「インフラ・貿易・安全保障ー日本が対露関係を後退させた」(Sputnik日本)
https://jp.sputniknews.com/20220603/11433730.html
日本政府、ロシアとのインフラ協力全面削除
2022年6月3日, 21:47
© Sputnik / Ramil Sitdikov
日本政府は3日、日本企業による海外のインフラ案件の受注拡大策を話し合う「経協インフラ戦略会議」を開き、2021年6月に定めた「海外展開戦略」からロシアとのインフラ協力について定めた記述を全面削除した。ウクライナ情勢をめぐり対露強硬姿勢を示した形となる。日本の各メディアが伝えている。
産経新聞などによると、削除されたのは2016年5月の露日首脳会談で当時の安倍晋三首相が提示した8項目のプラン。プランには露極東での空港や港湾整備、石油やガスといったエネルギー分野での協力のほか、医療や学術分野における人的交流の拡大などが含まれていた。
サハリン2プロジェクトに日本をはじめとする外国企業は残るのか オピニオン
5月30日, 21:11
日本の岸田文雄首相は3月、露日経済協力プランの8項目について、現状では新たな取り組みを行うことは不可能だと表明していた。
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露日関係 ロシア 国内 経済
―参考―
https://jp.sputniknews.com/20220609/11497806.html
ロシアと日本、協力の余地はあるが、すべて日本次第=駐日ロシア大使
2022年6月9日, 14:56
© Sputnik / Mikhail Klimentyev
ロシアと日本は互恵的協力を発展させる可能性をもっている。しかし両国関係の未来は日本の立場次第であり、日本は米国の反ロシア路線に従っている。ミハイル・ガルージン駐日ロシア連邦大使が9日、「ロシアの日」記念レセプションで見解を示した。
「実務的、平等、相互に有益な対日本協力の空間は確保してある。そのための大きなポテンシャルがある。日本の安定したエネルギー資源確保におけるロシアの大きな役割を思い出すだけで十分だろう」
「両国関係がこの先どこに向かうのか、退化の方向か、修正の方向かは、今は日本政府次第だ」
ガルージン大使によると、日本が西側の「近視眼的で破壊的な」ロシア抑止路線に加わったことは、近年のプーチン大統領と安倍首相(当時)の合意実施をもとにした協力発展の努力を「事実上、無効にした」という。
露日関係、日本の現政権のせいで悲惨=ロシア外務省報道官
6月8日, 16:13
一方で大使は、日本社会にはロシアに好意的な人も少なくないと指摘。
「 彼らには日本政府の露日分断路線の過ちが見えており、彼らは米国の命令に闇雲に従うのではなく、日本の利益を基本とした独自の国益を指針としたいと考えている。両国国民の幸福のため、建設的で創造的な協力を目指した、ロシアに友好的な市民や団体とともに、取組みを続けていきたい」
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ロシア
https://jp.sputniknews.com/20220611/11520201.html
日本人は対露制裁の結果に不満、関係悪化は一時的=露専門家
2022年6月11日, 06:01
© Sputnik / Ramil Sitdikov
ウクライナ情勢を背景とする日本の対露制裁について、ロシア・アジア太平洋地域研究センターのセルゲイ・サナコエフ所長はラジオ・スプートニクの取材に対し、「日本人はその影響について不満を持っている」と指摘する。露日関係はソ連崩壊以来最悪のレベルまで冷え込んでいるものの、この現象は「一時的」なものだという。
2月24日の露軍のウクライナにおける特殊軍事作戦開始以降、日本は欧米と協調する形で対露制裁を強めている。日本政府は6月7日にもロシア・ベラルーシの3銀行に対し制裁を発動し、10日には建設輸送機器の対露輸出の禁止などを発表している。
サナコエフ所長は、制裁による露市場での日本企業の活動停止や露日経済協力などの中断を念頭に次のように述べている。
「日本や対露制裁は米国に無理に押し付けられたものだ。日本側も制裁に賛同している一方で、現状を鑑みるに制裁は日本に不利益をもたらしている。極東における露日の経済協力などの可能性を、中国や韓国といった競争相手に譲り渡すものであり、日本人にとっては到底納得いくものではない」
中国「露市場からの日本撤退を歓迎」 日本の制裁はライバル資するのみ
昨日, 21:52
一方、露日関係の今後については「外交官追放の応酬など露日関係は深刻な危機に陥っているが、一時的な現象で半年も続かないだろう。次の年からは新たな関係の発展が我々を待ち受けている」と楽観的な見方を示した。
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国際 対露制裁 露日関係 ロシア 経済 戦争・紛争・対立・外交
―参考―
- 日本の神経質な行動、米国の影響によるもの=露極東開発相(Sputnik日本)[2022.6.11]
https://jp.sputniknews.com/20220610/11517584.html
日本の岸田首相、シャングリラ対話で講演 露を名指し批判
2022年6月10日, 23:26
© AFP 2022 / Saul Loeb
日本の岸田文雄首相は10日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で基調講演し、ウクライナを巡る情勢について「世界のいかなる国においても対岸の火事ではない」と述べた。
基調講演で岸田首相は露軍のウクライナにおける特殊軍事作戦を「侵略」と呼び、ロシアを名指し批判。「各国が我が事として受け止めるべき国際秩序の根幹を揺るがす事態だ」などと主張した。
また、太平洋地域での海洋進出を加速させ台湾への圧力を強める中国を念頭に、「国際法に従わない一方的な現状変更が続いている」と指摘。また、北朝鮮の弾道ミサイルの発射実験について、「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦」と断じた。
ウクライナをめぐる情勢
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岸田首相は「ルールに基づく国際秩序が守られるのか、強い国が弱い国を軍事的、経済的に威圧する弱肉強食の世界に戻ってしまうのかの岐路に立たされている」と話し、世界第3位の経済規模を誇る日本の責任は大きいとの認識を示した。
また、ロイター通信によると、岸田首相は日本、アジア、世界の危機に積極的に対応するため5本の柱からなる「平和のための岸田ビジョン」を提示し、海上防衛やサイバーセキュリティ、経済安全保障といったさまざまな分野で国際協力を深める方針を示した。
ロシアは2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」としており、その達成ために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。
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岸田文雄 シンガポール 国際 戦争・紛争・対立・外交
―参考―
- シャングリラ・ダイアローグ(アジア安全保障会議)における岸田総理基調講演(首相官邸)[2022.6.10]