健康悪化の話の中、明仁天皇が玉座を降りることを検討している(DW English):阿修羅♪

健康悪化の話の中、明仁天皇が玉座を降りることを検討している(DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/582.html











(Emperor Akihito mulls abdicating throne amid talk of declining health: DW English)

http://www.dw.com/en/emperor-akihito-mulls-abdicating-throne-amid-talk-of-declining-health/a-19398180





日本





健康悪化の話の中、明仁天皇が玉座を降りることを検討している





もし明仁天皇が自身の計画を貫徹した場合、彼は200年ぶりに退位をする日本の君主になる。明仁氏は1989年、第2次大戦中に日本を率いた父・裕仁天皇の死に伴い天皇になった。











国内放送局NHKは政府筋の情報として、82歳の日本の君主・明仁天皇が数年以内に退位する計画だと伝えた。



こうした動きは日本現代史では初めてとなる。光格天皇が1817年に玉座を返上したのが日本の君主では最後だ。



明仁氏は1989年、父・裕仁天皇の死を受け玉座に上った。







明仁天皇美智子皇后





明仁氏は近年、健康悪化が進んでいる。2012年に彼は心臓の手術を受け、2003年には前立腺ガンを治療している。その間にも、2011年には気管支炎のため2週間入院した。



その後、共同通信宮内庁の山本信一郎次長の発言を伝えてこの噂を静めようとした。「メディアがこの件について報道しているのは知っているが、そうした事実は一切ない」と彼は語った。それでも、同通信はこれに先立ち、政府筋の情報として、明仁氏が側近たちに約1年以内の彼の計画としてこの件を話していたと伝えている。



天皇は公務を削減しつつあり、息子・皇太子徳仁親王への移譲を増やしている。この56歳の親王が玉座の継承者だ。



日本は裕仁氏の名の下に第2次世界大戦を戦った。しかし、明仁氏は天皇在任期間中こうした戦争の傷を癒すことに多大な精力を注いできた。





平和主義の遺産





去年、彼は第2次世界大戦終結70年に際し、日本の侵略について「深い反省」を表明した。



「過去を顧みて戦争についての深い反省と共に、この戦争の悲劇が繰り返されないよう祈り、国民と共に戦闘や戦争の惨禍に倒れた人々に深い哀悼の思いを申し上げる」と彼は語った。



明仁氏の父親は論争の的となった人物だが、明仁氏は「戦後初の天皇として国民統合の象徴としての自身の役割と[平和]憲法を守り抜いた」と、東京・上智大学政治学教授・中野晃一氏は語った。







明仁天皇メルケル独連邦首相と会見する





「彼は戦争の問題と[アジア諸国との]和解に相当気を遣っている。徳仁氏はこれを継続する姿勢を明確に示している」と中野氏は語った。



明仁氏が退位できるようになるためには皇室典範の改正が必要だが、武蔵大学の小玉美意子名誉教授によれば、この作業は時間をかけて国会で議論しなければならないかも知れない。



日本の戦後憲法天皇から全ての政治権力を剥ぎ取り、「国と国民統合の象徴」を天皇に残している。



明仁氏は国民に歩み寄る皇室像を作り上げることにより「中流君主制」を創造しようとした。







bik/msh (Reuters, dpa)







発表 2016年7月13日

関連テーマ 日本

キーワード日本明仁天皇退位裕仁皇太子徳仁親王







Emperor of Japan "plans to abdicate" in unprecedented move (euronews - Youtube)[英語]







Japan's Emperor Akihito, 82, considering retiring (APNews - Youtube)[ナレーションなし]













(投稿者より)



先ず、「『生前』退位」という言葉をご存命の方に使うのは失礼と思いました。「退位」「譲位」で十分意味は通じますが、わざわざ『生前』という言葉を付け加えるところに悪意を感じました。恐らく「『生前』贈与」という法律用語から連想したのでしょうが、これは土地や株式を譲る類の話ではありません。この国の2700年続いた歴史(天武・持統朝以降の1500年が真実だいう説もありますが、それでも十分長いです)をどのように未来に繋げていくのか、という問題です。



天皇上皇が併存すると、日本は二重三重の権力が並立して互いに対立・抗争を繰り返した「承平の将門・天慶の純友…」の時代に逆戻りするかも知れません。天皇の権威を削ぐために今上様を上皇に祭り上げるのが今回の動きの狙いで、その目的は平和憲法を擁護なさる皇室を、ひいては平和憲法を支持する国民を分断してその隙間に新憲法をねじ込み、日本を戦争の時代に戻すためだという説もありますが、それが本当なら到底容認できない話です。内外で多くの人命を奪った先の戦争の反省が出来ていないことになります。



公務が御負担ならば皇族の皆様で分担なさってもいいと思います。摂政を置かれてもいいと思います。先帝様が皇太子に留まられたまま大正様の摂政をなさった例があります。ただ、これは陛下や皇室の皆様がお決めになることに思えます。



ユーロニュースとAPの動画を付しました。特にAPの動画は「国民の天皇」「平和の巡礼者」としての陛下のお姿を強調しています。その中での米兵たちとの握手は恐らくサイパンでのご様子でしょう。DWもそうですが海外の論調は概ねこのようなものです。日本を戦争の時代に戻したいという発意は今のところ成功していないようですが、今後も十分な注意が必要です。



外国メディアが世界に向けて陛下に敬語を使うことはありませんので今回はそれに倣いました。御留意願います。