「日本が観閲式を開催し同盟の結束を示す、歩み寄りの進む韓国も参加。」(Pars Today・RFI・VOA)
(Pars Today)
https://parstoday.com/ja/news/japan-i106932
日本の海自が20年ぶりに国際観艦式を実施、海自創設70周年で
11月 06, 2022 16:41 Asia/Tokyo
世界12カ国の海軍や海上自衛隊の艦艇などによる「国際観艦式」が6日日曜、相模湾で行われました。
海上自衛隊創設70周年にちなんだ今回の観艦式には、岸田文雄首相が出席して、護衛艦「いずも」艦上から各国艦艇の航行を視察しました。
また訓示において、防衛力を5年以内に抜本的に強化すると強調しています。
日本での国際観艦式の開催は20年ぶり2回目で、海外から米国をはじめ12カ国の艦艇18隻などが参加しました。
特に今回は、自衛隊機へのレーダー照射問題などで関係が冷え込んでいた韓国海軍も参加しており、日韓は防衛当局の関係改善につなげたい考えです。
国際観艦式は各国の海軍などとのあいだで信頼を醸成し、地域の平和と安定を実現する目的で開催するもので、WPNS西太平洋海軍シンポジウムに合わせた形となっています。
タグ アメリカ 日本 自衛隊 海軍
―参考―
(Comment la menace nord-coréenne accélère le rapprochement entre Séoul et Tokyo: RFI)
https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20221106-comment-la-menace-nord-cor%C3%A9enne-acc%C3%A9l%C3%A8re-le-rapprochement-entre-s%C3%A9oul-et-tokyo
北朝鮮の脅威を受け、ソウルと東京はどのように歩み寄りを加速しているか
発表 2022年11月6日 08:28
2022年10月26日、日本の森武雄外務副大臣 (右) と韓国の趙賢東(Cho Hyun-dong)外交部第1次官 (左)が、米国を交えて東京で開かれた3ヵ国会談の後に握手する。AFP - Eugene Hoshiko
文 RFI
10月には、ミサイル発射と軍事行動の狭間で南北朝鮮の間に緊張の高まりが見られた。北朝鮮の脅威に直面する韓国は長年の同盟国・米国との関係を強化しているが、関係が良好でない日本にも歩み寄ろうとしている。
報告 RFIソウル特約記者、セリオ・フィオレッティ
北朝鮮の脅威を受けて、2つの旧い敵同士が本当に和解するかも知れない。11月6日日曜日、韓国の軍艦・昭陽(Soyang)が東京沖で日本艦隊の観艦式に参加している。これは7年ぶりのことだ。
前世紀初めの日本による韓国占領という共通の歴史のために、両国が友好的な関係を保つことは最近まで殆ど無かった[投稿者の和訳]。しかし、平壌政権との緊張の高まりに対応する必要が生じれば、状況が変わる可能性は十分にある。
►これも読む:「紛争に進むことは誰も望まない」
2国間首脳会談
この夏以来、東京とソウルは地域における共通の安全保障政策を作ることを目的に、公式の会合を重ねてきた。10月には、両国は合同軍事演習も実施した。、この歩み寄りは当分は上手く行くように思えるが、いくつかの論争が既に表面化している。今回の観艦式では実際に、韓国の水兵たちは半島の占領中に使われたものに似る日本海軍の旗に敬礼しなければならない。これは嫌な思い出を呼び起こすだろう。
いずれにせよ、両国政府は今後も関係改善を確りと続ける考えだ。そのため、日本と韓国は、11月に予定されている2国間首脳会談の開催を検討している。
韓国 日本 北朝鮮
―参考―
- 韓日軍事協力の加速、韓国で懸念を引き起こす(中国網日本語版)[2022.11.10]
(Japan Hosts Multilateral Display of Naval Unity amid East Asia Tension: VOA)
https://www.voanews.com/a/japan-hosts-multilateral-display-of-naval-unity-amid-east-asia-tension/6822381.html
東アジア
東アジアにおける緊張の最中に、日本の主催により多国間の海軍の結束が示される
ロイター
日本の海上自衛隊(JMSDF)の多目的駆逐艦いずも(DDH-183)が、海自創設70周年を記念する国際観艦式で艦隊を率いる。2022年11月6日、東京の南・横須賀沖の相模湾にて。
日本・横須賀—
北朝鮮が記録的な数のミサイルを発射し、また、中国が台湾への圧力を強める中、日本は日曜日に7年ぶりの国際観艦式を主催した。他に12ヵ国から艦艇が参加し結束を示した。
東京に近い相模湾での海軍パレードには、米国・韓国・イギリス・豪州・シンガポール・インド・タイなどの友好国からの 18 隻を含め、38 隻の艦艇が参加した。潜水艦捜索用の哨戒機やヘリコプターを含む 33 機の航空機が上空を飛行した。
岸田文雄首相は日本のヘリコプター空母いずもでの演説で、「ルールに違反し武力を行使して他国の平和と安全を踏みにじる者に、私たちは備える必要がある」と述べた。「私たちは年末までに新たな国家安全保障戦略を策定し、防衛力を抜本的に強化する。」
岸田氏はいずもで要人たちを歓待した後、米海軍の空母ロナルド・レーガンに向かい、ラーム・エマニュエル大使と海軍の上級司令官たちに会った。
「中国を最も動揺させているのは、私たちには同盟国がいるということだ。それらの国々は広大で多岐に及ぶ」と、エマニュエル氏はロナルド・レーガンの視察で岸田氏に同行した後で述べた。
岸田氏の自民党は、日本の防衛費を5年以内に国内総生産の約2%に倍増することを公約している。
韓国が日本の行事への参加を決めたのは、戦時中の労働者や日本軍の売春宿での労働を強要された韓国人女性への補償をめぐる論争の後、両隣国間の関係が改善したためだ。これら米国の2同盟国間の緊密な協力はこれらの問題のために脅かされていた。
韓国が日本に対し、自国が戦時中の日本の侵略の象徴と見なす旭日旗を掲げないよう求めたために、日本は2018年に韓国の観艦式に参加しなかった。東京は2019年に観艦式を計画していたが、韓国を招待しなかった。
北朝鮮がミサイル発射を徐々に増やし、木曜日には長距離ミサイルと疑われるものを発射した中、両国は歩み寄った。木曜日の発射では、これを切っ掛けに日本の中部と北部で住民に避難を求める警告が発せられた。
日本の防衛費計画を批判してきた中国は、観艦式参加の招待を断った。ロシアはウクライナへの侵攻を理由に招待されなかった。
報告 ティム・ケリー(横須賀)、編集 ウィリアム・マラード
(投稿者より)
観艦式自体は中国を意識したものでしたが、メディアの目は韓国の参加に向けられたようです。
米国がアジアから撤退することが今後もし起こるとすれば、その時は旧日本帝国の領域で協力と分業が進むのでしょうか?台湾の大手半導体メーカーが熊本に進出するのもその一環かも知れません。ただ、韓国は伝統的に事大主義の国です。裏切りを織り込んでおく必要はあるかも知れません。
レーダー照射事件の決着がまだですが、そもそも自衛隊を敵と認め危害を及ぼす用意のある軍隊との協力が成り立つのか、疑問が残ります。