「中国がリトアニアとの外交関係の格下げを決定」(人民網日本語版・TAIWAN TODAY)

「中国がリトアニアとの外交関係の格下げを決定」(人民網日本語版・TAIWAN TODAY)









人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2021/1122/c94474-9922619.html





中国がリトアニアとの外交関係の格下げを決定





人民網日本語版 2021年11月22日13:22











中国外交部(外務省)は21日、リトアニアとの外交関係を格下げするとの声明を発表した。声明の全文は以下の通り。



11月18日、リトアニアは中国側の厳正な抗議と再三の申入れを顧みず、台湾当局による「駐リトアニア台湾代表処」の開設を認めた。これは公然と国際的に「一つの中国、一つの台湾」を作り出し、両国間の外交関係樹立コミュニケにおけるリトアニア側の政治的約束に背き、中国の主権及び領土的一体性を損ない、中国の内政に粗暴に干渉する行為だ。中国側はこれに強い不満と厳正な抗議を表明する。中国側は両国の外交関係を代理公使級に格下げすることを決定した。



世界に中国は一つしかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府だ。「一つの中国」原則は国際社会の普遍的共通認識であり、広く認められた国際関係の準則であり、中国とリトアニアの二国間関係発展の政治的な基礎である。中国政府は中国・リトアニア関係の維持という善意から、信義に背くことのないようリトアニア側に再三警告した。遺憾なことに、リトアニアは中国政府の厳正な立場を無視し、二国間関係の大局を顧みず、国際関係の基本準則を顧みず、台湾名称の「代表処」開設を認めることにこだわり、国際的に悪い前例を作った。大使級外交関係を構築する政治的基礎がリトアニア側によって損なわれたことに鑑み、中国政府は自らの主権及び国際関係の基本準則を守るため、両国の外交関係を格下げせざるを得ない。これによってもたらされる全ての負の結果はリトアニア政府が負うことになる。我々はリトアニア側に対して、直ちに過ちを正すよう促す。国家の主権及び領土的一体性を守る中国人民の強固な決意、断固たる意志、強大な能力を見くびってはならない。



我々は台湾方面にも厳正に告げる。台湾地区が国家であったことはない。「台湾独立」勢力がいかに事実を歪曲し、黒を白と言いくるめようしても、大陸と台湾地区が一つの中国に属すという歴史的事実を変えることはできない。外国の助けを借りて自らの目的を達成しようと企て、政治工作を行っても、最終的に必ず失敗に終わる運命にある。(編集NA)



人民網日本語版」2021年11月22日











人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2021/1122/c94474-9922714.html





中国によるリトアニアとの外交関係格下げが発したメッセージとは





人民網日本語版 2021年11月22日15:40





中国外交部(外務省)は21日、リトアニアとの外交関係を代理公使級に格下げするとの声明を発表した。専門家は「異例かつ厳しい今回の行動は、台湾地区問題において中国の譲れぬ一線への挑発を試みてはならないという、中国の強い姿勢を国際社会に示すものだ。リトアニアが台湾地区問題で独断専行を続けた場合、断交の可能性も排除できない」と指摘する。環球網が伝えた。





■4つのメッセージ



(1)中国国際問題研究院欧州研究所の崔洪建所長の分析によると、今年8月に中国が駐リトアニア大使を召還してから今日に至るまで、リトアニア側は過ちを正さず、独断専行を続けてきた。台湾地区問題で公然と中国に挑戦する行為は異例だ。このため、中国側はより厳しい外交的措置を取るほかなかった。



(2)格下げは中国側の鮮明な姿勢を明確にした。すなわち、台湾地区問題においてリトアニア側は見逃してもらえるだろうと期待してはならず、中国の目をかすめるようなことをしてはならず、台湾地区を持ち出して問題をあげつらってはならないということだ。



(3)中国人民大学の王義桅教授(国際関係学)によると、今回の格下げはチェコハンガリーポーランドなど欧州の国を含む勢力に向けた警告でもある。「こうした国々に対し、台湾地区など原則的問題において中国への挑発を試みてはならないと警告した」と王教授は指摘する。



(4)崔所長によると、最初に大使を召還してから断固たる格下げへと至ったことは、確かな理由と節度のある中国側の姿勢の表れだ。大使召還によって、リトアニア側に冷静になり、考え直し、過ちを正す期間を与えたのだ。だが、リトアニア側はいささかも悔い改めないままだったので、格下げに至った。今後もリトアニア側が独断専行を続けた場合、断交の可能性も排除できない。中国側の出発点は「一つの中国」原則の断固たる維持だ。リトアニアのような挑発国に対して強い姿勢と相互主義の姿勢を示してこそ、中国側の姿勢は国際社会に認識される。





リトアニアへの3つの影響



外交関係の格下げによって、どのような影響が生じるのだろうか。最大の影響を受ける分野として、専門家は経済を挙げる。



崔所長は「代理公使は大使と違い全権を任されていない。全権を任されていないということは、今後の中国・リトアニア両国の外交関係及び双方の相手国での活動における権限と範囲が大きく制限され、大きな影響を受けるということだ」と指摘。さらに、「リトアニアがまず打撃を受けるのは経済分野だろう。今後両国の貿易や農産物検査・検疫を含む政府レベルの各分野に大きな影響が出る。次に、政治や外交、人的・文化的分野での双方の交流も大きな影響を受けるだろう。また、アジア太平洋やその他の多国間の場で、リトアニア自身の利益に関わる議題において、双方間の政治的相互信頼が低下したため、リトアニアが中国の支持を得るのは困難になるだろう」と指摘している。(編集NA)



人民網日本語版」2021年11月22日











(TAIWAN TODAY)

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=154&post=210997&unitname=%E4%B8%BB%E5%BC%B5&postname=%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AF%BE%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%A4%96%E4%BA%A4%E3%80%8C%E6%A0%BC%E4%B8%8B%E3%81%92%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%80%81%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%83%BB%E5%A4%96%E4%BA%A4%E9%83%A8%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E4%BE%A1%E5%80%A4%E3%81%AA%E3%81%97%E3%80%8D





中国の対リトアニア外交「格下げ」に、台湾・外交部は「コメントの価値なし」





発信日: 2021/11/22







中華民国(台湾)がリトアニアの首都ビリニュス出先機関である駐リトアニア台湾代表処を開設したことを受け、中国・外交部はリトアニアとの外交関係の「格下げ」を発表した。台湾・外交部は21日にニュースリリースを発表し、中華民国(台湾)政府の立場を表明した。写真は外交部本庁舎正面。(外交部)





中華民国(台湾)は今月18日、リトアニアの首都ビリニュス出先機関である駐リトアニア台湾代表処(The Taiwanese Representative Office in Lithuania)を開設し、業務を開始した。これに反発した中国・外交部は21日、リトアニアとの外交関係をこれまでの「大使級」から「代理公使級」に格下げすると発表した。この動きに関する中華民国(台湾)外交部の主張は以下のとおりである。





★★★★★





リトアニアがその主権を守るための政策決定を行い、自由民主の価値を示したことは人々を感服させるものだ。リトアニアと台湾は一致した理念を持つ友好的なパートナーであり、双方は各領域での交流や協力を強化し続けている。わが国がリトアニア出先機関を設置し、その業務を開始したのは主に、経済・貿易、科学技術、教育、文化などの分野で協力を拡大するにあたって相互にメリットがあり、国民の交流や感情を深められると考えたからだ。台湾とリトアニア双方の一致した努力によって、両国の友好関係はますます強まり、世界の平和、安定、繁栄のために寄与できると信じている。



中国・外交部は、「一つの中国の原則」が国際社会の普遍的な共通認識であり、各国が公認する国際関係の準則であると自ら主張している。しかし、これは自分で作った薬を人に飲ませるようなことで、その目的は台湾を併呑することにある。中華人民共和国はいまだかつて一度も台湾を統治したことがなく、わが国とは互いに隷属しない。わが国は確実に国際社会に存在している。政府は自国の領土の範囲内で排他的管轄権を行使している。これが台湾海峡の現状であり、事実なのである。



わが国とその他の国々、とりわけ民主国家は、緊密且つ友好的な関係を持っている。それらを、中国政府の要求を受けて、あるいは中国政府の怒りを買ったからといって停止することはない。台湾とリトアニアに交流・協力の停止を要求するために、中国政府がリトアニアに対して外交関係の格下げという措置を講じたことは、これほどの大国でありながら横柄で器が小さいことを浮き彫りにするもので、可笑しくもあり、コメントするほどの価値もないものである。