「中印兵士、国境で『殴り合い』の軍事衝突」(DW English・Sputnik日本)

「中印兵士、国境で『殴り合い』の軍事衝突」(DW English・Sputnik日本)









(India-China border clashes erupted on December 9, says Delhi: DW English)

https://www.dw.com/en/india-china-border-clashes-erupted-on-december-9-says-delhi/a-64071941











紛争|インド





12月9日に印中国境で衝突が発生したと、デリーは述べる





2022年12月12日





インド軍当局者によると、係争中のヒマラヤ国境で双方の部隊の間に短時間の新たな交戦があった。諸報道によると、インド軍と中国軍の数人が負傷した。





インド軍は月曜日、インドと中国の兵士が先週、両国が領有権を争うヒマラヤ国境沿いで衝突したと述べた。



2020年の死亡者を出した衝突が既に緊張した両国の関係を張り詰めさせて以来、今回は報道されたものとしてはこの2つのアジアの大国の軍隊の間で最初の行き詰まりだった。





新たな衝突について私たちが知っていること



陸軍の声明によると、インドと中国の部隊は衝突の後に「即座に撤退し」、双方の兵士が軽傷を負った。



インドによると、衝突は12月9日金曜日にアルナーチャル・プラデーシュ州のタワン地区沿いで発生した。



「12月9日に中国軍とインド軍の間で白兵戦があった。インド軍部隊はPLA(人民解放軍)部隊が私たちの領土に入るのを阻止した」と、ラージナート・シン印国防相は火曜日に国会で述べた。



また、彼は中国国防相に「外交的に」問題を提起したと付け加えた.



一方、中国は、インドとの国境の状況は「安定している」と述べた。



王文斌(Wang Wenbin)・外務省報道官は火曜日、「私たちが理解している限り、中印国境の状況は全体的に安定している」と述べ、両国は「外交と軍事のルートを通じて、国境問題について遮るもののない対話を維持した」と付け加えた。



中国は、チベット自治区と国境を接するインド東部のアルナーチャル・プラデーシュ州を自国領土の一部と見なし、その領有権を主張している。











インド軍の情報筋は、中国の兵士たちが事実上の国境に近づいたときに衝突が始まり、インド軍からの「決然とした断固たる」反応を引き起こしたと、AFP通信が伝えた。





印中国境の緊張



双方の軍隊は、実効支配線 (LAC) として知られる辺境沿いでの火器の使用を避けるために、長年の取り決めを遵守してきた。



LACは、西のラダックからアルナチャル・プラデーシュまで、中国とインドが保有する領土を分離している。







印中国境地域の地図





2020年にラダックで発生した両国の軍隊間の衝突では、少なくとも20人のインド兵と少なくとも4人の中国兵が死亡した。



双方は軍司令官間の複数回の会合の後、9月にラダックの重要な摩擦点から撤退することに合意した。



1962年、中国とインドは3,800km(2,360マイル)の係争中の国境をめぐって戦争を行った。それ以来この地域は概ね平和だったが、この2つのアジアの大国の間で厄介な論争の的で在り続けた。



デリーは、2020年の行き詰まりの以前には西側諸国との安全保障協力を戦略的に深めていた。



これには、地域における中国の影響力に対抗するための、いわゆるクアッドの同盟国である米国・日本・豪州とインドとの関係強化や、軍隊の大幅な近代化が含まれる。



2020年の衝突以来、インドと一部の国際メディアは、インドがデリーの長年のライバルであるパキスタンとの国境から中国との紛争地域に複数の師団を配置換えしたと、頻繁に報じて来た。



一方、インドが冷戦中の非同盟国としての関係よりもNATO加盟国との緊密な関係を強く促してきたため、中国はパキスタンとの関係強化を模索してきた。





fb/msh (AFP・AP・Efe・ロイター)





関連テーマ インド












(Sputnik日本)

https://sputniknews.jp/20221214/14240578.html





中印兵士、国境で「殴り合い」の軍事衝突 何が起こったのか





2022年12月14日, 04:35







© AFP 2022 / Biju Boro





中国とインドの国境未確定地域で、両軍の「殴り合い」による軍事衝突が発生した。中国外務省は13日、現在の情勢は安定しているとする談話を発表しているものの、両国はいずれも核保有国。緊張激化に至らないよう再発防止措置が求められる。





インドとの国境地域を管轄する中国人民解放軍の西部方面司令部は同日、9日に中印国境山岳地帯でインド側との衝突があったと発表。中国側は自軍が実効支配する地域のパトロールを行った際、インド軍の部隊が通行を「不法に阻んだ」と主張している。



一方、これまでにインド側も国境地域での衝突を認めている。少なくとも6人のインド兵が軽傷を負ったとしたほか、中国側にもけが人が出たとしている。ロイター通信によると、両軍の衝突は「殴り合い」だったといい、岩肌から滑り落ちて負傷した兵士もいたという。







あわや核戦争 うっかりパキスタンにミサイル発射 インド軍が将校3人を免職処分

8月24日, 12:08






この衝突の後、両軍の責任者が協議を行い、現在は双方が撤退したという。中国外務省は13日に談話を発表し、「中印国境の情勢は全体的には安定している」と強調。両国は国境問題で外交・軍事当局者間の連絡ルートを維持しているとしている。



インドと中国には、カシミール北部の山岳地帯とアルナチャル・プラデシュ州の約6万平方キロの領土をめぐる長年の紛争がある。1962年にはこの問題により、国境紛争が起こった。近年では中印の大規模な軍事紛争は起きていないものの、2020年5月にインド兵20人が死亡、中国側も少なくとも6人が死亡する衝突が起き、現在に至るまでにらみ合いが続いている。





インド 中国 戦争・紛争・対立・外交 国際

















(投稿者より)



ヒマラヤの国境紛争については度々御紹介していますが、日本が孤立しないための防衛協力なのですから、日本が防衛協力を進める国で発生した事案については日本もきちんと声を上げるべきです。勿論、上げ方には配慮が必要だと思います。