ペンシルベニア州の郵便投票を巡る法廷闘争に終止符か 連邦最高裁がトランプ陣営の訴えを棄却(Sputnik日本) Supreme Court denies GOP effort to disenfranchise millions of Pennsylvanians to overturn election @SchneiderCNN reports pic.twitter.com/tIGLdMmERQ
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ペンシルベニア州の郵便投票を巡る法廷闘争に終止符か 連邦最高裁がトランプ陣営の訴えを棄却
© AFP 2020 / Brendan Smialowski
国際
2020年12月09日 08:36(アップデート 2020年12月09日 12:35)
トピック 2020年米国大統領選挙
米連邦最高裁判所はペンシルベニア州におけるジョー・バイデン氏の勝利結果を見直すことを求めたトランプ陣営の上告を棄却した。棄却とした理由について連邦最高裁側は一切の説明を行っていない。
共和党の議員らはペンシルベニア州で承認された選挙結果を無効とするよう訴えを起こしてきたが、ペンシルベニア州の最高裁判所を含むすべての法廷で訴訟はいずれも棄却されてきた。
公式結果によると、バイデン氏は同州で現職のトランプ大統領と僅差で勝利をおさめ、20人の選挙人を獲得した。
連邦最高裁は8日にトランプ陣営の訴えを退けたが、下した決定について説明義務はない。9人いる連邦最高裁判事の誰一人として訴えを棄却とすることに異論は唱えなかった。
ペンシルベニア州政府はこの選挙で大規模な不正行為は一切確認されなかったとして、トランプ陣営からの陳情をこれまで退けてきた。
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トランプ陣営はこれまで郵便投票について複数の訴訟を起こしているが、いずれも敗北を喫している。また、数百万票を無効票扱いとすることを求めた訴訟でも敗れている。
トランプ陣営は特段の事情が無いにもかかわらず郵送で投票された票をいずれも無効票扱いとすることを求めたが、連邦最高裁はこの訴えを棄却した。この法律は新型コロナウイルスのパンデミックを受けて2019年にペンシルベニア州で施行されたもの。それ以前は特段の事情が無い限り、郵便による投票は認められていなかった。
ペンシルベニア州の憲法はまだしかるべく修正が加えられていないが、州の立法府は憲法改正に向けて用意を進めている模様。
トピック 2020年米国大統領選挙
タグ 大統領選挙, ドナルド・トランプ, 米国
(投稿者より)
「この法律は新型コロナウイルスのパンデミックを受けて2019年にペンシルベニア州で施行されたもの。」実際には、コロナウイルスのパンデミックは2020年に発生しました。したがって、これを受けて2019年に何かをすることは不可能です。ただ、今回の不正選挙を行うために、2019年に法律を作った上で2020年にコロナウイルスのパンデミックを引き起こした、という読み方も出来ます。意外とそれが真実かも知れません。
いずれにせよ、8日、テキサス州の司法長官がジョージア・ミシガン・ペンシルベニア・ウイスコンシンの各州を相手取り、各州がコロナウイルスのパンデミックを故意に「悪用」して、「連邦と州の選挙法を無視したことや、2020年総選挙の結果を土壇場で変更し歪曲したことを正当化した」と告発し、4州が選挙人団に参加することを差し止めるよう、合衆国最高裁判所に提訴しました。
州が州を相手に起こした訴訟ですから、最高裁が第1審になります。訴訟では、これらの州では今回の郵便投票の制度が過度に緩められて設計・運用されており、これが憲法で定めた国民の平等権に適合するものかが問われます。最高裁は4州に対し、現地時間で10日の午後3時までに弁明を行うよう命令しました。アーカンソー・アラバマ・フロリダ・ケンタッキー・ルイジアナ・ミシシッピー・サウスカロライナ・サウスダコタの各州が訴訟に加わったとの情報もあります。[原告という形ではなく法廷助言人(amici curiae)という形での参加だそうです]。
最高裁が良識を示すことを祈りつつ、引き続き推移を見守りたいです。
※2020.12.10 コメントを一部修正しました。
※2020.12.11 コメントを一部修正しました。