「2022年3月日印首脳会談―ウクライナ側の日本とロシア側のインドとの会談」(RFI・Sputnik日本・チャイナネット)

「2022年3月日印首脳会談―ウクライナ側の日本とロシア側のインドとの会談」(RFI・Sputnik日本・チャイナネット)









(Guerre en Ukraine: le Premier ministre japonais presse l'Inde de prendre position: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20220320-guerre-en-ukraine-le-premier-ministre-japonais-presse-l-inde-%C3%A0-prendre-position





ウクライナの戦争:日本首相はインドに立場を合わせるよう促す





発表 2022年3月20日 06:45・更新 2022年3月20日 06:48







ナレンドラ・モディ印首相はニューデリーでの会談の前に岸田文雄・日本首相に挨拶する。2022年3月19日土曜日。AP - Manish Swarup





RFI






今週末、インドに国賓訪問中の岸田文雄・日本首相はウクライナへの明確な支持を示した。





報告 RFIニューデリー特約記者、コーム・バスタン



「日本はインドと共に、戦争を終わらせてウクライナや近隣の国々に支援を提供するための取り組みを今後も続ける。」岸田文雄首相はこの声明と併せて、インドのナレンドラ・モディ印首相との会談後の記者会見の場で、インドに対してロシアによるウクライナ侵攻について立場を合わせるよう促した。



しかし、3月19日土曜日には日本首相からの懇ろな呼び掛けに対する回答は最後まで得られなかった。これは、ナレンドラ・モディ氏が「新たな地政学的課題」に触れることで良しとしたためだ。しかし、両国間の共同コミュニケには「人道的危機に対処するための措置」について述べられており、また、「全ての国が、脅威・武力・現状を一方的に変える試みを用いずに、国際法に従って紛争の平和的解決を求めることが必要である」と強調されている。











ロシア、インドの長年の同盟国



紛争が始まって以来、ニューデリーは軍備の主要な供給国であるロシアを直接批判することを控えてきた。また、インドは先頃ロシアから割引価格で原油を購入している。





►これも読む:原油:インドは米国を刺激するリスクを冒してロシアに顔を向ける





「クアッド」同盟の他の加盟国―日本・豪州・米国が結集する―とは対照的に、インドはモスクワの軍事作戦を非難する3つの国連決議の投票に棄権し、犯人を名指しせずに暴力の停止を呼び掛けることで良いとの立場を示した。



ウクライナの問題とは別に、岸田文雄氏とナレンドラ・モディ氏はインド太平洋における両国の同盟関係について話し合った。日本の首相は特に高速鉄道の開発のために、同国が今後5年間で5兆円(380億ユーロ)をインドに投資すると表明した。





►これも聞く:ロシアによるウクライナ侵攻:インドとパキスタンの立場は?







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インド 日本 ロシア ウクライナ







―参考―











(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220320/10404584.html





日印首脳会談 両国およびクワッド連携の重要性を再確認





2022年3月20日, 10:03







© AFP 2022 / Katsumi Kasahara





日本の岸田文雄首相とインドのナレンドラ・モディ首相は19日に首脳会談を行い、共同声明を発表。両国連携の強化や、日米豪印の4カ国からなるクワッドの連携の重要性を繰り返した。





会談後の声明によると、日本とインドは両国間の特別な戦略的かつ国際的な連携を強化する見通しであり、日印両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた共通のビジョンを確認した。



また、両首相は、日米豪印の4カ国からなるクワッドでの協力を含む、東シナ海および南シナ海などにおけるルールに基づく海洋秩序への挑戦に対抗するための連携の重要性を再確認した。







中国、本格的な対立に発展する可能性を警告 インド太平洋地域における米国の行動が原因で

2月22日, 16:53






両首脳は、北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難。国連安保理決議に違反し、不安定化をもたらす北朝鮮に対し、国際的な義務を完全に順守するよう求めるとした。



さらに、ウクライナ情勢を受けて機能不全が指摘されている国連安保理改革に向け、常任理事国入りを目指す日本、インド、ドイツ、ブラジルの枠組みも活用し、改革へ向けた連携を確認した。



NHKなどの報道によると、岸田首相は、今後5年間でインドに5兆円を投資するとの目標を伝えた。また、岸田首相は、サイバーセキュリティーの構築やクリーンエネルギーの導入、高速鉄道事業、インド北東部の開発支援に向け、3000億円を超える円借款を行う意向を示した。





関連ニュース







国際 国内 インド 岸田文雄







―参考―











(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2022-03/21/content_78120330.htm





日印の「蜜月関係」、固有の食い違いを隠せず





タグ:岸田文雄 インド





発信時間:2022-03-21 15:03:03 | チャイナネット |






日本の岸田文雄首相は今月19−20日にインドを訪問し、インドのモディ首相と会談し、数多くの内容で合意した。今年は両国の国交樹立70周年で、日本の首相によるインド訪問は4年半ぶりとなった。これは日本のインドに対する戦略的重視を浮き彫りにした。一連の成果を見ると、日印関係は安倍時代以降の「蜜月」を維持しており、国際的な大変動における両国の相互依存を反映している。「環球時報」が伝えた。



言うまでもなく、日印の歩み寄りの裏には「中国対抗」という地政学的な考えと、経済競争の計算がある。日印各自の国内政治環境は、中国の「インド太平洋」における実力の拡大を共にけん制し、中国と「インド太平洋の秩序」の主導権を争奪しようとする政治家がいる。双方は「共同声明」の中で、「威圧のない、自由で開かれたインド太平洋地域を実現するという共通の願い」を再確認したと称した。



しかし日印の「インド太平洋戦略」における利益の関心事が必ずしも一致するとは限らないことに注意すべきだ。



まず、日印の「インド太平洋」における戦略的目標が異なる。日本は「インド太平洋」戦略を中国けん制の手がかりとしており、その着眼点は中国と東アジアの海洋秩序の主導権を争奪することにある。インドを持ち上げるのは主に中国対抗の資本を増やすためだ。インドの中心的な関心事は、南アジア地域及びインド洋にある。米日主導の「インド太平洋戦略」に加わるのは機会主義的な考えによるもので、米日の影響力を利用しその南アジアの覇者としての地位を固めると同時に、大国関係を利用し自身の大国としての影響力をアピールできる。



次に、日印は米国の「インド太平洋戦略」に対しても温度差がある。米国に極力迎合し戦略面で強く結ばれている日本と異なり、インドは終始米国の誘いかけに対して警戒心を保ち、米日がインドを持ち上げようとする政治的な意図も熟知している。ロシアとウクライナの衝突に対する態度を見ると、インドが軽率に西側の懐に飛び込むことはない。「独立自主」の外交戦略の方針を堅持すれば、インドが米日の中国けん制の指揮棒に完全に従い踊ることはない。



日印は双方の関係を「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」としており、アジアの大国としてアジアの繁栄・安定の重責を担っている。日印関係の発展は「共に中国に対処」によって団結力と駆動力を得るのではなく、共にアジアを振興しようとするより強い大国としての自覚が必要だ。さもなければ自国を矮小化させ、自国に手枷をかけることになる。日印関係も掘り下げと長期維持が困難になるだろう。(筆者・項昊宇中国国際問題研究院アジア太平洋研究所客員研究員)





 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月21日