「フクシマの汚染水は人間のDNAを損傷する可能性がある:環境団体」(BBC・グリーンピース・中国網)

「フクシマの汚染水は人間のDNAを損傷する可能性がある:環境団体」(BBCグリーンピース・中国網)









(Fukushima: Contaminated water could damage human DNA, Greenpeace says: BBC NEWS)

https://www.bbc.com/news/world-asia-54658379





フクシマ:汚染水は人間のDNAを損傷する可能性があると、グリーンピースは述べる





[2020年10月23日]





福島の原子力大災害







Reuters

放射能汚染水を貯蔵する巨大なタンクは2022年までに満杯になる






日本の福島原発からの汚染水には、人間のDNAに損傷を与える可能性のある放射性物質が含まれていると、グリーンピースの報告書は述べている。



この環境保護団体からの主張は、その水を海洋に放出する政府の計画を取り上げたメディアの報道を受けたものだ。



その危険性は低いと多くの科学者が述べているが、一部の環境活動家はこの考えに反対している。



このグリーンピースの報告書に対して、政府はまだ対応していない。



日本では、2011年に大津波に見舞われた後にメルトダウンを起こした発電所を冷却するために使われた100万トンを超える量の水をどうするかについて、何年も議論が行われた。



地下水や発電所に日々漏入する雨を含む液体を保管する空間は、2022年までに満杯になる。



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  • 放射性同位元素の大部分は複雑な濾過手順を用いて除去されてきた。しかし、トリチウム同位体だけは除去が不可能だと、政府は述べる。



    政府が海への水の放出を2022年から始めると決定したと、先週、日本メディアが報じた。報じられた計画では、水は数十年を要する手順の最初に発電所内で希釈される。



    グリーンピースは金曜日に公表した『東電福島原発汚染水の危機2020』報告書の中で、汚染水には「危険なレベルの炭素14」が含まれていると主張した炭素14放射性物質で、「人間のDNAを損傷する可能性がある」と同団体は述べている。



    同団体は、水が「トリチウムのみを含む」という印象を与えて「処理済み」だと暗に述べたと、政府を非難した。







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    政府は何も決まっていないと述べたが、ウォッチャーたちは月末までに何らかの発表があるかも知れないと考えている。



    環境団体は長年、海洋への水の放出に反対を表明してきた。そして漁業団体は、消費者がこの地域の海産物を買うことを拒否するだろうと述べて反対を主張している。



    それでも一部の科学者は、水は広大な太平洋で直ぐに希釈されるので、トリチウムが人間と動物の健康にもたらすリスクは低いと述べている。





    2011年に何が起こったか?



    2011年3月11日、マグニチュード9.0の地震が日本の東北海岸部を襲い、15メートルの津波を引き起こした。











    福島原発メルトダウンを防ぐためのバックアップシステムは最初の地震には持ち堪えたが、津波によって更に大きな損害を受けた。



    その数日後に施設の冷却装置が故障したため、大量の放射性物質が放出された。このメルトダウンは1986年のチェルノブイリ以来最悪の原子力事故となった。



    約18,500人が地震津波により死亡または行方不明となり、16万人を超える人が家を追われた。



    この大災害による被害を受けた個人や企業には、数十億ドルの補償金が既に支払われた。先月、日本の高等裁判所は原判決を支持し、政府と発電所事業者に対して950万ドル(730万ポンド)を更に支払うよう命じた。





    関連トピック 福島の原子力大災害グリーンピース日本









    (国際環境NGOグリーンピース

    https://www.greenpeace.org/japan/nature/press-release/2020/10/23/45772/





    プレスリリース 自然を守る #原発 #有害物質





    汚染水の海洋放出、放射性炭素が人間のDNAに損傷を与える可能性 ーーグリーンピース報告書『東電福島原発汚染水の危機2020』





    グリーンピース・ジャパン 2020-10-23











    国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)とグリーンピース東アジアは本日、東京電力福島第一原発放射能汚染水(処理水)についての新たな調査報告書『東電福島原発汚染水の危機2020』を発表しました。



    報告書では、このまま日本政府の計画が進めば、汚染水に含まれる放射性炭素(炭素14)のおよそすべてが太平洋に放出されることになると警告しています。炭素14半減期は5370年。数千年にわたって環境中に存在し、炭素はすべての生物に基本構成要素として組み込まれることから、長期的に見れば集団被曝線量の主な要因となります。このため、炭素14は人間の細胞DNAを損傷する可能性があるのです。(注1) これについて、日本政府と東電は、タンクに貯蔵されている123万トンもの汚染水は「処理済み」で、トリチウムしか含まれていないととれるような説明を続けています。日本政府は近く、汚染水の太平洋への放出を決定するものとみられています。



    また報告書では、東電が水処理・放射性物質処理を手がける米国のピュロライト社の、より高度な多核種除去設備(ALPS)を使わない決定をしたことについても分析しています。放射性物質を検出不可能なレベルまで除去する能力があることが示されたにもかかわらず、東電は経験の浅い東芝と日立が扱うALPS技術を選択しました。報告書はこのほか、2022年以降も長期的に汚染水を保管する選択肢が可能であると日本政府が認めている点を指摘しています(注2)。



    報告書の著者、グリーンピース・ドイツのシニア原子力スペシャリスト、ショーン・バーニー



    「震災から10年近く経った今でも、東電と日本政府は福島第一原発の危機の大きさを隠蔽しています。彼らは、汚染水に含まれる放射性物質の詳細な情報を何年にもわたって意図的に隠してきました。日本政府は、福島県民をはじめ日本に住む人々、近隣諸国に対して、太平洋に投棄される汚染水に危険なレベルの炭素14が含まれていることを説明していません。水中に含まれる他の放射性核種と合わせて、遺伝的損傷を引き起こす可能性があり、何千年もの間、危険な状態のままであり続けます。これが、これらの計画を中止しなければならないもう一つの理由です



    日本政府と東電は、投棄計画を正当化しようとして一連の神話を構築しました。ALPS処理された汚染水の追加保管場所を確保するための技術的、工学的、法的な障壁はありません。それは政治的意向の問題です。日本政府は、保管という選択肢を排除し、最も低コストな太平洋への投棄という選択肢を選びました。その選択は、科学や環境保護の原則に基づいておらず、何の正当性もありません」





    (注1)IRSNの放射性核種シート「carbon 14と環境」

    ”The resulting DNA damage, involving molecular breaks, may lead to cell death or induce potentially inheritable mutations.”(「DNAの損傷は、細胞の死、潜在的な遺伝性突然変異につながる可能性がある」)

    https://www.irsn.fr/EN/Research/publications-documentation/radionuclides-sheets/environment/Pages/carbon14-environment.aspx



    (注2)「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 報告書」2020年2月10日

    https://www.meti.go.jp/press/2019/02/20200210002/20200210002-2.pdf


















    (チャイナネット)

    http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2020-10/26/content_76844519.htm





    福島原発の汚染水、海洋放出で人類のDNA損傷の恐れも





    タグ:福島 汚染水 放射性物質 DNA





    発信時間:2020-10-26 14:31:39 | チャイナネット






    日本の福島第一原発にたまる汚染水には放射性物質トリチウムのほか、炭素14が含まれており、これを海に放出すれば人類のDNAを変える可能性がある。環境保護組織のグリーンピースが警告した。



    米CNNの24日の報道によると、福島第一原発には処理済み汚染水が123万トン保管されている。貯水タンクの容量は2022年に限界に達する。グリーンピースは、炭素14半減期は5370年で、すべての生物物質の内部に入り、人類のDNAを損ねる可能性があると警告した。グリーンピース・ドイツの原子力問題専門家、ショーン・バーニー氏は、このDNA損傷は数千年続くと述べた。これまでの報道によると、日本政府は汚染水を海に放出する方針を固めたが、各方面からの反対があり今月27日まで決定を見送っていた。





    「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月26日







    Fukushima water release could change human DNA, Greenpeace warns (CNN) [2020.10.24]