上げるエネルギーすら無くなるほど衰退したのか、それとも、更にその先を見据えているのかと、ふと思いました。



いずれにせよ、エネルギーが安定して得られるのは本当に有り難いことです。