http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/441.html
(Japan's nuclear crisis not being fully addressed: DW-WORLD.DE English)
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,6613898,00.html
大災害|2011年9月9日
日本の原子力危機は、対応が不十分だ
日本で進行中の原子力危機は、国際メディアの第1面から退いたが、進行中の危険に対して対応が不十分だと、一部の専門家は語っている。
損壊した日本の福島第1原発
3月11日に東北地方を襲った地震と津波の数週間後、政府が国民を安心させるための最初の声明を変えざるを得なくなると、政府は徐々に信頼を失っていった。
当時政府のスポークスマンだった枝野幸男氏は、東北地方に位置する福島第一原発が電力供給の停止・火事・爆発の被害を受けた後、「いかなるメルトダウンも発生していない」と、繰り返し語った。しかし約2カ月後、政府と運営会社・東京電力(TEPCO)は、3基の原子炉の炉心で、災害が発生した数日以内にメルトダウンが発生したことを認めた。
放射線防護具を身に付けて福島県大玉村で避難者を探している日本の自衛隊、2011年3月
事故発生後、同所から環境への放射性物質の漏出はずっと続いている。一部の批評家は、政府と東電は、日本で最悪の原子力災害の規模を軽視し続けていると主張している。
汚染の危険
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏は、溶けた核燃料が格納容器の底や原子炉建屋のコンクリートの基礎を突き破り、地下に染み込んでいる可能性があると語った。東電は「高濃度汚染水が海洋に漏れ出ないように、すぐに地下ダムを建設すべきだ」と、小出氏は語った。
東電・広報担当の川又浩生氏は、東電は、施設の地下にある11万トンと推定される放射能汚染水が、海に流れるのを止めるために、地下の壁の建設を1月に開始したいと語った。しかし、小出氏は、2014年に壁を完成させる計画では「遅すぎる」と語った。「さらに、核燃料が溶けて、格納容器を突き抜け、さらに地下の水脈を汚染している可能性に対して、東電は対応していない」と、小出氏は語った。
福島県大熊町から福島第1原発が見える
信頼できない情報
元原発設計技術者の田中光彦氏も、事故についての情報の信頼性に挑戦している。東電は、原子炉3号機などで、5月中旬までかなり頻繁にデータを変更しており、最近の説明にも疑問の余地があると、同氏は語った。同氏はまた、国際原子力機関(IAEA)に提出された事故報告書は不十分だったと語った。政府は国民に対し、何が起こったのかを説明する義務があったのだ。田中氏は、施設の冷却装置が正常に機能しなかったことに対する、公的な説明について、より大きな懸念を抱いている。そのために、原子炉が爆発し、損壊したのだと、語った。
田中氏は、政府・東電の双方は、事故の原因は全面的に津波による水位上昇にあるとし、その45分前に発電所を襲った、マグニチュード9の地震にはないと考えていることに、愕然としていると語った。
元東芝社員で格納容器設計の専門家、後藤政志氏は、田中氏の観察は重要だと語った。もし問題が津波のみによるものならば、低地に建設された原発だけに特別な防護策が必要だろう。しかし、地震に対する脆弱性が新たに発見されたとすれば、地震が活発な日本では、これはほとんど全ての発電所に防護策が必要であることを示唆している。震災前、日本は電力の30%を原子力に依存していた。
Dpa
編集:Manasi Gopalakrishnan
(投稿者より)
ドイチェ・ヴェレ(ドイツの国際放送)の英文サイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
フォロー元の記事と併せて、阿修羅♪の皆様なら、誰でもご存じの情報とは思いますが、「ドイツではきちんと伝えている」ということを知るだけでも、意味があるように思えました。