「日本に熱波、東京は節電を強いられる」 (RFI)

「日本に熱波、東京は節電を強いられる」 (RFI)









(Japon: des appels à réduire la consommation d'électricité: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220627-japon-des-appels-%C3%A0-r%C3%A9duire-la-consommation-d-%C3%A9lectricit%C3%A9





日本:電力消費量削減の呼び掛け





発表 2022年6月27日 14:23







東京・渋谷界隈、2021年10月。(説明画像)AP - Kiichiro Sato





RFI






日本は歴史上最も短い雨季を終えた後、記録的な気温に見舞われている。政府はエネルギー不足を恐れており、東京都は住民に節電を呼び掛けている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



気温35℃、湿度80%、東京が6月にこのような暑さを経験したことは無い。日曜日、首都から約100km離れた伊勢崎市では気温が40℃に達した。福島原発を運営する東電は東京の主要な電力供給業者でもあるが、同社は需要に応えるのは難しいかも知れないと警告している。同社の火力発電所の数ヵ所は停止中だ。





エアコン



東京都は、午後3時から午後6時まで出来る限りの節電を住民に呼び掛けている。この時間帯は1日のうちで東電の供給予備率が最も小さい。また、エアコンが全力で動いている。7月から8月に掛けて、政府は全国各地での電力不足を恐れている。





原発の再起動



岸田文雄首相は、まだ停止中の原子炉の再起動を決意した。福島の事故以降に稼働している原子炉は僅か10基だ。経済・環境上の理由から、日本企業の全体の8割が原子炉の運転再開に賛成している。円はこの20年で最低の水準にあり、このため石油・ガス・石炭の輸入価格が手に届かない程の高値になっている。





►これも読む:日本は電力不足を恐れている





日本 エネルギー 原子力 岸田文雄











(Japon: frappée par la canicule, Tokyo est contrainte aux économies d'électricité: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220627-japon-des-appels-%C3%A0-r%C3%A9duire-la-consommation-d-%C3%A9lectricit%C3%A9





日本:熱波に襲われ、東京は節電を強いられる





発表 2022年6月30日 11:32







猛暑に襲われた東京の街路で、6月28日。AP - Eugene Hoshiko





文 ブルーノ・デュバル






東京は広大な周辺部と同様に、26日日曜日から6月として前例のない熱波に襲われた。温度は日陰で40度に近い。これに直面した日本の首都の現在の合言葉は、是が非でも節電せよだ。





報告 RFI東京特約記者、



日本の首都の住民にとって、これは大規模停電「ブラックアウト」を回避するためのものだ。これが起これば、日本国民の約3分の1に当たる4000万人の住民が暗闇に投げ込まれる。具体的には、自宅のエアコンを28度未満に設定しないよう指示が出されている。





►これも読む:日本:電力消費量削減の呼び掛け[投稿者の和訳





行政機関では、公務員が日没とともに全ての照明を消して仕事をする。彼らを照らすのはコンピューターの画面だけだ。都心では電飾が全て点されなくなり、主要な交差点を飾る有名な巨大ビデオスクリーンが電源を切られた。店舗や公共交通機関では冷房が弱められたため、人々からは汗が滴り落ちている。また、駅や商業施設では多くのエスカレーターが止められた。





発電所に被害を与えた地震



この大きなエネルギー危機への不安はどう説明できるか?先ず、気候温暖化との闘いのための国際公約を守るために、日本は数ヵ所の石炭火力発電所を閉鎖した。これらの発電所は地球にとって非常に有害だ。



更にこの冬、これらの発電所の2ヵ所が大地震の被害を受けた。いずれもその時まで稼働を続け、首都に電力を供給していた。そして、再生可能エネルギーでは列島は相当に遅れている。したがって、電力供給については、日本は風力や太陽光にあまり頼ることが出来ない。



特に日本は、相当な割合の人々が原発に反対していることを考慮し、2011年3月の福島の大事故を受けて稼働を縮小した原子炉の大部分をまだ再開していない。現在のような特異な気候現象が発生した時には、国のエネルギー供給は逼迫する。



インタビューを受けた東京都民は、自らを危険に晒す程の不可能と思えるような節電を行っている。彼らの言うように、高温のために病院に送られた高齢者や子供は数え切れない。彼らは「熱射病」と呼ばれるものの犠牲者となった。そして、彼らはストレスのようなものを感じており、それには正当な理由がある。日本国民の29%は65歳以上であり、この割合は世界最大だ。そのため、彼らは熱波に対して非常に脆弱だ。商店では、緊急用バッテリー(例えば、スマートフォンやパソコン用)や懐中電灯、ただのロウソクさえもが珍しい商品になった。首都圏が実際に電力を奪われた場合に、住民が危機を切り抜けるのは複雑になっていく。



エアコンを28度以上に設定するよう指示が出されている。しかし、そのような温度では私の赤ん坊が朝から晩まで汗をかく。それが赤ん坊の健康に良いとは思えないのだが...



東京では、大規模停電の脅威に対する不安が高まっている。



ブルーノ・デュバル



[フランス語の音声が元記事よりお聴きになれます。:投稿者]




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