兵士には戦争から帰る権利がある 戦った国々が遺骨捜索でいかに一致団結するか(Sputnik日本):阿修羅♪

兵士には戦争から帰る権利がある 戦った国々が遺骨捜索でいかに一致団結するか(Sputnik日本):阿修羅♪

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https://jp.sputniknews.com/opinion/201810125449061/





兵士には戦争から帰る権利がある 戦った国々が遺骨捜索でいかに一致団結するか







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2018年10月12日 00:33(アップデート 2018年10月12日 19:02)






ドミトリー ヴェルホトゥロフ





時事通信が報じるところ,日本の厚生労働省は8年ぶりに、第2次世界大戦に従軍した戦没者遺骨収集事業に関する作業を再開する。今月9日〜17日にかけて、同省職員3人がフィリピンに派遣され、すでに発見された遺骨を鑑定する。現地で日本人の遺骨か判別出来ない場合、一部を日本に送り、DNA鑑定を行う。





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フィリピンでの日本人兵士の遺骨収集作業は2010年から8年ぶり。遺骨の大部分が日本人の遺骨ではないと発覚し、中断していた。オーストラリア・メルボルンにあるモナシュ大学のベアトリス・トレファルト(Beatrice Trefalt)准教授(日本学)によると、日本のNPO法人「空援隊」は、有償で現地住民を遺骨捜索活動に起用。だが結果的に、悪意ある助手らはあらゆる人間の遺骨の販売を手がけた。大スキャンダルに発展し、この事業は正しくないとみなされた。







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厚生労働省の見積もりでは、フィリピンには旧日本兵の遺骨およそ37万人分がまだ収集されていない。参考までに、千鳥ケ淵戦没者墓苑では35万2千人を超える旧日本兵の遺骨が埋葬されている。1944年に旧日本軍と米軍が最も血濡れた戦いの1つを展開したフィリピン・ペレリュー島には、およそ2600人の旧日本兵の遺骨がまだ発見されていないと見られている。硫黄島では長期間の捜索活動に関わらず、およそ1万人の遺骨が見つかっていない。厚生労働省は、第2次世界大戦中、国外で兵士と民間人を合わせ計240万人の日本人が亡くなったと見積もっている。うち、2018年までに収集された遺骨は113万人分だ。



なお、兵士の遺骨収集・埋葬には第2次世界大戦で戦った全ての国が取り組んでいる。 ロシアではボランティア部隊が活発に参加。現在、およそ1428の捜索部隊、人数にして4万2千人ほどが取り組んでいる。個々の部隊や団体を基にしたロシア全土の運動は2013年に開始。







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この間、10万人を超える兵士の遺骨を発見して埋葬した。ロシア国防省のデータによると、昨年2月時点で、ソビエト軍兵士と士官計190万人分の遺骨が見つかり、埋葬された。



第2次世界大戦の戦地にある1つの墓やトレンチ、爆発跡、掩蔽壕でソビエト軍兵士とドイツ軍兵士の遺体が発見されることは珍しくない。遺骨の捜索活動はしばしば、対立して戦った諸国を1つにする。そしてここに政治的な違いは全くない。戦死はすべての人に平等だ。侵略者にも防衛者にも。この辛い、しかし不可欠な人道的活動の意味は、兵士には戦争から祖国に帰国する権利があり、彼らの親族には彼らの運命について知る権利があることにある。





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