蔡総統、中国の干渉を「全力で阻止」=米タイム誌インタビュー(フォーカス台湾)

蔡総統、中国の干渉を「全力で阻止」=米タイム誌インタビュー(フォーカス台湾)











http://japan.cna.com.tw/news/apol/202001100003.aspx





蔡総統、中国の干渉を「全力で阻止」=米タイム誌インタビュー





【政治】 2020/01/10 16:56







米タイム誌のインタビューに応じる蔡総統(右)=総統府のウェブサイトから





(ワシントン中央社)米タイム誌は9日、蔡英文総統のインタビュー記事を、インターネットで公開した。蔡総統は、中国共産党は11日に行われる台湾の総統選を、台湾への干渉を強めるチャンスと捉えていると指摘。台湾で新疆ウイグル自治区チベット、香港などと同様のことが起こらないよう全力を尽くす姿勢を示した。



蔡総統は、中国の習近平氏が昨年1月に打ち出した「一国二制度」による台湾統一を「台湾人は受け入れられない」と改めて強調。同年香港で発生した民主化運動についても言及し、「台湾人の中国に対する信頼度を大きく落とした」と批判した。一方で、香港情勢が再選を目指す自身の支持率向上につながったとの見方があることについては「そのように認識すべきではない」とし、台湾人には「台湾が堅持すべきことを堅持し、台湾人の心の声を代弁できるぶれないリーダーが必要なのだ」と述べた。



インタビューの中で、2018年末の統一地方選に触れた蔡総統。当時、偽情報やポピュリズムの影響を大きく受けたとし、この問題は「執政者にとって非常に大きな課題」と指摘した。だがその経験を基に、より多くの台湾の人々が偽情報の検証や訂正で政府を助けてくれるようになったとも語り、このことは「台湾の民主主義にとって大変重要だ」との見方を示した。



中国と良好な関係を保ちながら台湾の自由や主権を守る指導者として適任かと問われた際には、北京当局は台湾の社会が分断し、経済など各分野の発展が滞ることを望んでいるが、「台湾の主権や民主主義、自由に関する台湾人の意見は一致している」と答えた。



蔡総統のインタビューは昨年10月、総統府で行われた。紙媒体は20日に発行される予定。





(徐薇テイ/編集:塚越西穂)







Taiwan Is the Last Free Place in the Chinese-Speaking World. Can President Tsai Ing-wen Preserve Its Democracy? (TIME)[2020.1.9]