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「安倍晋三氏の国葬をめぐって」(RFI・BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)

安倍晋三氏の国葬をめぐって」(RFIBBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)









(Japon: un homme s'immole par le feu pour protester contre les funerailles de Shinzo Abe: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220921-japon-un-homme-s-immole-par-le-feu-pr%C3%A8s-pour-protester-contre-les-fun%C3%A9railles-de-shinzo-abe





日本:安倍晋三の葬式に抗議して男性が焼身自殺を図る





発表 2022年9月21日 14:37







安倍晋三国葬に抗議して男性が焼身自殺を図った現場に、警官と消防士がいる。2022年9月21 日、東京にて。c AP





RFI






9月27日に予定の論争となっている安倍晋三元首相の国葬に抗議するため、日本・東京の首相官邸の近くで男性が焼身自殺を図った。メディアによると、男性は意識不明の状態で病院に運ばれた。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





今のところ、東京の警察・政府・メディアは、焼身自殺を単独の行為として扱っている。炎を消そうとした警官1名が負傷した。岸田文雄首相の官邸近くで発見された時に意識不だった70代のこの男性については、何も分かっていない。彼は傍らに安倍晋三元首相の葬儀に「強く反対する」と書かれた手紙を残した。彼は病院で警察に対し、故意にガソリンを被ったと述べた。





? これも読む:安倍晋三氏:暗殺された日本の総理大臣の中で最も有名な人物





日本国民の大多数は、この安倍晋三氏を称えるための来週の行事に反対している。式までの数日間には抗議のための諸行動が見込まれている。7月8日、元首相は山上徹也氏により奈良で暗殺された。山上氏は、安倍氏と文氏の教団[secte Moon]として知られる統一教会との関係を非難していた。暗殺者は自分の家族を崩壊させたしたとして教団を非難していた。





安倍晋三氏を悪く思う国民は多い



国家主義者・修正主義者と考えられていた安倍晋三氏について、悪く思うの日本国民は多かった。また、そのような人々は交戦権を再び国に与えるために平和憲法を見直したいという、彼の意欲を評価しなかった。何十年もの間、与党の保守政党は反共産主義で知られる文氏の教団と協力してきたが、特に選挙の際にはそうだった。



現職の岸田文雄首相は、この宗教団体との関係を断つ能力が無かったとして非難されている。彼の党の国会議員の半数と彼の政権のメンバー数人は、いまなお教団と関係を持っている。もう1つの批判は、この国葬が納税者に掛ける費用負担だ。その額は1,200万ユーロだが、実際にはその2~3倍になることは間違いない。国葬にはカマラ・ハリス米副大統領を含む複数の外国指導者が参加する予定だ。





日本 安倍晋三 岸田文雄











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63004222





「なぜ安倍元首相の国葬費用はエリザベス女王より高い?」、日本で話題に





2022年9月24日





大井真理子BBCニュース







EPA

日本では大勢が安倍元首相の国葬に反対している






エリザベス女王国葬費用『13億円』…安倍元首相は16億円で『泣けてくる』声」。週刊誌記事のこの見出しが、日本で話題になっている。





イギリスで行われたエリザベス女王国葬費用は、今のところ明らかにされていない。それでも日本の写真週刊誌FLASHは、英紙デイリー・ミラーが報じた推計800万ポンド(約13億円)という金額を引用し、日本政府が公表した安倍晋三元首相の国葬費用の概算16億6000万円と比較している。



ソーシャルメディアではすでに多くの人が、東京五輪も招致段階の予算から2倍近くかかったことを例に挙げ、「16億なんて信じない。最終的には40億とかになるんじゃない?」などと書いている。また「国葬費用の差は中抜き業者のせい?」というコメントも多く見られる。



今月初めには、国葬の演出業務について一般競争入札に参加したのが1社のみで、都内のイベント会社ムラヤマだったと報道され、批判が集まった。ムラヤマによる落札価格は1億7600万円だという。



ムラヤマは過去に安倍氏主催の「桜を見る会」でも、会場設営業務を担った。かつて「桜を見る会」には安倍氏の後援会関係者が多数招待されていたことから、公費の私物化ではないかと問題になった。



共同通信による17~18日の世論調査では、国葬の費用約16億6000万円について、72.5%の人が「妥当ではない」と答えている。



日本政府が発表した概算によると、警備に8億円程度、外国要人の接遇に6億円程度が見込まれている。



27日の国葬前に、岸田文雄首相は3日間にわたる「弔問外交」を始める。アメリカのカマラ・ハリス副大統領、インドのナレンドラ・モディ首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相など、217国から700名程度が来日予定だ。







Reuters

安倍元首相は7月に殺害された






しかし、ジョー・バイデン米大統領など各国の現職トップが大勢参列したエリザベス英女王の国葬と、海外要人の顔ぶれを比べる声も多い。



日本でも大きく報道されたイギリスの国葬は、英国民の悲しみとエリザベス女王への親愛の情を浮き彫りにした。その様子をテレビなどの画面越しに見た日本の大勢にとって、安倍氏国葬をめぐる日本国内の空気との落差は歴然としていた。



岸田内閣は、安倍元首相の国葬を執り行うことを決定した際、首相在任期間が憲政史上最長の8年8カ月にわたることを挙げた。総理大臣経験者の国葬は、1967年の吉田茂氏に続く2例目。



当時の経費は1809万6千円で、消費者物価指数を基に計算すると、現在の貨幣価値で約7000万円相当だと日本のメディアは報じている。



原材料価格の上昇と円安の影響で消費者物価が約31年ぶりの最高値を記録する中、打撃を受けている国民の生活を支援するために予算を使うべきだという批判もある。



国葬実施への反対が高まるにつれ、岸田政権の支持率急落には拍車がかかっている。



安倍氏の在任中、多くの政策について賛否が割れた。その死後も、安倍氏をめぐる世論の分断が薄れる様子はない。





(英語記事 Abe funeral: Japan asks why state event is costing more than the Queen's





関連トピックス イギリス 安倍晋三 政治 日本 エリザベス英女王











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63030474





【解説】 安倍氏国葬、なぜ賛否が割れるのか





2022年9月26日





ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ、BBCニュース、東京







Reuters

安倍晋三氏は日本の外交方針を変え、それを支持する人と反対する人を生んだ






1週間前、世界の「要人」たちは、英女王エリザベス2世の国葬でロンドンに集結した。そして今その多くが、地球の反対側で行われる別の国葬に向かっている。殺害された日本の元首相、安倍晋三氏の国葬だ。



しかし、日本人はこの葬儀を快く思っていないようだ。とりわけ、費用が16億6000万円と見積もられていることが背景にある。



国葬への反対はここ数週間、強まっている。世論調査では、国民の半数以上が国葬の実施に反対している。



今週初めには、首相官邸の近くで男性が自らの体に火をつけた。19日には、約1万人の抗議者が都内をデモ行進し、葬儀の中止を求めた。



一方で、今回の国葬には日本の同盟国が世界中から集まってきている。アメリカのジョー・バイデン大統領は出席しないが、カマラ・ハリス副大統領が参列の予定だ。シンガポールのリー・シェンロン首相も来日する。



オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相も、前任者3人と一緒に参列する。インドのナレンドラ・モディ首相は、英女王の葬儀を欠席したが、東京は訪れ、安倍氏に敬意を表する予定だ。



世界のリーダーたちが葬儀に集っているというのに、多くの日本国民は葬儀に反対している。このことは、安倍氏について何を物語っているのだろうか。



まず、これは通常の式典ではない。日本では通常、国葬は皇室関係者に対してだけ行われる。第2次世界大戦以降に政治家が国葬の栄誉を受けたのは1度だけで、しかも1967年とかなり前だ。つまり、安倍氏に対して国葬が行われるのは、大変なことなのだ。



国葬となった理由の一部に、安倍氏が死亡理由が挙げられる。7月の選挙集会で、銃で撃ち殺されたのだ。日本は喪に服した。世論調査では、安倍氏の人気は決して高くはなかった。だが、同氏が日本に安定と安全をもたらしたことを否定する人は、ほとんどいないだろう。



それだけに、安倍氏国葬で送るという決定は、彼の地位の反映でもあるのだ。安倍氏は日本の首相を史上最も長くつとめた。戦後の政治家で彼ほど、世界における日本の地位に影響を与えた人はいないという評価もある。







Reuters

安倍氏の死去は衝撃を与え、多くの人が弔意を示した






安倍政権とも近かった政治学者の鈴木一人・東京大学大学院教授は、安倍氏が時代の最先端を走っていたと話す。



安倍氏はパワーバランスの変化を理解していたと、鈴木教授は考えている。中国が台頭すれば当然、パワーバランスが崩れ、この地域の秩序が再構築されるため、安倍氏はそこでリーダーシップを取ることを望んだのだという。



鈴木教授はその例として、環太平洋経済連携協定(TPP)を挙げる。アジア太平洋地域のアメリカの同盟国すべてを一つの巨大な自由貿易圏にまとめようとした、バラク・オバマ米大統領の大規模構想だ。



このTPPから、ドナルド・トランプ米大統領は2016年、アメリカを撤退させた。その時、誰もがTPPの崩壊を予想した。しかし、そうはならなかった。



安倍氏がリーダーシップを取り、より紛らわしい名前の、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)を作ったのだ。



ひどい名前だが、日本はこれによって、アジアで主導権を握るという新たな意志を示した。安倍氏はまた、アメリカ、日本、インド、オーストラリアによる協力枠組み「クアッド」の創設でも重要な役割を果たした。



さらに重要なことに、安倍氏は日本の防衛力に変化をもたらした。





<関連記事>







2014年に当時首相だった安倍氏は、日本の戦後の平和主義的な憲法を「再解釈」する法律を強引に成立させた。



これにより、日本は「集団的自衛権」を行使できるようになった。つまり、第2次世界大戦後初めて、日本は国境を越えて、アメリカの同盟国と共に軍事行動を取れるようになったのだ。



この法律は大きな議論を呼び、波紋は現在もみられる。東京で国葬反対のデモ行進をした数千人は、安倍氏が日本を戦争に導いたと非難する。



デモに参加した1人は、「安倍首相は集団的自衛権を認める法案を通過させた」、「これは日本がアメリカと一緒に戦うことを意味する。つまり、彼は日本を再び戦争をする国にしてしまった。だから私は国葬に反対する」と話した。



日本は戦争で深く傷ついた国だ。しかし、大勢が安倍氏に対して怒っているのは、原爆の記憶だけが原因ではない。







EPA

国葬に反対する人々は、安倍氏主戦論者だったと批判している






戦後の日本の憲法は、戦争をする権利を放棄すると明記している。それを変えたいのであれば、安倍氏国民投票をすべきだった。しかし彼は、負けると分かっていた。それで代わりに、彼は法律で憲法の解釈を変更した。



上智大学の中野晃一教授は、安倍氏について、「国民に説明責任を果たさない人物と見られている」と話す。「彼は何をしたにせよ、憲法の原則に反して実行した。民主主義の原則に反して実行した」。



だが、安倍氏の支持者にとっては、これらの指摘はすべて的外れだ。安倍氏は世界のどの指導者よりも先に中国の脅威の高まりを察知し、日本が日米同盟において、コストを完全に支払っている正式メンバーになる必要があると判断した――と支持者らは考えている。



安倍氏はとても未来的なビジョンを持っていたと、鈴木教授は言う。中国が台頭し、アメリカがこの地域から退くと見ていた安倍氏は、この地域でのアメリカの関与継続を確保するには、日本が自衛力をもつ必要があると分かっていたのだと、鈴木氏は話す。



再軍備され、能力を備えた日本を、アメリカが歓迎しているのは確かだ。中国について同様に懸念するアジアの多くの国々も同様だ。



安倍氏は、オーストラリアとインドを意欲的なパートナーにした。同氏が殺害されたとき、インドのモディ首相は国を挙げての追悼の日を宣言した。



しかし、安倍氏が追悼されていない場所が1つある。同氏が主戦論者、修正主義者として繰り返し非難された場所だ。



それはすなわち中国。中国政府が、王岐山副主席をロンドンでの国葬に送り、中国国外では無名の元科学技術相を東京での国葬に送るのは、そのためかもしれない。







安倍元首相の通夜に弔問客の列 在任期間最長の首相が残したものは





(英語記事 Abe's funeral attracts world leaders - and protests





関連トピックス インド 外交 安倍晋三 中国 政治 日本











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/63043049





安倍氏国葬、執り行われる 賛否が割れる中で





2022年9月27日







Reuters





安倍晋三元首相の国葬が27日、東京・日本武道館で行われた。日本の国葬は、1967年の吉田茂元首相以来、戦後2人目。賛否が大きく割れる中での開催となった。



国葬には国内外の計4300人が参列。うち約700人は海外からだった。210超の国と地域、国際機関などの代表団が参列した。



冒頭、安倍氏の妻の昭恵氏が、自宅に安置してあった安倍氏の遺骨を会場に運び入れた。続いて国歌の演奏と黙とうがあった。







Reuters

遺骨を抱いて国葬会場に入る安倍昭恵さん(右)と葬儀委員長の岸田文雄首相






その後、安倍氏の政治家としての足跡を振り返る、政府制作の映像を上映。世界のリーダーたちと一緒の場面や、国連で演説する場面の画像などが映し出された。BGMには、安倍氏がピアノで演奏した音楽が使われた。



葬儀委員長を務めた岸田文雄首相は「追悼の辞」で、「7月8日、選挙戦が最終盤を迎える中、あなたはいつもの通りこの国の進むべき道を聴衆の前で熱く語りかけておられた。そして突然、それは暴力によってさえぎられた。あってはならないことが起きてしまいました」と、安倍氏の死去を振り返った。







Reuters

遺影に向かって追悼の辞を読み上げる岸田首相






続けて、「日本と世界の行く末を示す羅針盤として、この先も10年、いや20年力を尽くしてくださるものと私は確信しておりました」、「しかしそれはもはや、かなうことはない。残念でなりません。痛恨の極みであります」と述べた。



そして、「安倍さん、安倍総理。お疲れさまでした。そして本当にありがとうございました。どうか安らかにおやすみください」と締めくくった。



菅義偉前首相は、友人代表として追悼。「天はなぜよりにもよってこのような悲劇を現実にし、命を失ってはならない人から生命を召し上げてしまったのか。悔しくてなりません。悲しみと怒りを交互に感じながら今日のこの日を迎えました」と述べた。



また、「日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーをいただいたからこそ特定秘密保護法、一連の平和安全法制、改正組織犯罪処罰法など難しかった法案を全て成立させることができました」、「どの一つを欠いても我が国の安全は確固たるものにはならない。あなたの信念、そして決意に、私たちはとこしえの感謝をささげるものであります」とした。







Reuters

安倍元首相の国葬で献花する秋篠宮ご夫妻






この後、皇族や首相経験者、衆院参院議長、友人代表、海外要人らが壇上で花をささげた。



海外要人には、アメリカのカマラ・ハリス副大統領、インドのナレンドラ・モディ首相、シンガポールのリー・シェンロン首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席、韓国のハン・ダクス首相、フィリピンのサラ・ドゥテルテ・カルピオ副大統領、インドネシアのマールフ・アミン副大統領、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長などがいた。







Reuters

安倍元首相の国葬で献花するハリス米副大統領(左)とエマニュエル駐日アメリカ大使






首相官邸は、前日からこの日朝にかけての海外要人らと岸田首相との会談の様子を、写真付きでツイートしている。



岸田氏はこの日、海外の指導者ら40人以上との会談が設定された。





会場近くで献花の列







Reuters

安倍元首相の国葬当日、一般献花台に大勢が花を手向けた(27日、東京・千代田区






国葬会場に近い九段坂公園には、一般の人々が花や賛辞を残すための献花台が設置された。この日は朝から、安倍氏をしのぶ人々が続々と訪れた。



列の先頭では、多くの人が頭を下げて安倍氏の写真に向かって祈り、献花台に花を供えた。



弔問者の列は長く続き、献花台の花は10分ごとに係員が片付けた。





国葬に抗議する人たちも







Reuters

安倍氏国葬に抗議する集会が各地で開かれた(27日、都内)






国葬会場の付近では、国葬に抗議するグループも見られた。もっと重要な経済対策に使われるべき国費を奪うものだとし、横断幕を振ったり、プラカードを掲げたりしていた。



今回の国葬の費用は16億7000万円に達するとみられている。



抗議者の1人はBBCの取材に対し、「安倍氏国葬には反対だ」と述べ、国葬は通常、皇室のために行われるものだと指摘。国葬を行うかは、「首相としての在任期間」ではなく「貢献と政策に基づく」べきだと述べた。



そして、「暗殺されたという事実も、国葬の理由にすべきではない。テロ攻撃が歴史を変えるのに成功したことになってしまうからだ」と付け加えた。







安倍元首相国葬 一般弔問の長い列と抗議の行進





選挙応援演説中に銃撃



安倍氏は7月8日、奈良市参院選の応援演説の最中、至近距離から手製の銃で撃たれ殺害された。



銃撃した男性は、安倍氏が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を推進し、同団体とつながりがあったことから、同氏を狙ったと供述しているとされる。旧統一教会は事件後、国内で議論の的となっている。



日本では政治的暴力や凶悪犯罪はまれで、この事件は世界にも衝撃を広げた。政治家は軽微な警備態勢の中、各地を訪れることが多いが、当局は安倍氏の殺害について、警備に問題があったことは「否定できない」と認めている。





(英語記事 Protests as Japan honours slain ex-PM Shinzo Abe





関連トピックス 死亡記事 殺人 外交 安倍晋三 政治 日本











(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20220927/13108255.html





安倍元首相の国葬に参列したロシア代表 「安倍氏は日本が独自の道を歩み、自立しなければならないことを理解している人物だった」





2022年9月27日, 23:01







c Sputnik / Shumilova Eleonora





エレオノラ シュミロワ





東京で27日に行われた安倍晋三元首相の国葬には、34人の国家元首と14人の元国家元首、皇室の方々など約4300人が参列した。ロシアからは、ミハイル・シュヴィトコイ大統領特別代表(国際文化協力担当)、ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使が出席した。この国葬後、スプートニク特派員はシュヴィトコイ氏に式典の印象や露日文化における安倍首相の貢献について質問を行った。





これよりも前、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、プーチン大統領は安倍元首相の国葬に関して日本を訪問する予定はないと明らかにした。毎日新聞は日本政府筋の話として、プーチン大統領国葬に参列したいと表明したとしても、日本政府は例外的な扱いでビザを発給はしないだろうと報じていた。プーチン大統領は今回日本を訪れなかったものの、安倍氏国葬にはロシア大統領府のシュヴィトコイ大統領特別代表(国際文化協力担当)とガルージン駐日ロシア大使が参列した。











シュヴィトコイ氏はスプートニクに対し、日本側の招待に非常に感謝していると述べた他、日本の政治指導者としての安倍氏を高く評価した。





シュヴィトコイ氏:「この式典に私を招待することを決めた安倍氏の遺族と人々に心から感謝している。日本が生み出した優れた人物に対して敬意を表すべきなのだ。私は、安倍氏は戦後日本の総理大臣の中で最も有能な人物の一人ではないかと考えている。それは、最も長い間政権を担ってきたからというだけではない。最年少で首相に就任したからというわけでもない。安倍氏は、日本が昔から米国と根本的に親密な関係でありながらも、独自の道を歩み、自立していかなければならないことを、実によく理解している人物だった。日本の憲法が米国の政権の影響を受けて作成された際に押しつけられた条項を修正するための憲法改正が、安倍氏の首相時代に再び議題となったのは偶然ではないだろう。安倍氏は真の愛国者であり、日本にはマルチベクトルの政策が必要であることを理解している人物だった」




シュヴィトコイ氏は安倍氏国葬についても高く評価している。しかし、同氏は、この式典で「悲しかった」ことが1つだけあると指摘した。







日本人領事拘束事件 「日本側の抗議に根拠なし」=駐日ロシア大使

21:59






シュヴィトコイ氏:「近年の安倍氏の活動を紹介する短い動画の中で、安倍氏の対露政策について触れる余地が全くなかったのが残念だった。プーチン大統領との会談は27回にも及ぶと専門家は述べているのに、プーチン氏との会談はまるで行われなかったかのようだった。安倍氏のロシアへの訪問も、ロシアにおける日本の年のような、大規模イベントもなかったかのようだ。このイベントは2018年において大きな催しの一つだったとのだ。両国の関係において、これは大きなイベントだった。そして、これが今日の政治状況であると理解している。落胆せずにはいられない。しかし、日本の外務省から国葬に招待され、この国葬が非常に感動的な、心動かされるものだったので、本当にありがたく思っている。国葬は日本的な非の打ち所のないセンスとスタイルで、同時にとても感情的な高揚感を与えてくれるものだった。しかし、そのような式典にも政治は介入してくる。そして、こういったものが残念ながら、今の時代を表しているのだ」








安倍晋三元首相襲撃事件

安倍元首相の国葬 敬意、羨望、そして抗議

02:15






しかし、シュヴィトコイ氏は、今回の訪日について少しも嘆いておらず、ロシアが安倍元首相の国葬に代表を送ることを決定したのは正しいことだと考えていると強調した。





シュヴィトコイ氏:「ロシアと安倍氏は最も友好的な関係にあり、とりわけ安倍氏プーチン大統領が最も友好な関係にあるロシアは、安倍氏に対する態度を何らかの特別なジェスチャーで示すべきだと考えた。つまり、ロシア政府から人を向かわせるということだ。そして私は、これが全く正しく行われたと思っている。日本のパートナーたちも、このことに気づかずにはいられなかったと思う。我々が、今日の政治情勢が、安倍氏の晩年の政治活動を描いた映画の最後のシナリオをほのめかしていることに気づかずにいられなかったのと同じように」






安倍晋三元首相襲撃事件 ロシア 安倍晋三 オピニオン 露日関係











(投稿者より)



安倍氏の提唱した「インド太平洋」という概念は、これまでの欧米を中心とした世界観の転換を促すものでした。また、「アベノミクス」は国内では必ずしも成功しませんでしたが、各国の緊縮的な流れを変える先駆けとなりました。世界的には大きな貢献をなさった方であることは確かです。そういった意味で、世界の指導者が安倍氏を見送る場を作ったのは良かったと思います。



ただ、国内では身びいきが大きすぎる余りに死亡者まで出すという大きな失態がありました。また、利権の絡む数々の問題から退任後には一部から刑務所送りにすべきだとまで言われた方でもあります。



また、総理大臣として歴代最長の在任期間を持つ方でもありましたが、不遜な言い方になることをお許し頂けるならば、私の目にはいくつかの問題で皇室に対抗するような姿勢を取っていたようにも見えました。あるいは、安倍氏が長州人ということでそのように見えたのかも知れません。



いずれにせよ、安倍氏の評価は時と共に定まるでしょう。故人の御冥福をお祈りいたします。