日本:安倍晋三氏が野党新党首に再び就任、未来の首相の可能性も(RFI):阿修羅♪

日本:安倍晋三氏が野党新党首に再び就任、未来の首相の可能性も(RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/692.html





(Japon : le retour de Shinzo Abe, nouveau chef de l’opposition et possible futur Premier ministre : RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20120926-japon-retour-shinzo-abe-nouveau-chef-opposition-possible-futur-premier-ministre-chine-diaoyu-senkaku





日本−記事発表:2012年9月26日水曜日−最終更新:2012年9月26日水曜日



日本:安倍晋三氏が野党新党首に再び就任、未来の首相の可能性も



記者 クリストフ・パジェ





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2012年9月26日、東京・自民党本部で記者会見中の安倍晋三氏。

REUTERS/Toru Hanai






解散総選挙の時に、自民党のカラーを守るために、野党である同党が望んでいた「強力な人物」。既に2006年に首相となった安倍晋三氏が、そのような人物となる。中国と日本の間の緊張がトップニュースとなる状況が続くこの時、同氏の国家主義的な演説は目に見える形でこの党を魅了した。





自由民主党−保守の右派政党−が、2012年9月26日水曜日に、安倍晋三氏を党首に据えたのが偶然でないことは確かだ。中国と日本の間の緊張はこの数年で最も強いが、自民党の総裁になりたいと考えている5人の中で、最も国家主義的な言葉を出し続けたのが、安倍氏だ。



しかも、中国と日本が争う釣魚/尖閣諸島について、安倍氏の考えは非常に明確だ。「尖閣をめぐる中国の活動(島々の周辺に中国が船を派遣したこと:編集部注)に対して、島々と周囲の領海を守るという私たちの意図を、私は明確に示すつもりだ。」安倍氏としては、いかなる形においても領土問題は存在しない。なぜなら、島々が「日本に属することに議論の余地はない」からだと、安倍氏は付け加えた。本命候補として選挙戦を始めたわけでもなく、決戦投票でも相手候補に対して108票対89票と、有利な選挙戦を進めたわけでもなかったが、結果として、自民党は同氏を総裁の職に就けた。





国家主義



58歳の安倍晋三氏は、国内では「タカ派」と見なされている。この点については、第二次世界大戦の遺産である平和憲法の見直し、学校の児童・生徒に授業で愛国心を教えること、より大胆な外交政策を実施することなど、2006年に同氏が初めて首相職に就任したときに主張した政策課題が雄弁に物語っている。



安倍氏の指示の下で、ただの「防衛庁」は正真正銘の「防衛省」になった。さらに、(1年と持たなかった)任期の間に、同氏は「慰安婦」問題で火に油を注ぐ言動を行い、その時は中国と韓国の神経を見事に逆撫でにした。第二次世界大戦の間、日本の占領軍が中韓両国の女性たちに売春を強要した証拠は何一つないと、安倍晋三氏は断言したのだ。怒号の前に、安倍氏はこの発言を取り消さざるを得なかったが、それでも、自民党が政権に返り咲いた場合、この問題に本当の転機をもたらした1993年の日本の陳謝が「見直される」かも知れないことを、最近、同氏は仄めかしている。



そのため、安倍氏自民党総裁就任を、韓国は冷たくあしらうしかできない。水曜日、聯合通信社は同氏の自民党総裁就任に言及し、同氏を「極右」の人物と呼んだ。また、中国が、安倍晋三氏の祖父が、1930年代、日本に侵略されたばかりの中国領土・満州の行政を担当していたことを忘れていないのは確実だ。何しろ、釣魚/尖閣諸島をめぐる論争の最中に、中国で数万人の人々を集めた反日デモに合わせるように、この侵略を記念する日が来たのが1週間前だ。





安倍晋三氏は未来の首相か



2013年夏までには次の総選挙が実施されることになるが、政党間では、より早期に総選挙を実施する−クリスマスまでにはありそうだ−ことで合意が成立している。野田佳彦首相が次回も勝利するつもりでいることは既に分かっているが、世論調査の結果は悪い。民主党中道左派)代表が対処しなければならない経済危機は、津波と福島の大事故によってより重大なものになった。また、日本が原子力を放棄するよう求める、一般国民からの圧力にも対処しなければならない−日本国民はデモまでやっている。国民がデモをするのは、日本では非常に稀だ。



そのため、野田佳彦氏と入れ替えるのに、安倍晋三氏は非常に好位置につくだろう。しかし、安倍氏が2007年に首相職を辞任したときの状況を、日本国民は忘れていなかった。安倍氏自身の失策・大臣たちの失策・年金疑惑が任期中に発生したことにより、安倍氏への強大な人気は僅か1年で潰えた。そのため、自民党参議院過半数を失い、安倍晋三氏は辞任した。表向きの理由は健康問題だったが、数多くの日本国民の期待を裏切ることになった。次回の投票の時、日本国民はこのことを思い出すかも知れない。



別の面から見れば、諸分野への安倍氏の非常に確固とした姿勢に、数多くの有権者は魅了されるようだが、それを嫌悪する有権者も一人ならずいるようだ。同盟国・米国のことは言うまでもない。現首相は米国政府との同盟関係を「弱体化」させたようだが、安倍氏がこれを強化したいと考えているのは確かだ。しかし、米国政府はむしろ、中国と日本の間の緊張が沈静化することを強く望んでいるようだ。日米関係の強化は、安倍晋三氏に可能か?それとも、安倍氏はそれを欲するだけか?それもやがて分かるだろう。次の選挙運動を始めるまで、無駄にできる時間は自民党総裁にないはずだ。









(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



ちょっと前の記事ですが、安倍氏に対する海外の評価はあまり見ないと思いました。



安倍氏については、「国家主義者」という分かりやすい評価の他に、「お坊ちゃん」「病気に弱い」という評価が、国内では強いと思います。統一教会とのつながりを指摘する声もあります。



ただ、憲法改正のための国民投票法を作り、教育基本法を改正した人でもあります。個人的には嫌いでありません。



それでも、憲法改正愛国心などというのは「国体」に関することであり、いま必要な「国民の生活」をどう立て直すか、という点がよく分かりません。いずれにせよ、かつてのままの自民党なら、一有権者としては要りません。