日本:遺伝子操作食品が数々の疑問を投げ掛ける (RFI)

日本:遺伝子操作食品が数々の疑問を投げ掛ける (RFI)









(Japon: les aliments génétiquement manipulés suscitent de nombreuses interrogations: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20211225-japon-les-aliments-g%C3%A9n%C3%A9tiquement-manipul%C3%A9s-suscitent-de-nombreuses-interrogations





日本:遺伝子操作食品が数々の疑問を投げ掛ける





発表 2021年12月25日 11:09







「日本産」という表示が付いたリンゴ。2021年3月21日、香港の日本食スーパーにて。©REUTERS / Bobby Yip





RFI






この大晦日の時期、日本では間違いなく多くの人が遺伝子操作食品を食べることだろう。遺伝子操作食品は、日本における遺伝子組み換え作物の従兄弟のようなものだ。





報告 RFI東京特約記者、ブルーノ・デュバル



これは列島における2021年の科学的イノベーションだが、これら遺伝子組み換え食品が棚や小皿に載ったことで、活発な議論が始まった…



血圧を下げるアミノ酸GABAが豊富なトマト。常に空腹を感じるように食欲を決定する遺伝子が改変された魚。結果として、魚たちは絶えず餌を貪るように食べ、通常の魚の2倍の大きさになる。あるいは、魚たちは遺伝子操作を経て多くの不飽和脂肪酸を含むようになる。つまり、健康に良い。





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これらの遺伝子操作食品に対して、消費者の意見は百出だ。「これらの食品には外部遺伝子が導入されていないため、このイノベーションは安全だろう」と、ある男性は考えている。「自分が元々持っていた遺伝子を変形させただけだ。しかし、もちろん人々は用心深い….」



「実験室の食べ物を食べる?いいえ、結構…。.問題は、これらの遺伝子操作食品が店頭でそのように表示されていないことだ。それに出会っても、私はそれと知らずに既に食べてしまった」と、別の人は腹を立てる。「消費者が自由な選択の権利を奪われている。これには我慢できない。」



「私はこれら遺伝子操作食品に怒っている」と、ある女性は意外な答えを示した。「魔術師の見習いを演じたり、自然が作り出したものを操作したりすることは、私にはとても危険に思える!更に、私たちの食べるものを化学者が作るようになったら、私たちはどうなるの?これは私たちの食べ物の未来ではない!それは小規模生産者、持続可能な農業、原産地表示、流通の短縮化にあるのではないか?」





言う迄もなく、遺伝子を変形させたこれらの食品が、健康に優れていると世界中で考えられている日本料理のイメージを損ねることを、多くの人が恐れている。





日本 食料品 新しい科学技術







―参考―





(Now on sale in Japan: World's first genome-edited tomatoes: France 24 English)

https://www.france24.com/en/tv-shows/focus/20220110-now-on-sale-in-japan-world-s-first-genome-edited-tomatoes





日本で現在発売中:世界初の遺伝子編集トマト





発表 2022年1月10日 15:37







FOCUS © FRANCE 24





記者 ルイ・ブラン|ジャスティン・マッカリー|リエ・フクシマ|ユウコ・サノ






日本は先頃、遺伝子編集トマトを販売する世界最初の国となった。この技術は作物の遺伝子情報を変更するものだが、これには外部の遺伝物質を加えることは含まれず、この点で遺伝子組み換え食品と異なる。専門家たちは、一部の遺伝子編集食品は従来のものよりも健康に良いと主張する。しかし、環境活動家たちは安全に対する不安から試験をもっと行うよう求めている。フランス24のルイ・ブラン、リエ・フクシマ、ユウコ・サノ、ジャスティン・マッカリーが報告する。



この番組はパトリック・ロベットが準備した。





日本 食品 科学 遺伝子組み換え生物







※2022.1.13 翻訳の一部を見直し、内容を追加しました。