「英日貿易協定の署名―イギリスにとってブレグジット後初の主要な貿易協定」(RFI・BBC)

「英日貿易協定の署名―イギリスにとってブレグジット後初の主要な貿易協定」(RFIBBC









(Londres signe avec Tokyo son premier accord commercial majeur post-Brexit: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/%C3%A9conomie/20201023-londres-signe-tokyo-son-premier-accord-commercial-majeur-post-brexit





ロンドンが東京とブレグジット後初の主要な貿易協定に署名する





発表 2020年10月23日14:11







リズ・トラス英国際貿易相と日本の外務大臣茂木敏光・日本外相。2020年10月23日、東京にて。Kimimasa Mayama/Pool Photo via AP





RFI






イギリスと欧州連合の将来の貿易関係についての交渉は足踏み状態だが、イギリス当局はこの協定により一部の太平洋諸国との和解を望んでいる。





10月23日金曜日に日本とイギリスが東京で署名した貿易協定は、繊維・食品加工・自動車部品・新技術を対象としている。9月11日に既に公表されたこの文書には、12月31日に失効する既存の協定の概要が改めて盛り込まれた。



イギリス側によると、この新しい協定はデジタル貿易の自由な流れを改善するために更に進化した。日本側は、イギリス市場への一部製品のアクセスが更に容易になることを喜んでおり、欧州大陸への玄関口としてイギリスを見ている。





日本との貿易を増やす



ロンドンは、両国間の貿易の99%に対する関税が免除されることを明らかにし、この新しい協定により両国の貿易を150億ポンド(165億ユーロ)増やせると考えている。2019年の貿易の総額は300億ポンド近い額だった。昨年6700億ポンドに達していたイギリスと欧州連合の貿易に比べれば、これは僅かだ。



ブレグジット欧州連合向けの輸出に与える影響を抑えるために、イギリス政府は世界で新しい経済パートナーを探している。ロンドンにとって、日本とのこの協定は、環太平洋貿易協定の枠組みの中で、太平洋の11ヵ国との和解を可能にするはずだ。





日本 イギリス ブレグジット 貿易・為替











(Britain and Japan sign post-Brexit trade deal: BBC NEWS)

https://www.bbc.com/news/business-54654814





イギリスと日本がポスト・ブレグジットの貿易協定に署名する





[2020年10月23日]





ブレグジット








EPA

リズ・トラス氏が茂木敏充・日本外相と協定に署名した






イギリスと日本は正式に貿易協定に署名し、イギリスで初の大規模なポスト・ブレグジットの協定が成立した。



先月公表されたこの協定により、日本向け輸出のほぼ全てが無関税となる一方で、2026年までにイギリスが日本車に課す関税が撤廃される。



リズ・トラス英国際貿易相は、これを「イギリス型の画期的な協定」と呼んだ。



しかし批評家たちは、この協定はイギリスのGDPを0.07%押し上げるに過ぎないと述べてきた。これは、EUとの間で失われるかも知れない貿易のほんの一部だ。

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両国は9月に幅広い合意に達しており、イギリスと日本の貿易はこの協定により約150億ポンド増える見込みだ。



この協定は今年の夏を通して交渉が行われ、2021年1月1日に発効する。



しかし、一部の専門家は、この協定によりイギリスとその11番目に大きな貿易相手国との間の機会は失われたと述べた。







Christopher Furlong

日本は、イギリスとEUの協定は日本のビジネス、特に自動車メーカーにとって依然として重要であると述べた






国際貿易政策コンサルタントサセックス大学・英国貿易政策観測所フェローでもある森田美奈子・イェーガー博士は、「日本の外国直接投資がイギリスで果たしてきた大きな役割や、ブレクジット後も既存の投資を保持することの重要性を考えると、イギリス政府は投資についてその保護と紛争解決を網羅する包括的な章を盛り込むにより、日本の投資に対する強い関与を示すべきだった」と述べた。



彼女は、日本は世界最大の海外投資国であり、2018年には世界全体の14%を占めたと付け加えた。



新しい協定は既存のEUと日本との協定と良く似ているが、デジタル貿易についての章が特別に盛り込まれた。



トラス氏は、茂木敏充・日本外相との共同記者会見で、「独立したイギリスは主要な貿易協定を結ぶことができないか、締結するのに何年も掛かると言われていた」と述べた。



茂木氏は、イギリスとEUの協定は、日本のビジネス、特にヨーロッパ各地からの部品を使ってイギリスで自動車を組み立てる、日産やトヨタなどの自動車メーカーにとって依然として重要であると述べた。



「イギリスが離脱した後も、イギリスとEUの間のサプライチェーンを維持することが何よりも重要だ」と彼は述べた。





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