「ウクライナ産穀物の輸出が再開」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)

ウクライナ穀物の輸出が再開」(BBC NEWS JAPAN・Sputnik日本)









(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/62261226





ウクライナ穀物輸出、ロシアが合意へ 仲介役のトルコが発表





2022年7月22日







EPA

ウクライナはヨーロッパの穀物庫として知ら
れる





トルコは21日、ウクライナによる黒海経由の穀物輸出を再開させることで、ロシアと合意したと発表した。





この合意は、ウクライナ、ロシア、トルコ、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、22日にイスタンブールで文書に署名する予定。



トルコのイブラヒム・カリン大統領報道官は、「世界の食糧安全保障にとって極めて重要な穀物輸出の合意が、(レジェプ・タイイップ)エルドアン大統領とグテーレス国連事務総長の仲介のもと、ウクライナとロシアの代表団らと一緒にイスタンブールで署名される」と述べた。



実現すれば、ロシアが2月24日に侵攻を始めて以降で最初の、ロシアとウクライナの重要な合意となる。



侵攻が始まって以降、ウクライナ穀物が世界的に不足しており、数百万人が飢餓の危機にある。



食糧価格は侵攻の影響で高騰。ウクライナの港湾の封鎖解除の合意は、極めて重要となっている。オデーサの貯蔵施設には、穀物約2000万トンが滞留している。





合意の中身



関係する外交官らによると、合意には以下が含まれる。



  • 機雷が敷設された港付近の海域では、ウクライナの船が穀物輸送船を誘導する

  • 輸送中、ロシアは休戦に同意する

  • 国連の支援を受けて、トルコが輸送船を検査し、武器密輸に対するロシアの懸念を軽減する




今回の合意には、黒海経由のロシアの穀物や肥料の輸出を促進する目的もあるとされる。





「まだ合意していない」



ウクライナ外務省は、穀物輸出の封鎖解除のための国連主導の別の協議が22日にトルコで開かれ、文書が「署名されるかもしれない」とした。



ただ、事情を知るウクライナの国会議員オレクシー・ホンチャレンコ氏は、合意は確実ではないと、BBCラジオ4の番組「ワールド・トゥナイト」で述べた。



「まだ合意はしていない」、「私たちはロシア人を全く信用していない。明日まで最終的な決定を待って、ロシアからの反発や直前の変更がないか見定めよう」。



「明日、合意に至り、ロシアがそれを本当に尊重することを祈っている」







ウクライナの倉庫に出荷できない小麦の山、農家の目に涙 食料危機の懸念





アメリカは歓迎



ウクライナのセルヒー・キスリツァ国連大使は、合意の細部こそ重要だと指摘し、まだすべての関係者が内容を検討中だとした。



同大使は、合意が結ばれ履行されれば、「相当な数の船がウクライナの港を出入りでき、搬出準備ができている穀物約2000万トンを輸出できるようになる」と、BBCワールド・ニュースに話した。



また、安全確保と合意の実施状況の監視において、トルコが非常に重要な役割を果たすと付け加えた。



一方、アメリカの国務省は、国連の仲介による今回の合意を歓迎。ロシアに履行を求めていくとした。



同省のネッド・プライス報道官は、「そもそもこうした状況が起こるべきではなかった。食料を武器にするという、ロシア側の意図的な判断がもたらしたものだ」と話した。





ロシアは妨害を否定



国連とトルコは2カ月にわたり、合意の仲介に取り組んできた。



ロシアは、ウクライナの港湾を封鎖していないと主張。ウクライナによる海上での機雷設置が問題だとし、ロシアの輸出も西側の制裁が原因で減速していると非難している。



一方、ウクライナは、ロシア海軍穀物などの輸出を妨げていると批判。ロシア占領軍について、ウクライナの農場から穀物を盗んでいると非難している。











(英語記事 Ukraine and Russia 'poised to sign grain deal'





関連トピックス 国連 食べ物 ウクライナ侵攻 貿易 ウクライナ 食の安全 ロシア トルコ











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220727/12205479.html





イスタンブール穀物輸出調整センターが正式に開設





2022年7月27日, 20:27







© Sputnik / Maxim Durnev





トルコのフルシ・アカル国防相は、イスタンブール穀物調整センターが開設されたと発表した。





同センターは、トルコ国防大学の領内で設置され、トルコとウクライナ、ロシアの代表とともに、国連の外交官が勤務する。







© Sputnik





アカル国防相は、センターのスタッフに対し、農産物の購入が必要な国に2500万トンのウクライナ穀物を確実に供給することが重要と強調した。通信社「スプートニク」の特派員もこの場に居合わせ、イスタンブールで調整センターが正式に運営を開始したと伝えている。







飢餓対策にロシアはどれだけ穀物輸出できるか

7月21日, 23:47






トルコ・イスタンブールで22日、ロシア、トルコ、ウクライナ、国連が、ロシアの輸出制限を解除し、ロシアによるウクライナ穀物の輸出を可能にする協定に署名した。この協定は、オデッサなど3港から黒海経由でウクライナ穀物、食料、肥料を輸出するというもの。



これに先立ち、国連事務総長は、ロシアおよびウクライナからの農産物輸出を抜きに食糧危機の解決は図ることができないと明言している。





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国際 トルコ ロシア ウクライナ 経済 国連









(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/62376254





ウクライナ穀物載せた最初の貨物船、オデーサを出港





2022年8月1日







Alexander Kubrakov

オデーサ港を出た貨物船






ロシアによる侵攻の影響でウクライナ国内に滞留する大量の穀物の輸出が1日朝、再開された。トルコとウクライナ両国は、ウクライナ穀物を載せた貨物船が、黒海に面する南西部オデーサの港を出たと明らかにした。世界的な食糧危機と価格高騰につながっているウクライナ穀物滞留が、解消されることが期待されている。





ロシアはウクライナ侵攻を開始した2月末から、黒海に面するウクライナの港を封鎖していたが、両国は国連とトルコの仲介を受けて、ウクライナに滞留する数百万トンの穀物輸出再開について、7月22日に合意していた。



貨物船の出向に先立ち、トルコは、シエラレオネ船籍の貨物船が、穀物レバノンに運ぶと説明。今後数週間の内に、他の貨物船による搬出がさらに続くと述べた。



穀物輸出合意のもとでトルコ・イスタンブールに設置された共同調整センターによると、今回の貨物船の積み荷は約2万6000トンのトウモロコシで、2日は検査のためトルコ領海に到着する。



ウクライナのアレクサンデル・クブラコフ・インフラ相はフェイスブックに、「ウクライナは本日、パートナーたちと共に、世界の飢餓を救うため、また一歩前に進んだ」と書いた。



「港の封鎖が解除されれば、少なくとも10億ドルの外貨収入がウクライナ経済にもたらされ、農業分野が来年に向けて計画を立てることができるようになる」と、クブラコフ氏は付け加えた。



クブラコフ氏によると今後、貨物船16隻がオデーサ州の港から出向するため待機しているという。



交渉成立まで2カ月かかったこの合意は、120日間有効。双方が合意すれば、合意は延長される。



合意の主な内容は、次の通り。



  • 農産物を載せた貨物船が航行中は、ロシア軍は黒海に面したウクライナの港を攻撃しない

  • 機雷が敷設された水域では、ウクライナ艦艇が貨物船の安全航行を誘導する

  • 密輸に対するロシアの懸念に対応するため、トルコは国連の支援を受けて貨物船を検査する

  • 黒海からのロシア産穀物や肥料の輸出も可能にする




しかし、合意成立の翌日にロシア軍がオデーサ港に停泊するウクライナ海軍艦をねらってミサイル攻撃したため、合意の実施はいきなり混乱状態に陥った。



(英語記事 First grain ship leaves Ukraine under Russia deal





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(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220801/12270174.html





ウクライナ穀物を積んだ最初の船、オデッサ港を出港





2022年8月1日, 14:57







© 写真 : TR Ministry of National Defence

ウクライナ穀物を積んだ最初の船が1日、南部オデーサ(オデッサ)港を出港した。トルコ国防省が情報を確認した。



トルコ国防省は先に、共同調整センターを引用し、ウクライナ穀物を積んだ最初の船が現地時間8月1日08時30分(日本時間14時30分)にオデッサ港を出港すると発表していた。

出港したのはシエラレオネ船籍の乾貨物船Razioniで、レバノンへ向かった。

また先に、ウクライナ穀物を積んだ第1陣の船団は、乾貨物船16隻で構成されると伝えられていた。船団にはドローンが随行する。また船の航行は、イスタンブールに設置された共同調整センターの代表者が衛星を使って追跡する。ボスポラス海峡近くの停泊地では、同センターの代表者が船を検査する。







ドンバスの解放を賭けた特殊軍事作戦

露ラブロフ外相と米ブリンケン国務長官が電話会談 ウクライナ情勢めぐり

7月30日, 08:15






イスタンブールで7月22日、ロシア産農作物の輸出制限の解除や、ウクライナ穀物の輸出におけるロシアの協力に関する合意に署名がなされた。ロシア、トルコ、ウクライナ、国連の代表者が署名した同合意は、オデッサを含む3つの港から黒海経由でウクライナ穀物、食料、肥料を輸出することを規定している。





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