日本のインフレは1991年以来未知の水準に達している (RFI)

日本のインフレは1991年以来未知の水準に達している (RFI)









(L'inflation au Japon atteint des niveaux inédits depuis 1991: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220922-l-inflation-au-japon-atteint-des-niveaux-in%C3%A9dits-depuis-1991





日本のインフレは1991年以来未知の水準に達している







発表 2022 年 9 月 22 日 02:08







2021年7月、東京・浅草地区にて。(説明画像)AP - Kantaro Komiya





RFI






全世界に打撃を与えている物価の高騰は、今や20年近くのデフレから脱却中の国・日本にも及んでいる。





報告 RFI東京特約記者、ブルーノ・デュバル





列島の物価は前年比で7月に2.4%上昇し、その後8月に2.8%上昇した。これは、大部分の西側諸国が直面するインフレ率より明らかに低いが、日本では31年間このような物価上昇の前例が無い。



特に、中産階級は生活費の上昇による打撃を諸に受けている。2.8%のインフレ率には食品が含まれていないからだ。これについては、パンの価格が15%、更に石油の価格が36%の上昇を示している。エネルギー製品についても同様で、ガスと電気はそれぞれ20%と21%上昇した。



インフレは、東京都民に消費習慣の変化を迫った。「小麦粉・砂糖・パスタ・米などの基本的な製品でさえ、今では法外な価格だ!家計が複雑になる」と、ある男性が言う。「私は早期退職したので既に遣り繰りには苦労していたが、今はもうお手上げだ」と、別の女性が付け加える。





賃金の低迷・物価上昇・円安の三重苦



節約のために生活を切り詰めることにした人たちもいる。「私は今後、新鮮な野菜を1日おきにしてそれ以上は摂らない」と、ある女性は話す。「私は賞味期限切れの食品だけを売る商店で買い物せざるを得なくなった。商品はまだ食べられるが、誰も欲しがらないので半額だ」と、ある男性は説明する。別の男性は更に上を行く。「これは正に二重苦だ」と、10年間昇給[投稿者の和訳が無かったことを悔しがる。



物価の高騰と賃金の停滞に加えて、円は 24 年見られなかった最低の水準に急落したため、日本国民には三重苦ですらある。円はこの半年でドルに対して20%の価値を失った。結果として、日本人は全ての輸入製品に高い価格を支払っている。消費される食品の60% が海外から来るこの国では、これは真の試練だ。



この経済危機は社会的な不満に変わるか?世論調査によると、日本国民の4人に3人が物価高騰に対する当局の対応に不満を持っている。





日本 経済



















―参考―











(投稿者より)



「賃金の低迷・物価上昇・円安の三重苦」"La triple peine : des salaires qui stagnent, des prix en hausse, un yen qui dégringole" これをどうするか?私には良く分かりません。円安の問題1つ取っても、国際金融に携わる人は利上げを主張する人が多く、国民経済の立て直しを重視する人はこれに反対する人が多いように見えます。結局は、諸指標を睨みながら最適解を探す作業になると思います。



日本は世界と違う動きをしているようにも見えますが、例えば日銀が明日利上げを発表したとしても直ぐに対応できるような、柔軟な姿勢を望みたいです。