福島では処理水を海に放流する準備をしている (euronews English)

福島では処理水を海に放流する準備をしている (euronews English)









(Fukushima gets ready to discharge treated water into the sea: euronews English)

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福島では処理水を海に放流する準備をしている







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記者 ローレンス・アレクサンドロヴィッツ・2022年12月7日






福島原発の大災害から 11 年が経ち、この地域の住民は新たな一歩を踏み出す準備をしている。日本は間もなく処理水の海への放流を開始する。





この燃料に触れた水は放射能を帯びている。水は発電所内の施設で濾過されタンクに保管されるが、タンクは2023年に最大容量に達するだろう。



放射性物質は水から分離できないトリチウムを除いて全て除染済だ。処理水は海水と混ぜられて希釈された後、トンネルを通って1km離れた海に放流される。





放射性元素の危険性は弱い



「福島で放出されるトリチウムの特徴は、世界中の原子力発電所から放出されるものに似ている」と、廃炉コミュニケーションセンターの木元崇宏副所長は述べる。



放射線防護・原子力安全研究所のジャン-クリストフ・ガリエル副所長によると、トリチウムは危険性の弱い放射性元素だ。



「福島で放出されるトリチウムの特徴は、世界中の原子力発電所から放出されるものに似ている」と、彼は述べる。





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福島の評判が危うい



この情報は、海水の水質に最大の関心を持つ福島の漁師たちの注意を逃さなかった。



福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は、「健康に影響が出る可能性は非常に低い」と述べる。「しかし、大きな懸念は悪評だ。私たちは10年以上政府から説明を受けてきたが、間違いは何も見つからなかったので、彼らの説明に感謝している。」



福島県産品の評判は、漁師や県民にとって気になるところだ。現地では日本の人々はこの地域を非常に誇りに思っている。それは恐らく、彼らが震災からの復興で示した勇気のお蔭だ。





福島の食材を怖がらずに調理する



原発から60km離れた小名浜の街の港で、レストラン経営者のワタナベ・タツヤ氏は、福島の食材を恐れることなく調理する。友人で園芸農業を営むシライシ・ナガトシ氏とともに、地域の復興に積極的に取り組んでいる。



「災害の直後に地元で信頼できるシェフに出会えたことが、非常に幸運だったと思う」とシライシ氏。「彼や彼の友人のシェフたち、そして、私や私と繋がりのある農家が原動力になり一緒に生み出す作業をした。美味しいものを食べたから福島に戻りたいと人々に思って貰うことが、復興への第一歩だと私は思う。」



「間違った噂は最初から多かった」とタツヤ氏。「友達の友達から、変形した魚がいると言われた。私はそうではないと言ったが、試行錯誤しながら徐々に地元製品の提供を増やしていった。4月に処理水の排出があっても、私はいわき産の魚を使い続けるつもりだ。」



水産物は厳格な管理を受けている―その基準は世界保健機関によって設定されたものよりも厳しい。





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(投稿者より)



汚染水の海洋投棄については厳しい見方をここで度々御紹介して参りましたが、時節柄、欧州もエネルギー事情が厳しいようですので、原発を進めたい方々、原発の恩恵を受けたい方々、原発と安心して共生したい方々には明るい話題になっています。