「発電所から海への水漏れが見つかり、一方、菅首相は現地を視察する」(RFIの記事より):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/484.html









(A Fukushima, de l'eau radioactive s'écoule directement dans la mer: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110402-fukushima-eau-radioactive-s-ecoule-directement-mer





日本

記事発表:2011年4月2日土曜日

最終更新:2011年4月2日土曜日






福島では、放射性の水が直接海に流出している





RFI











日本の菅直人首相は、2011年4月2日土曜日、日本の東北地方を訪問した。3月11日に、地震津波による大きな被害があってから、初めての訪問だ。一方、福島原発の周囲では、土曜日も、憂慮すべき状況が続いている。日本当局は、2号原子炉のコンクリート構造物に裂け目があったことを、繰り返し公表した。





それは、約20cmの割れ目で、原子炉の下にある立て坑の一つで見つかったと、繰り返された。その裂け目のために、高濃度の放射性物質が外部に漏れ出た。



このことにより、発電所の敷地内と周囲で、放射線の数値が同じ高さである理由が、よりよく分かった。原子炉を冷却するために放水された大量の水が、地下にあるこの立て坑に集まり、それから、海へと直接流れて行った。





裂け目をふさぐためにコンクリートを注入する





発電所の沖合300mでは、放射能の数値は平常値の4400倍だ。2号原子炉の周囲では、想像不可能な放射能が計測されている。それは、平常値を1000万倍(この数値は、東電が後に10万倍に訂正しています:投稿者)上回っている。



発電所のチームは、この強い汚染のために、しばしば作業を中断しなければならない。これを食い止めるには、解決法は一つしかない。コンクリートを注入し、裂け目をふさぐ。他方では、この作戦を実現させられる世界最大の機械が、すでにこの原発に向けて、ドイツから海路を移動中だ。





菅直人氏、北日本





RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告





菅直人首相はヘリコプターで、小都市・陸前高田に到着した。2万3000人が住むこの街では、泥に浸かった瓦礫しか残っていない。泥からは、化学物質と、腐敗する死体のにおいが発散している。というのは、何一つまだ復旧していないのだ。陸前高田は2300人の住民を失った。



被災者の生活を少しでも楽にできるような能力が、菅政権にも、菅氏の官僚機構にも欠けているため、菅直人氏はかつてないほど不人気だ。また、その理由には、福島原発の事故における日本国家の責任能力の欠如もある。



陸前高田を訪問した後、菅直人氏は、救援チームの基地がある、福島原発の近くまで行った。同氏は何人かの技術者・専門家と会った。彼らはまだ、農産物や海産物を汚染している、水や海への放射性物質の廃棄を止めることができていない。













(Japon: le Premier ministre Naoto Kan visite pour la première fois le Nord-Est dévasté: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110402-japon-le-premier-ministre-naoto-kan-visite-premiere-fois-le-nord-est-devaste





日本/地震津波原子力

記事発表:2011年4月2日土曜日

最終更新:2011年4月2日土曜日






日本:菅直人首相が大きな被害を受けた東北地方を初めて訪問





RFI











日本では、心配が和らいでいない。福島原発の専門家たちは、4月2日土曜日、強い放射能を含んだ水が、ひび割れた立て坑から、海に直接流れ出るのを発見した。その裂け目を埋めるために、コンクリートの注入が始まる。日本国民は、日を追うごとに、当局に置いてきた信頼が裏切られたとの感情を強めている。この文脈では、首相の不人気は大きくなるばかりだ。菅直人氏はこのことを、被災地の訪問という、この苦い経験を通じて確認できたかも知れない。





RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告





被災者たちの不安に応える能力も、福島原発に関する他の国民の不安に応える能力もないことについて、地震津波の被災者たちは、菅直人首相を許していない。



小さな港町・陸前高田で、菅直人首相に対する住民の応対は、非常に冷たかった。「駐日米国大使の訪問はもっと歓迎できた」と、彼らは語る。「ルース氏は3日後に被災地を訪れた。菅直人氏には、3週間待たされた。」



菅直人氏はかつてないほど不人気で、孤立している。同氏の手本は官僚たちだ。東北地方の再興だけでなく、高齢化を加速させる日本社会、外国との競争から保護された経済に対する最小限の知恵すらない。そして、実際に起きた危機の中で、創造性と柔軟性に欠けている。



福島原発の事故は、政府・監督官庁発電所運営会社による共同謀議だ。彼らは共同で、福島という名の怪物を作り上げた。自衛隊だけが、被災地や発電所内の労働によって、威光を見せている。











(投稿者より)



フランスRFIの記事を2本、投稿いたします。いずれも、発電所から海への水漏れと、菅直人氏の現地視察を扱っています。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



これらの記事を読みながら、この事故をめぐる一連の報道を見ながら、なんでこんな人間ができあがったのだろう、つまり、菅直人という人間性を作り上げた教育、政府首脳・官僚機構・東電幹部の体質を作り上げた教育というものを、少し考えています。



記者は「共同謀議」と言っていますが、仏教的な価値観から見たとき、彼らが何を言おうが、何をやろうが、一人一人が相応の責任をとらされる日は、今生か来世かは分かりませんが、いつか必ず来るでしょう。



それでも、平素は己のカネや欲だけを追い求め、危機に際しては何の役に立たない指導者を生み出す、いまの教育システムは、この日本で日々生活している国民の幸福のためには、考え直した方がいいと思いました。