「2023年4月、韓国大統領が米国に国賓訪問。日本についての発言が本国で物議に」(RFI・BBC NEWS JAPAN・KBS WORLD日本語)

「2023年4月、韓国大統領が米国に国賓訪問。日本についての発言が本国で物議に」(RFIBBC NEWS JAPAN・KBS WORLD日本語)









(Les propos du président sud-coréen sur le Japon font polémique dans son propre pays: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20230425-les-propos-du-pr%C3%A9sident-sud-cor%C3%A9en-sur-le-japon-font-pol%C3%A9mique-dans-son-propre-pays





韓国大統領の日本についての発言が自国で物議を醸している





発表 2023年4月25日 23:01







米国メリーランド州グリーンベルトでの尹錫悦(Yoon Suk-yeol)・韓国大統領、2023年4月25日。REUTERS - JONATHAN ERNST





RFI






4月24日月曜日、韓国は日本との通商関係を正常化した。2019年以降、日本による戦争犯罪の補償をめぐる紛争の後、両国は貿易制限を課していた。これによりソウルは信頼できる相手国のホワイトリストに東京を追加し、貿易の簡素化が可能になった。尹錫悦大統領は日本との関係について考えを述べたが、韓国では彼の発言に対する異論が相当に強い。





報告 RFIソウル特約記者、セリオ・フィオレッティ



韓国大統領は日本との和解政策を続けているが、皆が賛成している訳で無い。現在訪米中の尹錫悦氏は24日、海外メディアとのインタビューで「日本に100年の歴史の前にひざまずけというのは如何かと思う」と語った。



大統領は同じインタビューで、歴史的な相違を克服して協力していると彼が見ている欧州のことを引き合いに出した。しかし、彼の発言には異論が相当に強い。彼の対日外交政策は日本人の利益のために韓国の利益を無視している屈辱的なものと判断されている。



ここ数ヵ月の外交上の歩み寄りにも係わらず、韓国国民は植民地時代に犯された犯罪に対する東京からの公式謝罪をずっと待っている。大統領がこの問題で批判を受けたのは今回が初めてでないが、彼自身の陣営でも怒りが高まっている。



普段は政府の政策に好意的な朝鮮・中央・東亜の保守系主要日刊紙3紙も、彼の外交政策を激しく攻撃している。大統領の与党は自己弁護し、この発言は歪曲されたものだと主張する。しかし、この論争のために日本との国交正常化を滞らせる訳には行かない。





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韓国 日本 外交 尹錫悦







―参考―













BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/65398488





米韓首脳、対北朝鮮で拡大抑止強化で合意 潜水艦派遣や核協議グループ新設など





2023年4月27日





ジーン・マケンジー(ソウル)、マデリン・ハルパート(ニューヨーク)、BBCニュース







Getty Images

共同記者会見に臨んだ韓国の尹錫烈大統領(左)とアメリカのジョー・バイデン大統領






アメリカのジョー・バイデン大統領と韓国の尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領は26日、米ワシントンで会談し、米核武装潜水艦の韓国への定期派遣を含む画期的な合意を結んだ。



米政府は、同国の北朝鮮に対する核兵器使用の計画に、韓国が関与することを認めた。



韓国はその見返りとして、自国の核兵器を開発しないことに合意した。



バイデン氏は、「ワシントン宣言」と呼ばれる今回の合意が、北朝鮮の攻撃を抑止するための同盟国間の協力を強化するだろうと述べた。



尹氏は、ウクライナ戦争や気候変動、サイバー協力、核問題などを話し合うため、国賓としてワシントンを訪問している。





「ワシントン宣言」



会談後の共同記者会見で、尹氏は今回の訪問の目玉である「ワシントン宣言」について説明。核兵器を含む軍事力を用いた攻撃を抑止し、アメリカの同盟国を守るというアメリカの取り組みである拡大抑止を強化する「前例のない」一歩だと述べた。



北朝鮮が今年に入って過去最多の弾道ミサイル発射実験を行い、核の脅威に対する懸念が高まる中、今回の宣言が出された。



朝鮮民主主義人民共和国DPRK)のエスカレートした行動に対応するための、抑止力の強化だ」とバイデン氏は述べた。



複数の政府高官は今週、記者団に対し、新たな合意は数カ月にわたって行われた交渉の結果だとしていた。



今回の合意のもと、アメリカは「1980年代初頭以来行われていない、弾道ミサイルを搭載可能な米原子力潜水艦の韓国派遣を含む、戦略資産の定期的な配備を通じて、抑止力をより可視化する」措置を講じることを目指すと、複数当局者は今週、記者団に述べていた。



米韓はまた、核・戦略計画をめぐる問題を議論するための、核協議グループを発足させるという。





核兵器運用への関与



韓国の政治家たちは、北朝鮮に対して核兵器をいつ、どのように使用するのかというアメリカの計画について、韓国のさらなる関与を認めるよう、長らく米政府に要求してきた。



北朝鮮核兵器の大型化・高度化が進むにつれ、韓国の人々はバイデン氏が何をきっかけに、自分たちに代わって核のボタンを押すことになるのか見当もつかない状況に、警戒心を強めてきた。米政府が韓国政府を見捨てるかもしれないとの不安から、韓国は独自の核兵器を開発すべきだとの声も上がっている。



しかし1月、尹氏は韓国大統領として数十年ぶりに、アメリカの核兵器運用への韓国側の関与強化を交渉のテーブルに上げ、ワシントンの政治家たちを驚かせた。



安心させるような言葉やジェスチャーではもはや通用しないことを、アメリカは突如つきつけられた。韓国に、独自の核兵器製造を思いとどまらせるには、何か具体的なものを提示しなければならないことが、はっきり示されたのだった。



さらに尹氏は、「具体的な」進展を遂げて帰国することを期待していると、明言した。



核協議グループの発足は、韓国政府が求めていた韓国の関与強化は達成することになるが、国民の不安を払拭できるかについては大きな疑問が残る。



北朝鮮が攻撃してきた際に、韓国を守るために核兵器を使用するという、アメリカの完全なコミットメントを約束するものでもない。



しかしバイデン氏は26日、「アメリカやその同盟国やパートナーに対する北朝鮮の核攻撃は容認できず、そのような行動を取る政権は終わりを迎えるだろう」と述べた。



核武装した潜水艦が40年ぶりに韓国に派遣される計画により、アメリカのコミットメントの重要性は増している。



この見返りに、アメリカは韓国が非核保有国であり続けること、そして核兵器不拡散の忠実な擁護者であり続けることを求めてきた。アメリカは韓国の核武装を阻止することが不可欠だと考えている。そして、それに失敗すれば、他国も韓国に追随するかもしれないと恐れている。



しかしこのコミットメントが、韓国の学者や科学者、与党議員など、韓国政府による核武装を声高に推進する有力グループにどのように受け止められるのかは不透明だ。





(英語記事 US and South Korea sign nuclear weapons agreement





関連トピックス 金正恩 北朝鮮 韓国 北朝鮮核・ミサイル開発 外交 アメリカ ジョー・バイデン 核兵器 軍隊 アジア



















(KBS WORLD日本語)

http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=85305





政治





尹大統領 米議会で演説 「自由の羅針盤の役割果たす」





Write: 2023-04-28 09:42:56 / Update: 2023-04-28 09:45:37







Photo : YONHAP News





尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、アメリカ議会で演説し、「大韓民国アメリカと共に世界市民の自由を守り拡大する『自由の羅針盤』の役割を果たす」と述べ、就任時から繰り返し発信してきた自由の価値を強調しました。



アメリカを国賓訪問している尹大統領は、現地時間の27日午後、ワシントンの上下両院合同会議での演説で、「人類の自由に向け、韓国が国際社会と力を合わせてやるべきことを必ず成し遂げる。アメリカと共に未来に進む」と述べました。



そのうえで、「国際社会において韓国は、成長した経済力に見合った責任と貢献を果たしていく」と強調しました。



尹大統領は、「自由の同盟、行動する同盟」と題した43分あまりの演説の中で、「自由」という言葉を何度も繰り返しました。



尹大統領はまた、「今、われわれの民主主義は危機に直面している。世界各地で偽りの情報が真実と世論を歪め、民主主義を脅かしている」と指摘しました。



また、尹大統領は、自由民主主義の観点から、ロシアによるウクライナ侵攻を批判しました。



ロシアを直接名指しはしませんでしたが、「ウクライナ戦争は、国際規範に違反し、武力を使って一方的に現状を変えようとする試みだ」と糾弾しました。



そのうえで、「韓国は自由世界と連帯し、ウクライナの国民の自由を守り、再建を積極的に支援する」と述べました。



北韓問題については、「北韓の不法な核開発とミサイルによる挑発は、韓半島と世界の平和に対する深刻な脅威だ」と指摘し、「日増しに高度化する北韓の核の脅威に対応するために、韓米による連携ととともに、韓日米3か国の安保協力も更に加速化すべきだ」と強調しました。



尹大統領はまた、「70年前に、韓国の自由のために結ばれた韓米同盟は、今や世界と自由の平和を守るグローバル同盟に発展した」と評価し、韓米同盟の更なる発展に期待を示しました。



そのうえで、テキサス州サムスン電子半導体工場や、来年下半期から稼働するジョージア州の現代(ヒョンデ)自動車の工場が、現地で雇用を生み出していると述べ、韓米の互恵的な経済協力が今後も続くよう、協力を求めました。



また、文化面での交流については、「文化コンテンツは、両国民が国籍と言語を越え、互いを更に深く理解し友情を育む触媒となっている」としたうえで、「私の名前は知らなくてもBTSとBLACK PINKはご存じのはずだ。ホワイトハウスには私よりも先にBTSが訪問したが、ここアメリカ議会は幸いにも私が先に訪問した」と述べ、笑いと拍手を誘いました。



韓国の大統領がアメリカ議会で演説したのは、2013年5月の朴槿恵(パク・クネ)元大統領以来10年ぶりです。







―参考―











(投稿者より)



3月の日韓会談の以降で、日本のネット上では韓国や韓国系の方々に対するヘイトスピーチが減ったように感じられます。岸田首相の支持率も上がっています。



一方、韓国では対日関係について賛否の激しい議論が発生しました。韓国側には、遥か倭寇の時代からの積もりに積もった対日感情があります。



それでも、尹大統領は地域情勢の対応で米国・日本との連携を打ち出しました。双方とも地域における米国の有力な同盟国です。



恐らく軍事以外の分野でも、今後は両国は歩調を合わせるのでしょう。実際、2日に両国の財務相が仁川で会談しました。「連携強化へ財務対話再開で合意」だそうです。



この連休明けに、今度は岸田首相が訪韓する予定です。