「トランプ氏がジョージア州で選挙後最初の集会を開く」(Sputnik・BBC)

「トランプ氏がジョージア州で選挙後最初の集会を開く」(Sputnik・BBC









('We Are Winning This Election': Trump Throws First Post-Election Rally in Georgia: Sputnik International)

https://sputniknews.com/us-elections-2020-news/202012061081372577-we-are-winning-this-election-trump-throws-first-post-election-rally-in-georgia/





「私たちはこの選挙に勝ちつつある」:トランプ氏がジョージア州で選挙後最初の集会を開く







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2020年米国政選挙





2020年12月6日 02:54 GMT(更新2020年12月6日 06:31 GMT






ワシントン(スプートニク)―ドナルド・トランプ米大統領は、ジョージア州バルドスタで開かれた土曜集会で不正選挙の主張を繰り返し、自分は11月3日の大統領選挙に大差で勝利したと強く主張した。





土曜日、トランプ氏は支持者たちに「私たちはジョージア州フロリダ州、そして多くの場所で勝利し、オハイオ州で勝利した」と述べ、「私たちはこの選挙に勝利しつつある。私にできるのは遊説を行い数字を待つことだけだが、数字が天井から出たり革のバッグから出たりした時には、『何が起きているのだ?』と言い始めてくれ。」



トランプ氏は11月の選挙で7,400万票を上回る票を得たと主張した。彼によれば、これは勝利を確保するのに十分すぎる数で、民主党が「一部[の票]を除去」しようとしなかったならば、その数は「更に多かった可能性がある」と強調した。



大統領は、民主党が大統領選挙で詐欺を働き不正を行ったと繰り返し主張した。





トランプ氏は、「しかし、それでも私たちは選挙に勝つだろう」と述べ、「[民主党]はこの[上院]選挙でも不正を行おうとしている。彼らはこれら2つの重要な上院の議席を盗もうとしている」と明言し、「これらは議席アメリカを救うための最後の防衛線だ」と付け加えた。








© REUTERS / JONATHAN ERNST

2020年12月5日、ドナルド・トランプ米大統領は米国上院の支配権を決する1月の決選投票に先立ち、米国ジョージア州バルドスタで行われる共和党のデビッド・パーデュー上院議員とケリー・レフラー上院議員の決起大会に出席する。






大統領は、民主党が勝利すれば彼らは米国を社会主義国に変えるだろうという、自身の主張を繰り返した。





トランプ氏はジョージア州の支持者たちに、「私が負けるとするなら、私はとても慈悲深い敗者になるだろう」と語り、「しかし、彼らは今、盗んだり不正を働いたり奪ったりしているのだから、皆さんがそれを受け入れることはあり得ない。正に今、私たち全員が闘っている激戦州では、私はその全てで大差で勝ったのだ」と述べた。




トランプ氏は、共和党ジョージア州知事ブライアン・ケンプ氏は11月の選挙期間中に詐欺容疑や不正行為の阻止が可能だったが、彼は後ろに下がったと述べた。



「あなたが[民主党員]に質問すると、彼らは即座に皆さんを脅迫しようとする。彼らは皆さんのことを、貧しいアメリカ人であり、良いアメリカ人でなく、私たちの国を愛していないと言う。国を愛していないのは彼らだ!彼らは皆さんを打ち負かし、皆さんを黙らせ、皆さんを後ろに下がらせる。それが、彼らが皆さんの知事にしたことであり、知事は自分自身を恥じるべきだ」と、トランプ氏はジョージア州の支持者たちに語った。



このピーチ・ステートジョージア州の愛称]が1月5日に決選投票を実施するのに伴い、大統領は共和党上院議員のデビッド・パーデュー氏とケリー・レフラー氏への支持を集めるためにジョージア州に入った。



パーデュー氏とレフラー氏は民主党のジョン・オソフ氏とラファエル・ワーノック氏に対抗している。上院が同数票の場合には副大統領が決定票を投じるため、民主党が50対50の過半数を得るためには上院の両方の議席が必要だ。



これに先立ち土曜日、トランプ氏は選挙結果を討議するためにジョージア州議会の特別会を開くよう求めたとツイートした。





トランプ氏、2024年大統領選に出馬か?



大統領はジョージア州での演説の中で、自身が2024年の大統領選挙に立候補することを排除しないことや、2022年に共和党が下院を奪取することを期待していることを明らかにした。





「私たちはホワイトハウスを取り戻すつもりだ。私たちは2022年に下院を取り戻し、そして、2024年には私が候補者になる必要のないことを願うが、私たちは再びホワイトハウスを取り戻すつもりだ。私の友人は言った。『まあ、心配なさらずに。あなたの票は伸びる。2024年には勝ちますよ。』私は言った。『2024年まで待ちたくない。私は3週間で戻りたい』」と、トランプ氏は述べた。






「ロシアには私たちよりも大きな利点がある」



トランプ氏は集会のスピーチの中で、パリ気候協定への再加入の問題―2017年、米国は同協定を離脱した―に触れた。





「パリ環境協定。私はこのために殺されるだろうと、私は言った。しかし、私たちは何兆ドルも払うことになっただろう。ロシアには私たちよりも大きな利点があり、彼らは空気がとても汚れていた昔に戻っており、それが彼らの標準だったのだ。中国は2030年まで始めないが、私たちは直ぐに始めている。それも、掛けずに済んだお金をだ」と、土曜日、トランプ氏はバルドスタの集会で述べた。




トランプ氏は、米国がパリ気候協定に再び参加した場合、米国の工場の20%が閉鎖されると示唆した。



米国が気候協定を離脱するというトランプ氏の動きは、今年11月4日に正式に発効した。米国の主流メディアがホワイトハウスの競争の勝者に推定したジョー・バイデン氏は、米国がこの協定に再加入することを約束している。



11月、元米国務長官でバイデン政権の気候大使に新たに任命されたジョン・ケリー氏は、パリ協定だけでは危機を解決できないため、国際社会は地球環境問題と戦う熱意を高揚させなければならないと述べた。







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2017年6月1日、ドナルド・トランプ米大統領が米国ワシントン・ホワイトハウスの列柱の間からローズガーデンに入り、パリ気候協定からの離脱を表明した。






トランプ氏、COVIDワクチン導入について語る



来週、コロナウイルスのワクチンが米国国内で利用可能になると、トランプ氏は集会で述べた。





「ワクチンは、これまで誰にも考えられなかったレベルで進んでいる。次の投与まで5年掛かるはずだったが、私たちは7か月でやり遂げた。投与は来週から始まり、私たちは予防接種を始めることになる。予防接種を受けた人は既にたくさんいる」と、トランプ氏は述べた。




今週初め、疾病予防管理センター(CDC)委員会は3週間後と伝えられるCOVID-19ワクチンの配布開始の際に、医療従事者と介護施設居住者に最初のワクチンを与えることを承認した。







© AP Photo / Bebeto Matthews

米国は、ファイザー社が12月15日に最初のCOVID-19ワクチンを出荷する見通しと、諸報告は仄めかしている






トランプ政権のワクチンに関する計画「ワープスピード作戦」の顧問モンセフ・スラウイ氏によれば、食品医薬品局(FDA)がファイザー社とモデルナ社のワクチンを承認する見込みで、その後1月から月に約6000万から7000万回が投与できるかも知れない。



今週のライブストリーミング会議で公表されたCDCのスライドによれば、ワクチンが規制当局によって承認されると、毎週500万回~1000万回分が出荷され、12月末までに約4000万回のCOVID-19ワクチンが投与できると、CDCは見込んでいる。





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タグ 2020年米国政選挙, 民主党, 集会, ジョージア, ドナルド・トランプ, 米国



















(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/55204103





米大統領選2020】 トランプ氏、ジョージア州で集会 勝利主張し知事に協力要請





2020年12月6日







Reuters

ジョージア州の集会に参加したトランプ大統領とメラニア夫人






ドナルド・トランプ米大統領は5日、ジョージア州で集会を開き、州知事や州議会議員を名指しし、自分が大統領選に勝つため選挙結果を覆すよう呼びかけた。またこれに先立ち、ツイッターや電話でもジョージア州のブライアン・ケンプ州知事共和党)に、自分に協力するよう呼びかけた。



ケンプ知事と同州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官(共和党)は11月20日にすでに、同州でバイデン氏が勝ったという結果を認定している。しかし、トランプ氏はこの結果を受け入れず、具体的な証拠を示すことなく自分が勝ったと主張。トランプ氏の支持者による脅迫や嫌がらせに、州の選管幹部が怒りの記者会見をする事態に至っている。



しかしトランプ氏は5日に連続ツイートで、ケンプ知事に州議会の臨時会を招集するよう呼びかけたほか、州南部ヴァルドスタで開いた集会でもケンプ氏や州議会議員の協力を求めた。



ジョージア州では11月3日の選挙で連邦上院の2議席が決まらず、両方とも1月5日に決選投票となる。もしこの両議席民主党が獲得すれば、上院の過半数を獲得することになり、ジョー・バイデン次期大統領(民主党)の政権運営が大きく有利になる。逆に、上院で共和党が多数を維持すれば、バイデン政権の人事や予算など重要政策を阻止できるようになる。



米紙ワシントン・ポストによると、トランプ氏は5日午前にケンプ知事に電話で、不在者投票について署名の監査を要求するよう求めた。知事にそのような監査を命令する権限はなく、大統領の要請を断ったと、同紙は消息筋の話として書いている。



トランプ氏はその後、ツイッターで「ジョージアのブライアン・ケンプ知事や州務長官が、単純な署名確認を認めれば、自分はすぐにあっさりジョージアで勝つ。なのに、どうしてこの2人の『共和党員』は、ノーと言うんだ」と書いた。



これに対してケンプ知事は同じくツイッターで、「自分はすでに3度も署名の監査を求めた」と返答。するとトランプ氏は「そちらの部下は、君の言うことを聞かない。何を隠しているんだ?」とツイートした。さらに「少なくともただちに州議会の臨時会を求めろ。それなら簡単に、ただちにできる」と続けた。



数時間後にジョージア州の集会に出たトランプ氏は、そこでもケンプ知事は「もっとタフにならなくては」、「恥を知るべきだ」などと繰り返した。



ジョージア州の集会は、上院決選投票での応援を共和党支持者に呼びかけるためのものだった。この決選投票については、トランプ氏を支持する弁護士たちが「不正選挙なので投票するな」と集会で呼びかけたことから、共和党内で危機感が高まっている。





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トランプ氏は11月3日の投票日の数カ月前から、感染対策のため郵便投票が増えれば不正投票につながると繰り返していた。しかし、トランプ氏側近のビル・バー司法長官は1日、大統領選の勝敗を覆すような大掛かりな不正があったという証拠を、司法省はこれまでのところ発見できていないと述べた。



その前には米国土安全保障省のサイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(CISA)が、不正の証拠はないという報告書を発表。今回の大統領選は「アメリカ史上最も信頼できるものだった」と述べていたCISAのクリス・クレブス長官はその後、トランプ氏に解任された。



大統領選ではバイデン次期大統領が選挙人(定数538人)のうち306人を獲得。これまでに各州知事が次々とバイデン氏の勝利を認定した結果、12月14日の選挙人団投票でもバイデン氏が正式に必要な票数を獲得するのが確実となっている。



トランプ氏は共和党多数のペンシルヴェニア州ジョージア州で州議会に働きかけ、11月3日の選挙結果を覆し、自分に投票する選挙人を選任させようとしているが、州知事がバイデン氏勝利の選挙結果を認定している以上、バイデン氏が必要な選挙人の票を獲得し、来年1月20日に就任する見通し。



米CNNによると、トランプ氏はケンプ知事に、臨時州議会を開き、自分に投票する選挙人を選ぶよう働きかけているという。



アメリカ大統領は国民の直接投票ではなく、国民が州ごとに選んだ選挙人が大統領候補に直接投票するという形式的な手続きで決まる。通常は国民の投票結果がそのまま選挙人の投票に反映されるが、今回の選挙ではトランプ陣営はそこに働きかけようとしているため、選挙人団の投票に注目が集まっている。



全国的な得票数は大統領を決めるものではないが、バイデン氏はトランプ氏に700万票以上の差をつけている。











ジョージア州に注目集まる



ジョージア州の連邦上院選では、共和党の現職2人が民主党の新人と来年1月5日に決選投票に臨む事態になっている。



デイヴィッド・パーデュー上院議員(70)はドキュメンタリー作家のジョン・オソフ氏(33)と、ケリー・ロフラー上院議員(50)はキリスト教バプテスト派のラファエル・ワーノック牧師(51)とそれぞれ争っている。







Reuters

トランプ氏の演説を聞くロフラー議員(左)とパーデュー議員






最近の世論調査では、ワーノック氏がロフラー議員に対して優勢で、パーデュー議員とオソフ氏は伯仲している。



現在の上院(定数100)では与党・共和党が52議席と僅差で過半数を維持している。また、11月3日の選挙の結果、現在は共和党が50議席民主党が48議席(無所属2議席含む)となっている。



もしもジョージア州共和党が1議席以上獲得すれば、上院の過半数共和党になる。もしも民主党ジョージア州の2議席を得れば、50対50で与野党同数となる。上院採決ではその場合、上院議長の副大統領が投票するため、1月20日以降はカマラ・ハリス次期副大統領(民主党)が上院議長として膠着(こうちゃく)を打破する1票を入れることになる。



連邦下院はすでに、民主党が多数を維持することが確定している。





(英語記事 Trump presses Georgia governor to help overturn result