ロシア国防省 ロシア軍はキエフの居住区域を攻撃する予定はない(Sputnik日本)/ロシア軍、首都キーウ市内を爆撃 ウクライナ大統領「国を守る」と強調 (BBC NEWS JAPAN)

ロシア国防省 ロシア軍はキエフの居住区域を攻撃する予定はない(Sputnik日本)/ロシア軍、首都キーウ市内を爆撃 ウクライナ大統領「国を守る」と強調 (BBC NEWS JAPAN)









(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20220225/10254270.html





ロシア国防省 ロシア軍はキエフの居住区域を攻撃する予定はない





2022年2月25日, 23:50







© Sputnik / Konstantin Mikhalchevsky





ロシア国防省は、キエフの居住区域への攻撃は行わないと約束した。同省が発表した。





ロシア国防省ウクライナ国民に訴えた。声明では、「(スプートニク注:ウクライナの)民族主義的な指導者は、テロリストと同じ方法を用いている」と述べられている。



声明では、「あなた方は人間の盾として利用したいと思っている。ロシア軍はウクライナ首都(キエフ)の居住区域を攻撃することはない」と断言されている。







ウクライナをめぐる情勢悪化

ウクライナでの軍事作戦=主な事実

2月24日, 19:32






これよりも前、同省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は、ウクライナ政府はロシア軍人がいるホストメル飛行場を攻撃するため、多連装ロケットランチャー「グラート」を配備したと発表した。

コナシェンコフ報道官は、「ウクライナ政権が大砲の位置を隠すために居住区域を使用することは、戦争犯罪である。我々はこのやり方を熟知している。これらの技術は、米中央情報局(CIA)が指揮し中東などで活動するテロリストが積極的に利用する」と述べた。





ウクライナをめぐる情勢悪化 軍事 ロシア ウクライナ













(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/60534667





ロシア軍、首都キーウ市内を爆撃 ウクライナ大統領「国を守る」と強調





2022年2月26日







Reuters

首都キーウ(キエフ)南西部の集合住宅が破壊された(26日)






ロシア軍のウクライナ侵攻が3日目に入った26日、首都キーウ(キエフ)市内での戦闘や爆撃の情報が相次いでいる。ウクライナ保健省によると、これまでに子供3人を含め民間人と兵士が計198人死亡した。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、「国を守る」とキーウ市内から呼びかけたほか、「ここへ来てこの国を守ろうと思う人は誰でも、来てください。武器は提供します」と応援を呼び掛けた。





ウクライナの被害



ウクライナのヴィクトル・リヤシコ保健相によると、これまでに民間人と兵士が計198人死亡した。この中には3人の子供も含まれる。また、子供33人を含む1115人が負傷したと、フェイスブックに投稿した。



ロイター通信によると、同日未明にはキーウ南西部で高層の集合住宅の一部が破壊された。近くにはジュリャーヌィ国際空港がある。キーウ南西部には同日未明、ミサイル2発が撃ち込まれたという。爆撃された高層集合住宅では、少なくとも5階分が被害を受けている。当局によると、死者は出ていないもよう。







Reuters

爆撃を受けた高層マンション(26日、キーウ)






Reuters

爆撃被害を受けた高層集合住宅の消火活動にあたる消防隊員(26日、キーウ)






Reuters

爆撃で負傷した女性を救急車に乗せる救急隊員たち(26日、キーウ)






キーウのヴィタリ・クリチコ市長は同日朝、夜間の戦闘で35人が負傷したと明らかにした。そのうち2人は子供だという。35人が全員民間人かどうかは不明。市長はさらに、キーウ市内に現在ロシア軍は入り込んでいないものの、ロシアの破壊工作員が市内で活発に活動していると話した。



ロシア国防省は同日、ウクライナ南部のメリトポリ市を制圧したと発表した。近くには主要な港湾都市マリウポリがある。メリトポリの人口は推定15万人。



ロシアは、自国側に死者が出ているとは認めていない。





大統領は応援要請



ゼレンスキー大統領は同日、連日続けているビデオメッセージで、「ここへ来てこの国を守ろうと思う人は誰でも、来てください。武器は提供します」、「この国を守らなければ、ヨーロッパを守らなければ」と、防衛の応援を呼び掛けた。



さらに大統領は、25日夜から26日にかけて自分を拘束して、代わりにロシアが操る人間を新大統領に仕立てようとしたロシア側の計画を、ウクライナ軍が阻止したのだと述べた。











ゼレンスキー大統領はこれに先立ち同日朝、キーウ市内を歩く自撮り動画をツイート。観光名所のゴロデツキー・ハウスを背にして、「オンラインには偽情報がたくさん出回っている。私が軍に、武器を下ろすよう呼びかけたとか、避難しているとか」と述べ、「私はここにいる。我々は武器を下ろしたりしない。国を守る」と強調した。



ゼレンスキー氏は25日夜にも、政府庁舎前で撮影した動画をソーシャルメディアに投稿。自分や政府幹部は首都にとどまっていると示し、国と独立を守ると主張した。







「私たちはここにいる、独立を守る」 首都からウクライナ大統領が政府幹部と





在英ウクライナ大使館によると、「ロシアの一番の標的は自分だ」と自認するゼレンスキー氏は、侵攻開始後に米政府から脱出機会を提供されたものの、「戦いはここで起きている。自分が必要なのは、乗り物ではなく砲弾です」と断ったという。





ロシアの攻撃を撃退=ウクライナ軍情報



ウクライナ空軍司令部によると、キーウ南西部にあるヴァスィリキーウ空軍基地近くで26日未明、激しい戦闘があった。ロシアの空挺部隊による攻撃を受けたという。



ポーランドとの国境に近い、西部リヴィウのアンドリー・サドヴィー市長は26日、ロシア軍の攻撃をウクライナ軍が撃退したと発表した。中心部から約90キロのブロディに、60人規模のロシア部隊と軍用ヘリ3機が入ったと、メッセージアプリ「テレグラム」に書き込んだ。



ウクライナ部隊が占領者を撃退している! 我々は状況をコントロールし続けている」と、サドヴィー氏は付け加えた。



これまでのところ、戦闘の大部分はウクライナ東部、北部、南部に集中している。



インタファクス・ウクライナ通信によると、キーウ市当局は、市内で戦闘が続いていると確認し、シェルターに避難している人はそこにとどまり、自宅にいる人は窓から離れているよう呼びかけた。



一方で、国家安全保障国防会議(NSDC)のオレクシー・ダニロウ書記はウクライナのニュースサイト「Lb.ua」に対し、軍は状況をコントロールできていると話した。



「我々はあらゆる手段を尽くして、襲撃を食い止めている。軍と市民がキーウをコントロールしている」と、ダニロウ氏は話した。











ロシア軍の被害=ウクライナ情報



ウクライナ軍のフェイスブック投稿によると、これまでの侵攻でロシア兵3500人以上が死亡し、約200人が捕虜になったという。ウクライナ軍はさらに、ロシア軍が軍用機14機、軍用ヘリ8機、戦車102台を失ったとしている。BBCはこれを独自に確認できていない。



ロシア軍はこれまでのところ、自軍の死傷者について発表していない。



徹底抗戦を呼びかけるウクライナ当局は、有志の市民に約1万8000丁の銃を配布し、火炎瓶の作り方の情報もホームページで提供した。



アナリストたちは、ウクライナ側の激しい抵抗により、ロシアの進軍速度が減速しているとしている。



ウクライナが予想以上に抵抗し、ロシア軍の勢いが奪われていると、米政府高官はロイター通信に語った。



戦闘経験がなく、ウクライナの防衛隊への参加を希望する人々が行列する様子が目撃されている。軍隊に参加可能な年齢制限は撤廃された。



英国防情報当局トップのジム・ホッケンハル中将は、ロシア軍は首都に向かって前進を続けているが、ウクライナ軍が「主要都市の防衛に重点を置き、強い抵抗を続けている」と述べた。



ジェイムズ・ヒーピー英国防担当閣外相は26日朝、BBCラジオに対して、ロシアが侵攻初日に掌握しようとした標的はすべて依然としてウクライナ側にあると指摘。ウクライナ側の抵抗は「見事」だとして、「ウクライナは今、悲惨な状態が何日も何週間も続く事態に直面しているが、それでも見事な対応をしている」とたたえた。



ロシア政府については、ウクライナ側の激しい抵抗について思案し、攻撃を強める可能性があるとした。





対ロシア制裁とウクライナ支援



フランス海軍は25日夜から26日未明にかけて、欧州連合EU)による新しい対ロ制裁にもとづき、ロシア・サンクトペテルブルクへ向かって英仏海峡を航行していたロシア船籍の貨物船を拿捕(だほ)した。フランス当局が26日、BBCに明らかにした。EUの対ロ制裁対象になっている企業が所有する貨物船だったことが拿捕の理由。北フランスのブローニュ・シュル・メールまで誘導したという。



ゼレンスキー氏は26日朝、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と協議したとツイート。「武器や装備が協力国から送られてくる」、「反戦同盟は機能している!」と書いた。



ヒーピー英国防担当閣外相は26日朝、BBCラジオに対して、イギリスなど26カ国が追加の「人道援助または軍事援助」をウクライナに提供することで合意していると述べた。軍事援助を届ける方法について各国と調整するとしたが、これ以上の詳細は明かさなかった。



制裁措置として、国際金融決済に使われる国際銀行間通信協会(SWIFT、本部・ベルギー)からロシアを切り離すため、各国の同意が得られるよう説得を続けているとも述べた。「イギリスが一方的に決定できることではないが、我々の立場は明確だ」。



アメリカ、イギリス、EUはいずれも、ロシアの銀行などを対象とした制裁を発表した一方で、ロシアを国際決済システム「SWIFT」から排除するのは踏みとどまっている。SWIFTとは、国際銀行間の送金や決済に利用される安全なネットワーク等を提供する非営利法人「国際銀行間通信協会」の仕組みのこと。ロシアに天然ガスなどを依存するドイツなどが、自国経済への打撃を懸念しているとされる。



ゼレンスキー氏は25日、ロシアを「SWIFT」から追い出し、ビザの発給を禁止し、ロシアに対して領空を閉鎖するなど、あらゆる対抗策が検討されなければならないと述べた。



ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、「ロシアを完全に孤立させ、大使を追放し、原油の輸入を禁止し、ロシア経済を破綻させるよう世界に求める。ロシアの戦争犯罪者を阻止しよう!」とツイートし、ロシア産原油の世界的禁輸を呼び掛けている。



西側諸国はこれまでのところ、ロシアのエネルギー分野を標的とした制裁は避けている。

「西側との外交関係は必要ない」



プーチン氏の資産凍結などの制裁を西側が発動している中、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ前大統領は、ロシア政府には西側諸国との外交関係は必要ないと述べた。



2020年にプーチン氏に首相を解任され、現在は安全保障会議副議長を務めるメドヴェージェフ氏は、ロシアのSNS「VK」に「大使館に南京錠をかける」時が来たと書き込んだ。



そして、ロシアはプーチン氏が定めた目的を達成するまでウクライナへの侵攻を続けるだろうとした。プーチン氏が具体的に何を目的にしているのはか明らかになっていない。



メドヴェージェフ氏は、欧州評議会がロシアの投票権を一時停止したことを非難した一方で、ロシアに死刑制度を復活させる機会を与えたと述べた。





隣国ポーランドへの避難続く







ウクライナポーランド国境 避難してきた家族、帰国する若者





国連難民高等弁務官事務所は24日、侵攻によって10万人以上が家を追われているとし、最大500万人が避難を余儀なくされる可能性があると推計した。



欧州各国は難民の流入に備えている。EU加盟国でウクライナの隣国ポーランドハンガリーの国境には、主に家族連れの人々が車や徒歩で到着している。



国連難民高等弁務官フィリッポ・グランディ氏は、過去48時間で5万人以上が出国し、そのほとんどがポーランドモルドヴァに向かったとした。



ポーランド国境警備当局は26日、侵攻開始から約10万人がウクライナからポーランドに入国したと発表した。26日午前6時以降の入国者は2万人以上という。



キーウは25日夕にも新たなミサイル攻撃に見舞われた。発電所近くでの爆発が報告されたほか、市内では銃声が聞こえた。







EPA

ウクライナの首都キーウ上空で撃墜された航空機の残骸を確認する兵士(25日)






北東部にある第二の都市ハルキウ(ハリコフ)でも複数の大きな爆発があったと報告されている。ウクライナ側は、ロシアの進軍を食い止めたとしている。



アゾフ海に面した、戦略的に重要な港湾都市マリウポリが攻撃をけているとの報道もある。



黒海に面したズミイヌイ島では24日、任務にあたっていたウクライナ国境警備隊13人が、ロシア軍に降伏するのを拒み、ロシア軍を罵倒した後、砲撃されて死亡した。13人は英雄として称えられている。





ロシアが協議提案も、「非軍事化」が条件



ロシア政府のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は25日、同国にはウクライナと協議する用意があると明らかにした。ただ、その内容は「非軍事化」とウクライナの「中立的地位」についてのみだとの条件を付けた。ロシア側が協議を申し出るのは、ウクライナ情勢が緊迫してから初めて。ゼレンスキー氏は侵攻が始まる前からウラジーミル・プーチン大統領との会談を求めていた。



ロシアはかねて、ウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟を認めないよう要求している。セルゲイ・ラヴロフ外相は先に、ウクライナが武器を捨てない限り会談は行えないと述べている。



こうした条件付きの会談に応じる気配を見せていないゼレンスキー氏は、軍に対して「強く立ち向かえ。あなた方は我々のすべてだ。我々の国を守っているのはあなた方だけだ」と述べた。



NATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATOウクライナへの武器の供給を継続し、加盟国の防衛を強化するために欧州に数千人規模の部隊を配備すると述べた。





プーチン氏、ゼレンスキー氏を中傷



プーチン氏は25日、ウクライナ軍はゼレンスキー政権に反旗を翻し、同政権を倒すべきだと演説した。プーチン氏は、ユダヤ系のゼレンスキー氏を「ネオナチ」と根拠なく中傷。ゼレンスキー政権はテロリストで麻薬密売人の集団だと、攻撃した。



また、ウクライナが住民を人間の盾にし、民間の建物にミサイルや重火器を設置していると非難した。



しかし、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、「民間人の命をあからさまに軽視している」のはウクライナではなくロシアだと指摘。軍事標的を正確に攻撃できるというプーチン氏の主張は誤りであり、ロシアは「人口密集地で弾道ミサイルや、広範囲に影響を及ぼす爆発物を使用している」と述べた。



ウクライナでの空爆で病院などが被害を受けており、同団体は「戦争犯罪とみなされる可能性がある」としている。





(英語記事 Defiant Ukrainian president asks Europe to do more / Ukraine invasion: Russians close in on Kyiv but meet strong resistance





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