「露中の軍艦が太平洋を共同パトロール、津軽・大隅海峡を通過」(Sputnik International・チャイナネット・Sputnik日本)

「露中の軍艦が太平洋を共同パトロール津軽大隅海峡を通過」(Sputnik International・チャイナネット・Sputnik日本)













(Tokyo 'Closely Watching' Naval Activities Near Japan in Wake of Russia-China Joint Drills: Sputnik International)

https://sputniknews.com/20211019/tokyo-closely-watching-naval-activities-near-japan-in-wake-of-russia-china-joint-drills-1090034240.html





中合同演習を受け、東京は日本近海における海軍の活動を「注視している」





2021年10月19日 11:52 GMT





© REUTERS / RUSSIAN DEFENCE MINISTRY





オレグ・ブルノフ





日本の防衛省は火曜日、ロシアと中国の軍艦による津軽海峡の通過は国際基準を完全に満たしたものだったことを強調した。





東京によれば、中国とロシアの軍艦が津軽海峡を一緒に通過した。両国の軍艦約10隻が参加する任務中のことだった。





火曜日、磯﨑仁彦(Yoshihiko Isozaki)官房副長官は記者団に対し、「政府は高い関心を持って、日本周辺における中国とロシアの軍艦によるこのような活動を注視している。私たちは引き続き、日本周辺における海域と空域の監視活動に全力を尽くしていく」と述べた。






一方、防衛省の報道官は、日本の領海が侵犯された事例が無かったことや、艦艇通過の間に国際法違反が発生しなかったことを強調した。





露海軍のマーシャル・ネデリン級ミサイル射程計測艦No.331が日本近海を航行している。この配布写真は2021年10月18日に日本の自衛隊が撮影し、防衛省統合幕僚監部により公表された。

© REUTERS / Defense Ministry of Japan






共同通信は、中国とロシアの軍艦が日本海と太平洋を隔てる津軽海峡の公海を通過するのを防衛省が確認したのは、今回が初めてだと報じた。





「中国とロシアは今月に日本海で合同海軍訓練を実施しており、[津軽海峡を通過した]艦艇の一部が演習に参加した可能性がある」と、同通信は付け加えた。




中露合同海軍訓練「海上協力2021」が日曜日にこの水域で完了した後、この報道があった。







中国海軍の昆明駆逐艦No.172が日本近海を航行している。この配布写真は2021年10月18日に日本の自衛隊が撮影し、防衛省統合幕僚監部により公表された。

© REUTERS / Defense Ministry of Japan






国防省は、4日間の演習中に「両国の軍艦乗組員は、戦術的操船・掃海活動・海上の標的への火器の実弾発射を共同で訓練した」と述べた。




露太平洋艦隊からは、対潜艦アドミラル・パンテレーエフ、複数のコルベットと掃海艇、また、877型潜水艦ウスチィ・ボリシェレツェクが参加した。一方、中国の人民解放軍海軍は、複数の駆逐艦コルベット、さらに、ディーゼル潜水艦1隻を「海上協力2021」訓練に派遣した。



2012年から実施されているこの演習の目的は、ロシアと中国が共同で海上の脅威に対抗できるよう戦闘能力を強化することだ。同演習は上海協力機構(SCO)の枠組みの外で実施される。







露海軍のステレグシュチイ級コルベットNo.335が日本近海を航行している。この配布写真は2021年10月18日に日本の自衛隊が撮影し、防衛省統合幕僚監部により公表された。

© REUTERS / Defense Ministry of Japan






ロシアと中国の軍艦による津軽海峡の通過に先立ち、日本海で先週、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSチェイフィーが警告を度々無視したために、同艦を水域から追い出すためにウダロイ級大型対潜艦アドミラル・トリブツが接近した事件が発生した。



国防省は声明を発表し、「10月15日現地時間午後5時頃、数日前から日本海で作戦行動中だった駆逐艦USSチェイフィーがロシア連邦の領海に接近し、国境の通過を試みた」と述べた。



国防省は、アドミラル・トリブツは事件の間、海上航行を管理する国際基準を完全に満たし続けたことを強調した。





日本海 ロシア 日本 中国 演習 事件 軍艦











(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2021-10/24/content_77828685.htm





中ロ両軍初の海上合同パトロールが成功裏に終了





タグ: 中ロ両軍











中国とロシアの海軍は17日から23日にかけて、西太平洋関連海域で初の海上合同パトロールを実施しました。合わせて艦艇10隻、艦載ヘリコプター6機を搭載した連合編隊を編成し、日本海、西太平洋、東海海域で合同パトロールを展開し、共同運航、共同機動、実際の武器を用いた訓練などを行いました。連合編隊はパトロール中、国際法の関連規定を厳格に遵守し、他国の領海には入っていません。



今回の海上合同パトロールの目的は、中ロ新時代における全面的な戦略協力パートナーシップを一層発展させ、双方の共同行動力をレベルアップし、国際と地域の戦略的安定を共同で維持することにあります。この行動は両軍の年間協力計画に盛り込まれたプロジェクトで、第三者を対象としていません。





中国国際放送局日本語版」2021年10月24日











(Japanese Defence Ministry Calls Passage of Russian and Chinese Ships Muscle-Flexing)

https://sputniknews.com/20211026/japanese-defence-ministry-calls-passage-of-russian-and-chinese-ships-muscle-flexing-1090216474.html





日本の防衛省はロシアと中国の船の通過を力の誇示と呼ぶ





2021年10月26日 10:22 GMT







© AP Photo / Zha Chunming/Xinhua





東京(スプートニク)―岸信夫・日本防衛相は火曜日、ロシアと中国は自国の軍艦に津軽海峡大隅海峡を通過させることにより、意図的に軍事力を誇示したと述べた。





岸氏は記者会見で、「これは日本に向けて力を示すものだったと私たちは考える」と述べたと、共同通信が伝えた。




岸氏はまた、この事件は「日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しつつあることを明確に示している」と述べた。



さらに火曜日、茂木敏充・日本外相は、東京がロシアと中国の行動について両国に懸念を表明したと述べた。





「ロシアと中国が同時に津軽海峡大隅海峡を通過したことについて、私たちがこれを経験するのは正に今回が初めてであり、日本周辺の海における中国とロシアの軍艦[投稿者の和訳による活動は私たちが高い関心を持って注視しているものであり、私たちは中国側とロシア側の双方に外交チャンネルを通じて懸念を表明した。私たちは引き続き事態を監視していく」と、同大臣は述べた。




また茂木氏は、ロシアについては船の通過の問題に加えて未解決の問題が他にもあると述べた。





「私たちには領土問題など交渉の必要なさまざまな問題がある。交渉を継続していくことは合意済みだ」と、彼は付け加えた。








中国とロシアの軍艦の一群が合同軍事演習で日本海を航行している。この静止画像は2021年10月18日に公開された動画から取得された。動画は2021年10月18日に公開された。

© REUTERS / RUSSIAN DEFENCE MINISTRY






土曜日、ロシアと中国の軍艦が太平洋で初の合同パトロールを実施し、これに伴い艦艇が日本海津軽海峡の公海を横断した。



一方、東京は、軍艦は大隅海峡も通過し、男女群島の近くで中国駆逐艦の甲板から離着陸するヘリコプターを日本軍が撮影したと述べた。これに対応して、日本の航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させた。





ロシア アジア・太平洋 日本 中国







―参考―













(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/20211027/9388127.html





ロシア軍と中国軍の艦艇は日本の沖合で何をしていたのか?





18:02 27.10.2021







© Sputnik / Vitaliy Ankov





アンドレイ・イルヤシェンコ





ロシアと中国の海軍艦隊が戦略的に重要な津軽海峡大隅海峡を初めて合同で通過し、日本列島をほぼ半周した。その後、ロシア艦艇は対馬海峡を通ってウラジオストクへと進路をとった。両国海軍のこの異常な動きをどう理解すべきなのだろうか。





この急襲は海軍合同演習「海上連携2021」の修了後に行われたものである。演習の第1段階では、ロシア太平洋艦隊の掃海艇が両国の艦艇を日本海の訓練海域まで掃海先導した。第2段階では、艦艇群が展開され、それらが戦術合同訓練を行った。その後、参加艦艇は掃海訓練、仮想敵の潜水艦を探知・ブロックする訓練、射撃訓練などを実施した。







日本、国連安保理決議違反のおそれについて中国に警告

2018年05月14日, 19:54






ロシア側の参加艦艇は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット2隻、基地掃海艇2隻、877型潜水艦、ロケット艇、救助用タグボートであり、中国側は、052型駆逐艦2隻、コルベット2隻、ディーゼル潜水艦1隻、補給艦、救助艇である。艦艇のほか、ロシア太平洋艦隊海軍航空隊と人民解放軍海軍の航空機およびヘリコプター12機が演習に参加した。その後、10月17日から23日にかけて、水上艦艇群(ロケット艇とタグボートは除く)に大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」とミサイル追跡艦「マーシャル・クリロフ」が加わり、ヘリコプター6機とあわせて、西太平洋で1,700海里以上にわたる共同パトロールを実施した。



まさにこの段階で、ロシア太平洋艦隊の艦船が、ウラジオストクの基地から太平洋に至る最短ルートである戦略的海峡を通過したのである。



岸信夫防衛大臣は火曜日の記者会見で、このように大規模かつ長期間にわたる行動は初めてだと語った。日本の茂木敏充外務大臣は、中露艦艇による同時航行について、日本政府は外交ルートを通じてモスクワと北京に懸念を表明したと述べた。



発表されたパトロールの任務は、ロシアと中国の国旗掲揚、アジア太平洋地域の平和と安定の維持、両国の経済活動の対象や輸送回廊の警護である。



しかし、日本近海の外にも目を向けるべきだ。例えば、中露の合同演習「ザーパド・連携2021」が初めて中国国内で実施された。また、合同演習「平和ミッション2021」では、人民解放軍の陸軍部隊がオレンブルク地方(南ウラル)の訓練実施地域に初めて鉄道で移動した。



一昨年には、ロシアと中国が日本海上空で初めて共同で戦略パトロールを実施した。ミサイル防衛の共同演習はすでに珍しいものではなくなっており、2018年にはプーチン大統領が、ロシアは中国の早期警戒システム開発を支援していると発言した。これらはすべて、中露が軍事分野で関係を深めている大きな流れの一コマである。







黒海で発生した露英の対峙事件は、軍事的緊張高まりへの前兆か?

07月01日, 14:25






しかし、西側諸国がインド太平洋で行っていることに比べれば、かなり控えめな印象を受ける。ロシア大統領府のウェブサイトに掲載されたCNBCのインタビューの中で、プーチン大統領は次のように述べている。「あなたの言った米英豪のブロック(AUKUS)を含め、何らかのブロックを作ることは、当然、地域の安定性を損ないます。なぜなら、お互いに仲良くすることは良いことですが、誰かに対抗するために仲良くすることは悪いことだと思うからです。これは、私たちが常々言及し、気にかけている安定性を損なうものです。」



一方、イギリスの空母「クイーン・エリザベス」とその随伴艦は、10月初旬にシンガポール軍と、戦闘機F-35BとF-16による模擬戦闘行動を含む演習を実施した。アメリカは、最新の遠征海上基地「ミゲル・キース」を日本の沖縄沖に配備し、アジア太平洋地域におけるアメリカの軍事力を大幅に強化した。



日米豪印戦略対話(QUAD)のメンバーであるアメリカ、日本、オーストラリア、インドは、毎年実施している合同訓練マラバールの第2フェーズを10月11日~14日に実施した。第1フェーズは8月に実施した。



インド洋のベンガル湾で行われた訓練には、日本のヘリコプター搭載護衛艦「かが」と護衛艦「むらさめ」、インドのミサイル駆逐艦「ランヴィジャイ」とフリゲート「サツプラ」、オーストラリアのフリゲート「バララット」と補給艦「シリウス」、そして米海軍の空母「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群が参加した。



アメリカは、最新の遠征海上基地「ミゲル・キース」を日本の沖縄沖に配備し、アジア太平洋地域における米国の軍事力を大幅に強化した。そうでなくても、日本には世界最大の4万7000人の米軍兵士が駐留している。



どうやら、これらの行動に対応する必要性が、ロシアでも中国でも明確になったようだ。しかし、この場合、中露艦艇による日本沖でのデモンストレーション・パトロールは、AUKUSとQUADの枠内でこうした活動を提唱した張本人、すなわちアメリカに向けられたものということになる。日本は渦中にありながら、明らかに傍観者の役回りだ。



中国のマスコミはこの共同パトロールを中露の軍事協力の大きな変化の始まりと見なした。複数の専門家が、次のステップはインド太平洋海域での定期的なパトロールの実施であり、最終目的は同海域で空と海の共同覇権を確立することだと考えている。もちろん、これは大胆な予測ではあるが、この地域の軍事的緊張が高まることは目に見えている。





軍事 オピニオン