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「沖縄復帰50周年記念式典」(宮内庁・在日米国大使館・首相官邸・HUB沖縄)[天皇陛下のおことば、米国大使・首相・沖縄県知事の挨拶]

「沖縄復帰50周年記念式典」(宮内庁・在日米国大使館・首相官邸・HUB沖縄)[天皇陛下のおことば、米国大使・首相・沖縄県知事の挨拶]









宮内庁

https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/90#368





沖縄復帰50周年記念式典(オンラインにて御臨席)





令和4年5月15日(日)(グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール沖縄コンベンションセンター





沖縄復帰50周年に当たり,本日,沖縄と東京をオンラインでつなぎ,記念式典が開催されることを誠に喜ばしく思います。



先の大戦で悲惨な地上戦の舞台となり,戦後も約27年間にわたり日本国の施政下から外れた沖縄は,日米両国の友好と信頼に基づき,50年前の今日,本土への復帰を果たしました。大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において,人々は「ぬちどぅたから」(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが,その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ,この式典に臨むことに深い感慨を覚えます。



本土復帰の日,中学1年生であった私は,両親と一緒にニュースを見たことをよく覚えています。そして,復帰から15年を経た昭和62年,国民体育大会夏季大会の折に初めて沖縄を訪れました。その当時と比べても,沖縄は発展を遂げ,県民生活も向上したと伺います。沖縄県民を始めとする,多くの人々の長年にわたるたゆみない努力に深く敬意を表します。



一方で,沖縄には,今なお様々な課題が残されています。今後,若い世代を含め,広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに,今後とも,これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ,豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています。



美しい海を始めとする自然に恵まれ,豊かな歴史,伝統,文化を育んできた沖縄は,多くの魅力を有しています。沖縄の一層の発展と人々の幸せを祈り,式典に寄せる言葉といたします。











(在日米国大使館と領事館)

https://jp.usembassy.gov/ja/ambassador-emanuel-remarks-at-50th-okinawa-reversion-ceremony-ja/





沖縄復帰50周年記念式典でのエマニュエル大使のあいさつ





U.S. Mission Japan





May 15, 2022






*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。





2022年5月15日



天皇陛下、岸田首相、玉城知事、ご来賓の皆さま、沖縄県民の皆さま、本日はこのような歴史的な出来事を記念するために皆さま方とご一緒でき光栄に存じます。



日米は長い道のりを共に歩んできました。かつて戦場で熾烈な敵同士であった我々は、今では平和を推進する最も緊密な同盟関係を築いています。



50年前、日米は転機を迎えていました。世界の民主主義国家が共産主義の蔓延を防ぐために結束する中で、沖縄は日本に返還されました。この返還は、国家主権と民主主義プロセスを支援するものでした。



その後、日米の同盟と友情は、沖縄県民の貢献により、さらに強固なものとなりました。



いま、世界は再び、抑圧と露骨な力を行使して覇権を手に入れようとする国家の脅威に直面しています。それを何よりも物語っているのが、ロシアのウクライナに対する違法で不当、そしていわれのない戦争です。我々は警戒を怠らず、一番大切にしているものを守らなければなりません。



我々が共有する価値観と原則に、自衛はありません。我々が守らねばなりません。自由は無償ではないのです。それぞれの世代が、自由の根幹を維持し強化するために、その代償を支払っています。我々の世代もまた、先人たちのように自らが信じるものを守り、推進しなければなりません。



日米が原則と価値観を守るために立ち上がっていることを誇りに思います。沖縄県民は、日本で最も声高にウクライナの人々のために立ち上がり、ロシアの戦争を非難しています。



日米両国は、侵略を阻止し、平和、安定、法を促進することで、日米両国民とインド太平洋地域の防衛を確実なものにしています。



私は先月沖縄を訪問し、県の平和祈念資料館と平和祈念公園を訪れ、戦争がもたらす悲惨な犠牲を改めて実感しました。だからこそ、日米両国とその国民は、共に平和を守らなければなりません。我々は皆、そのような人類の努力に責任を負っているのです。



また日米には、沖縄の良き隣人、そしてパートナーになるという共通の関心があります。より良い未来を築くために我々は、教育や環境に関するパートナーシップを通じて、沖縄の人々への投資も行っています。



このような未来への贈り物として、在日米国大使館・領事館が、沖縄の高校生を対象とした2年間の英語学習奨学金プログラムを本年設立することをここに発表いたします。



なぜ我々は沖縄の若者を支援するのでしょうか? 先日沖縄を訪れた際、米国留学のために我々からの奨学金を授与された高校生に会いました。彼らのエネルギー、熱意、そして楽天主義は、私に強い印象を残しました。彼らは、約束と可能性に満ちた未来に胸を躍らせていました。



同盟といえば堅苦しく聞こえるかもしれませんが、高校生との交流は、同盟は単なる条約ではなく、人と人との友情であることを私に教えてくれました。



だからこそ、我々は沖縄の若者を支援するのです。彼らの個人的な未来のため、そして我々が共有する運命のためにです。



この歴史的な機会に、ジョー・バイデン大統領は、沖縄の皆さまへ個人的なメッセージを送りました。大統領と米国民は、次の50年を見据え、日本全国で友好関係をさらに深めるとともに、沖縄の繁栄に貢献していくことを願っています。



ご清聴ありがとうございました。





スピーチ・声明, ニュース, 大使





Naha-ja












首相官邸

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2022/0515okinawa50.html





沖縄復帰50周年記念式典 岸田内閣総理大臣式辞





更新日:令和4年5月15日|総理の演説・記者会見など





本日、天皇皇后両陛下のオンラインでの御臨席を賜り、東京、沖縄それぞれの会場に内外から多数の賓客の御参列をいただいて、沖縄県との共催の下で沖縄復帰50 周年記念式典を挙行できることは、大変喜ばしいことであり、沖縄県民のみならず、全ての日本国民にとって、誠に意義深いことと考えます。



昭和 47年5月15日、沖縄は本土復帰を果たしました。



先の大戦で地上戦の舞台となった沖縄は、戦後、連合国による我が国の占領が終了した後も、長きにわたり、米国の施政下に置かれました。沖縄復帰は、このような苦難を乗り越え、沖縄県民そして国民全体の悲願として実現したものです。戦争によって失われた領土を外交交渉で回復したことは史上まれなことであり、日米両国の友好と信頼により可能となったものでした。



この50年、沖縄は着実に発展の歩みを進め、政府は5次にわたる振興計画や各種の特別措置等を講じ、その歩みを後押ししてまいりました。



復帰から50年を迎える本日、沖縄の歩んだ歴史に改めて思いを致し、沖縄県民のひたむきな努力に深甚なる敬意を表したいと思います。



アジアの玄関口に位置する地理的特性。亜熱帯の豊かな自然。独自の歴史の中で育まれてきた国際色豊かな文化や伝統。これらはいずれも沖縄ならではの魅力・可能性です。一方で、一人当たり県民所得の向上、子供の貧困の解消などの課題は、今なお残されております。



全会一致で成立した改正沖縄振興特別措置法等の政策手段により、沖縄の潜在力を最大限に引き出し、「強い沖縄経済」を実現してまいります。



「強い沖縄経済」の実現には沖縄産業の高度化・高付加価値化が重要です。 私も担当大臣として創設に深く関与した沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、多様な研究者や学生が切磋琢磨(せっさたくま)する中で、真理を追求しています。このOISTにおける量子、バイオなど幅広い分野に係る世界最高水準の教育研究を推進し、また、その成果が社会に還元されるよう強力に支援します。



開業率が全国トップの沖縄は、創業意欲にあふれる地です。地元や民間の熱意により既に成果が出つつある取組をさらに後押しするため、科学技術スタートアップの拠点構築や支援を推進・強化します。



さらに、那覇空港第2滑走路や名護東道路など、重点的に整備してきたインフラを最大限活用し、観光業を始め沖縄産業の振興に取り組みます。



沖縄の更なる発展の鍵は、未来を担う子供達にあります。引き続き、子供の貧困対策を沖縄振興の重要課題の1つと位置付け、着実に取組を進めます。人材育成の充実を図るため、地域ニーズを踏まえつつ、国立沖縄高専における観光等のプログラムの新設に向けた取組を進めます。沖縄が独自の歴史の中で育んできた文化や伝統は、大きな魅力であり、沖縄は、国際的な交流拠点として大きな可能性を秘めています。



「万国津梁(しんりょう)」の精神の下、島嶼(とうしょ)地域に共通する課題の解決に貢献できる国際的な人材の育成や人材交流等を推進し、平和創造の拠点としての沖縄の発展、国際的なネットワークの形成を目指してまいります。また、沖縄の象徴であり、県民の皆様の誇りである首里城の正殿について、令和8年秋の完成を目指し、本年11月に建築に着手し、関連のセレモニーを開催いたします。



復帰から50年がたつ今もなお、沖縄の皆様には、大きな基地負担を担っていただいています。政府として、このことを重く受け止め、引き続き、基地負担軽減に全力で取り組んでまいります。



在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小を進めており、返還された跡地は、沖縄の将来の発展のために御利用いただくものになります。その一環として、キャンプ瑞慶覧(ずけらん)のロウワー・プラザ住宅地区については、返還に先立って、緑地公園として県民の皆様に御利用いただくことを、近く日米間で合意いたします。来年度中の利用開始に向け、必要な準備を進めてまいります。



これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら、基地負担軽減の目に見える成果を一つ一つ着実に積み上げてまいります。



復帰から50年という大きな節目を迎えた今日、私は、沖縄が、アジア太平洋地域に、そして世界に、力強く羽ばたいていく、新たな時代の幕が開けたことを感じています。



復帰から今日に至る沖縄県民のたゆまぬ努力と先人達の御尽力に改めて敬意を表するとともに、世界の平和と沖縄の更なる発展を祈念し、私の式辞といたします。





関連リンク











(HUB沖縄)

https://hubokinawa.jp/archives/15766





【沖縄復帰50年式典】玉城デニー県知事・式辞全文





2022/5/16|政治長嶺 真輝







式辞を述べる玉城デニー沖縄県知事=5月15日、沖縄県宜野湾の沖縄コンベンションセンター





15日に沖縄と東京の2会場で開催された「沖縄復帰50周年記念式典」。沖縄会場で式辞を述べた玉城デニー沖縄県知事の式辞全文を紹介する。



はいさい ぐすーよ ちゅーうがなびら。皆様こんにちは。



本日ここに、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、政府との共催の下、沖縄復帰50周年記念式典を開催できますことは、等しく県民の慶び(よろこび)とするところであります。



岸田文雄内閣総理大臣細田博之衆議院議長山東昭子参議院議長、大谷直人最高裁判所長官をはじめ、ラーム・エマニュエル駐日米国特命全権大使平井伸治全国知事会会長、そして多数の御来賓の御臨席を賜り、沖縄県民を代表して心から感謝を申し上げます。





自立的発展、誰一人取り残さない社会の実現



沖縄県は、日本本土と東アジア及び東南アジアの海域の中心に位置し、古くからアジア諸国との貿易で栄え、たくさんの国々との交流の中で多様性に富んだ独特の文化を育み、その歴史を刻んでまいりました。



しかしながら、先の大戦においては凄惨極まる地上戦により、20万人を超える尊い命だけでなく、貴重な文化財や県民の財産のほとんどが失われるなど、県民は耐え難い苦難を経験しました。



その後、サンフランシスコ講和条約の締結による米国民政府の統治が戦後27年間にも及び、産業の発展は立ち遅れ、パスポートなしでは日本本土への渡航も許されない時代が続きましたが、県内外で沖縄の日本復帰を願う全ての方々の努力や、佐藤栄作元総理大臣をはじめとする政府関係者の皆様のご尽力が実り、50年前の本日、昭和47年5月15日に日本復帰を果たしました。



1972年からの5次にわたる沖縄振興計画等により、社会基盤の整備等によって本土との格差は縮小され、社会経済は着実に進展しました。また、観光関連産業や情報通信産業等の成長が沖縄経済を牽引し、那覇空港第2滑走路の増設など、今後の沖縄の発展が益々期待されております。



しかしながら、1人当たり県民所得は全国平均の水準に達しておらず、自立型経済の構築はなお道半ばにあるとともに、子供の貧困や離島における不利性、脆弱な産業構造など、依然として克服すべき多くの課題が残されています。



沖縄県では、平成22年に策定した将来のあるべき沖縄の姿を描いた沖縄21世紀ビジョンの実現に向け、令和4年度からの10年を期間とする新沖縄21世紀ビジョン基本計画を策定いたしました。本計画を着実に推進し、本県の自立的発展と県民1人1人が豊かさを実感できる、誰1人取り残さない社会の実現に向けて取り組んでまいる所存であります。





平和な島 「今なお達成されていない」











他方、復帰から50年経った現在も、我が国の国土面積の0.6%に過ぎない沖縄県に全国の在日米軍専用施設面積の70.3%が集中し、米軍人、軍属による事件事故、騒音、環境汚染等、県民は過重な基地負担を強いられ続けています。



そのため、沖縄県は本土復帰にあたって、沖縄県と政府が共有した沖縄を平和の島とするという目標が、復帰から50年経ってなお達成されていないことに鑑み、復帰50周年の節目に、平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書を日本政府及び衆参両議員へ建議するとともに、米国政府に対し協力を求めました。



政府におかれましては、沖縄県民が渇望し続けている沖縄の本土復帰の意義と恒久平和の重要性について、国民全体の認識の共有を図っていただき、全ての県民が真に幸福を実感できる平和で豊かな沖縄の実現に向けて、誠心誠意取り組んでいただきますよう申し上げるものであります。



わしたうちなーには、大きな可能性や潜在力が秘められています。世界に誇る多様な自然環境を有しており、令和3年7月には、沖縄島北部及び西表島が、奄美大島、徳之島とともに世界自然遺産に登録されました。



点在する多数の島々からなる広大な海域は日本の国土総面積に匹敵し、広大な海洋から得られる多様な資源と多大な恩恵は、新たな発展に貢献できる未来への可能性を有しております。



私達沖縄県民は、子や孫たちのために、豊かな自然を守り、県民1人1人が生きがいを感じられ、ゆいまーるで支え合う人と人との繋がりと、誰1人取り残さないちむぐくるを大切に継承してまいります。



そして、万国津梁の精神のもと、アジア太平洋地域の持続的安定と平和に貢献し、我々県民が描く自立と自主性が尊重された、時代を切り開き、世界と交流し、ともに支え合う平和で豊かな美ら島沖縄の未来に向かってさらに力強く邁進してまいります。



結びに、天皇皇后両陛下の御健勝と、皇室の弥栄(いやさか)を心から御祈念申し上げますとともに、岸田文雄内閣総理大臣をはじめ、本日沖縄会場並びに東京会場に御参列いただいた皆様、そして146万沖縄県民の益々の健康と幸せを願って、式辞といたします。



令和4年5月15日、沖縄県知事玉城デニー



なまからん まじゅん ちばてぃ いちゃびらなやーさい。