「令和4年の防衛白書:ウクライナ紛争と台湾問題に重点」(Sputnik日本・RFI・DW English)

「令和4年の防衛白書ウクライナ紛争と台湾問題に重点」(Sputnik日本・RFI・DW English)











(Sputnik日本) https://jp.sputniknews.com/20220722/12128562.html







日本 防衛白書 台湾巡り、中国は「着上陸侵攻能力を着実に向上させている」





2022年7月22日, 18:29







© Flickr / Flickr





日本の防衛省は22日、2022年版防衛白書を公表した。台湾をめぐり、中国は近年「着上陸侵攻能力を着実に向上させている」と指摘した。





防衛白書では、台湾と中国の軍事力の一般的な特徴について、「陸軍力については、中国が圧倒的な兵力を有しているものの、台湾本島への着上陸侵攻能力 は現時点では限定的である」とし、「しかし、近年、中国は大型揚陸艦の建造・就役など着上陸侵攻能力を着実に向上させている」と指摘している。







中国軍、台湾を切り取ろうとする者といつでも戦う準備がある=中国国防省

7月9日, 07:00






また海・空軍力については「中国が量的に圧倒するのみならず、台湾が優位であった質的な面においても、近年、中国の海・空軍力が急速に強化されている」と記している。



中国では6月15日から、「中国の国家主権や安全保障、開発利益を保護」する任務の遂行などを含む、軍の非軍事的性格の行動に関する規定が導入された。米国では、中国が台湾への「特別作戦」を準備しているとの見方が報じられた。





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台湾 中国











(Le Japon s'inquiète d'une éventuelle attaque de Taïwan par la Chine: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220722-le-japon-s-inqui%C3%A8te-d-une-%C3%A9ventuelle-attaque-de-ta%C3%AFwan-par-la-chine





日本は中国による台湾攻撃の可能性を心配している





発表 2022年7月22日 18:02







沖縄県名護市の辺野古海岸、米軍飛行場の移転場所を新たに建設するための埋立工事。2018年12月14日 AFP - JIJI PRESS





RFI






西側の対ロシア制裁に参加する日本は最新の防衛白書で、モスクワが列島の周辺にもたらす新たな脅威について懸念を表明すると共に、中国による台湾攻撃の可能性に警鐘を鳴らしている。





RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



ロシアのウクライナ侵攻以来、日本は中国による台湾攻撃を危惧している。中国は軍事演習を増やし、北京が反抗的な省と見なす島への侵攻を強く仄めかしている。日本は最前線に立つだろう。台湾に近い沖縄は、日本国土の米軍基地の3分の2を抱えているのだ。



日本は白書の中で、台湾はウクライナ侵攻以来、中国の攻撃が発生した場合に備え「自衛の努力を更に強めようとしている」と述べている。ロシアのウクライナ侵攻以来、日本は軍事費をGDPの1%から2%へと倍増する可能性を仄めかす。ロシアと中国の海軍と空軍は、日本の沖合に定期的に現れている。



ロシアがウクライナ侵攻のために弱体化して中国との関係を強める可能性のあることを、東京は危惧している。核抑止力に訴えたい、日本周辺での活動を拡大したいとの誘惑にますます駆られるロシア。日本周辺ではロシアの原子力潜水艦が行き来している。





日本 中国 台湾 ロシア











(Japan defense report warns Russia's war could set a precedent in Taiwan: DW English)

https://www.dw.com/en/japan-defense-report-warns-russias-war-could-set-a-precedent-in-taiwan/a-62561785





ニュース





日本の防衛白書は、ロシアの戦争が台湾の先例になる可能性を警告する





日本の防衛省は、ロシアのウクライナ侵攻は台湾に対する中国の行動を促す可能性があると述べた。一方、韓国は米国との軍事演習を強化する考えだ。







ロシアが2月にウクライナを侵略して以来、台湾は民間人の市街戦講習を行うなど、防衛力を強化している。





日本は、ロシアのウクライナ侵攻が台湾に対する中国の野心の先例となる可能性があると警告した。北京は台湾を本土に復帰すべき反抗的な省と見なしている。



日本政府は、金曜日に公表された年次防衛白書の中で、ロシアの戦争は広い範囲に問題をもたらす「重大な国際法違反」だと呼んだ。



白書は、「国家間の政治的・経済的・軍事的対立は明らかであり、国際秩序に対する挑戦は世界的な課題だ」と述べた。



白書はロシアについて、中国や北朝鮮と並ぶ国際秩序に対する主要な脅威の1つと指摘した。



白書はロシアのウクライナ侵攻について、「武力により現状を一方的に変えようとする試みは容認可能」というメッセージを他国に送る怖れがあると述べた。



また白書は、ロシアは抑止力として核能力への依存を強める可能性がある、つまり、今度は日本周辺における活動を強化する可能性があると警告した。日本周辺ではロシアの原子力潜水艦が日常的に活動している。



岸田文雄首相は来月に防衛費を増額する見通しだ。G7諸国に豪州・韓国を加えた国々の中で、日本は現在GDPに対する軍事支出の割合が最も小さい。





台湾をめぐる緊張



また白書は、「ロシアのウクライナ侵攻以来、台湾は更なる自衛努力の強化に取り組んできた」と述べ、台湾の安全保障の状況についてこれまでで最も包括的な概要を示した。



金曜日、中国外務省はこの分析への対応として、この評価は「中国の防衛政策・市場経済の発展・合法的な海上活動を非難し損ねるものだ」と述べた。



中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は定例記者会見で、この白書は「いわゆる中国の脅威を誇張し」、台湾における中国の内政に干渉していると述べた。



「中国はこれに対する強い不満と断固たる反対を表明し、日本側に厳正な申し入れを行った」と、彼は付け加えた。



一方、台北の政府によると、中国の軍用機は台湾への「挑発」を続けている。何ヶ月もの間、中国は台湾の防空識別圏ADIZ)に航空機を出撃させている。今月、中国の複数の戦闘機が中国と台湾の間の非公式な緩衝区域として機能している台湾海峡の中間線を越えた。



この地域の他の国では、同白書がソウルの施政下にある係争中のリアンクール岩礁竹島のことです:投稿者]をめぐる日本の主張を繰り返したため、韓国外務省が反論した。





韓国が軍事演習の強化へ



また金曜日、韓国国防省は米国との合同軍事演習の中で実動訓練を再開すると発表した。



この数年、両同盟国はパンデミック北朝鮮との緊張緩和のために、軍事演習を縮小していた。



しかし今年、北朝鮮は過去に無い回数のミサイル実験を実施し、2017年以来初の核実験を準備していると考えられている。韓国の尹錫悦(Yoon Suk-yeol)新政権も、北朝鮮に対して前任者より厳しい姿勢を取ることを約束している。



北朝鮮のスポークスマンは、米国が北朝鮮に対する「時代錯誤的で自殺的な敵意政策」を放棄しなければ、「望ましくない結果」に直面するだろうと述べた。





zc / wmr(AFP・ロイター・AP)





この話題についての音声・動画

台湾は防衛力を強化する





発表 2022年7月22日



関連テーマ 日本, ディミトリ・メドベージェフ, ロシア, 中華人民共和国, ウクライナ, ロシアのウクライナ侵攻








―参考―