金にとって1983年以来の最悪の週 (RFI)

金にとって1983年以来の最悪の週 (RFI)









(La pire semaine pour l'or depuis 1983: RFI)

http://www.rfi.fr/fr/podcasts/20200316-la-pire-semaine-l-or-depuis-1983





コモディティ・コラム





金にとって1983年以来の最悪の週





発表 2020年3月15日22:12 更新 2020年3月16日12:29







金が1週間で9%急落し、37年近くで最大の下落となった。 gold.fr





文:クレール・ファージュ






金が1週間で9%急落し、37年近くで最大の下落となった。コロナウイルスに関する立て続けの発表の煽りを受けて株式市場が崩壊すると、この貴金属は急に逃避資産としての価値を失った。





金にとって最悪の週。これは1983年以来のことだ。先週の月曜日、OPECプラス同盟の仲違いを受けて原油価格が急落したのに、この黄色い金属は1,700ドルと7年ぶりの高値に達していた。しかしこの傾向は、コロナウイルスパンデミック状態になったと世界保健機関(WHO)が宣言し、米国が欧州との国境を閉じた瞬間から急に変わった。金価格は崩壊して200ドル近く値を下げた。通常は株式が急落すると金は急騰するので、株式市場と一緒に急落するのは非常に珍しい。投資家にとって金は逃避資産だ。





損失を吸収する





しかし、この貴金属の逃避資産としての価値は今回は姿を消した。株式やコモディティといった他資産についての投資家たちの損失が大き過ぎた。巨額の追加証拠金の支払いを余儀なくされた彼らは、損失を吸収するために金を売却した。



被害を受けた貴金属は金だけでない。銀は約9%値を下げた。2011年以来最大の下落だ。プラチナは週間で過去最大の下落を経験した。パラジウムも同じ―1週間でマイナス34%!



それでも、パラジウムは金より高価になった。これは欧州でガソリン車がようやく復活したお陰だ。ガソリン車はディーゼル車よりも多量のパラジウムを排気装置で使う。





パラジウムに同時に2つの躓き





しかし、この貴金属には2つの躓きが同時に認められる。BASFと南アフリカの鉱山会社2社が、比較的安価なプラチナの増量によりパラジウムを代替する技術について公表した。これで、この金属の高騰によって生じた赤字の改善が考えられるようになる。そして、パラジウムも金と同様に、コロナウイルスの拡大とその貿易への影響で取り乱した株式市場の下落の余波に苦しんでいる。





コロナウイルス 金融