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「クアッド:4首脳がワシントンに会する」 (RFI)

「クアッド:4首脳がワシントンに会する」 (RFI)









(Indo-Pacifique: la relance du Quad, un outil contre la Chine?: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20210923-indo-pacifique-la-relance-du-quad-un-outil-contre-la-chine





インド太平洋:中国に対抗する手段・クアッドの再起動?





発表 2021年9月23日 09:30・更新 2021年9月23日 09:41







ジョー・バイデン米大統領菅義偉・日本首相、ナレンドラ・モディ印首相とクアッドのオンライン会議中のスコット・モリソン豪首相。2021年3月13日。AP - Dean Lewins





クリストフ・パジェ






9月24日金曜日、クアッド4ヵ国がワシントンで会議を行う。この安全保障対話において、米国・日本・豪州・インドの4ヵ国はインド太平洋における彼らの国益を擁護することになる。主に地域における中国の影響力に直面して、各加盟国はクアッドを更に重要なものにしたいようだ。金曜日は、4ヵ国の大統領・首相が顔を合わせる最初のクアッド会議になる。





安全保障のための4ヵ国対話は2007年に始まったが、豪州が「中国に対する分断を小さくする」ことを望んだために休眠状態になったと、パリ・国立東洋言語文化学院(Inalco)の政治学・国際関係学教授デルフィーヌ・アレ氏は説明する。その後で豪州の立場は変化したが、ニューデリーの立場も「苦い経験を通して北京の軍隊を使う方法がますますはっきりと分かったために」変化したと、豪戦略政策研究所の防衛問題専門家マイケル・シューブリッジ氏は強調する。インドと中国の間では国境紛争が度々発生した。また、インドに直に接する国々、特にパキスタンにおいて、中国は政治的・経済的影響力の投射をますます強めている。さらに、中国はインド洋を含む範囲で自国の軍事力を投射したいとの明確な意欲を示している。



中国との貿易戦争の最中にある豪州は、ニューデリーと同じ道を辿ってきた。Covid-19のパンデミックが始まった後、豪州はその起源を突き止めるための調査を求めたが、これが北京の機嫌を大いに損ねた。その結果、「1年半前から、北京はキャンベラに対して総額200億ドルの貿易に経済的な制限を行使している。これが中国に対する豪州の根本的な変化を引き起こした」と、マイケル・シューブリッジ氏は強調する。イギリス・米国・豪州のAUKUSパートナーシップの発表によって現れた変化は、「当然のこととして、フランスと豪州のパートナーシップに非常に直接的で損害を与える結果をもたらした。」





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外交危機の最中の会議



このため、金曜日のクアッド会議は外交危機の最中に開催される。フランスは、豪州が予定通りに自国の潜水艦を購入せず、米国の潜水艦を購入したことに対し好意的な評価をしなかった。ただ、フランスはクアッドに参加していないが、インド太平洋の大国であり続けている。デルフィーヌ・アレ氏によれば、この危機が議論の中心になるのは確かだろう。特に「米国と豪州は明らかにフランスの反応の激しさを予想していなかったようだっただけに、緊張の緩和や協力の延長を進展させたり試みたりすることを恐らくは検討するだろう。」それというのも、フランスは協力をますます深めるクアッド非加盟国の1つとなっており、特に「クアッド・プラス」と言われる会議や軍事演習の枠組みに定期的に参加していたからだと、この研究者は説明する。「フランスと豪州の関係がもたらした今日認められる諸問題のために、中国が提示する体系的な課題に立ち向かうために一緒に行動することが出来ないということになれば、それは私たちの誰も見たくない戦略的失敗になるだろう」とマイケル・シューブリッジ氏は考える。



その間、フランスの状況は複雑なままだ。9月22日水曜日、ジョー・バイデン氏とエマニュエル・マクロン氏は電話で話し合った。スコット・モリソン豪首相はずっと待っている。しかしいずれにせよ、クアッドは金曜日には地域における新たなパートナーになり得る国について検討する考えだ。特に、クアッドは「インド太平洋の安定のための勢力であり、『一帯一路』計画の枠組みにおける中国の提案に競合可能な援助と支援を提供できる存在」として自らを認識しているのでこれは尚更のことだと、デルフィーヌ・アレ氏は述べる。クアッドは、特に東南アジア諸国、「中国に対して同盟を組まないとの選択を続ける国、とりわけ海峡を統治する国」の参加を検討している。さらに同氏は、インドネシアだけでなく、米国の2同盟国・ベトナムとフィリピンについて言及している。特にマニラは、米豪印3ヵ国の取り決めの発表を「両手を広げて」歓迎した。





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クアッドとCovid-19との戦い:議論の場では済まされない



この会議の場をインド太平洋に拡大する前でさえ、クアッドには地域におけるCovid-19との戦いに貢献する意向があった。これについては3月の第1回会議で話し合われたが、目標は達成されなかった。「4ヵ国は、インド太平洋におけるワクチンの生産と流通を増やすことを表明していた」とマイケル・シューブリッジ氏は述べる。「しかし、インドはデルタ変異株に対する戦いのためにワクチンの輸出が出来なかった。これが今後6ヵ月で変わっていくので、金曜日の議題になるものと私は考える。」



「クアッドはもはや単なる意見交換の場ではなく、行動する場であることが良く分かる」と、この研究者は指摘する。中国の立場もまた更に変化した。以前はクアッドを上から見下ろしていたが、今日では、中国に対抗する方向性を持ったアジアにおけるNATOに相当する存在を作っていると、これを非難している。しかし、デルフィーヌ・アレ氏は、クアッドは軍事同盟ではなく、単なる戦略的パートナーシップであり続けていることを強調する。「その機能の仕方にNATOと関連するものは何もない。クアッドは制度化されたものでも拘束力のある公約でもなく、軍隊の展開を目的としたものでもない。」





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アフガニスタン



タリバンによる国の征服から1ヵ月余りが経過したアフガニスタンについてもクアッドは金曜日に話し合うはずなので、ここに記しておく。インドが、米国の撤退による自国の安全保障に及ぼす影響と、それが隣国・パキスタンにもたらす意味について強い興味を持っているのは明らかだ。4ヵ国はテロとの戦いを続ける必要があるため、これについても話し合うだろうと、マイケル・シューブリッジ氏は説明する。「この問題では、アフガニスタンからの撤退に伴い状況が整うとは誰も考えていない…。」





米国 インド 日本 豪州 中国 防衛 NATO RFI選り抜き記事



















(États-Unis: à Washington, Joe Biden ravive le «Quad» avec l'Australie, l'Inde et le Japon: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/am%C3%A9riques/20210925-%C3%A9tats-unis-%C3%A0-washington-joe-biden-ravive-le-quad-avec-l-australie-l-inde-et-le-japon





米国:ワシントンで、ジョー・バイデン氏が豪州・インド・日本と「クアッド」を復活させる





発表 2021年9月25日 06:52







カマラ・ハリス米副大統領はワシントンで、日本と豪州の首相と会談する。2021年9月24日。REUTERS - POOL





RFI






9月24日、ジョー・バイデン氏はインド・日本・豪州の首相をホワイトハウスに迎えた―今回はクアッドの2回目の会議だった。米大統領はこの古い同盟の復活を促しており、指導者たちはパンデミックから学術交流に至る数々の分野で協定を結んできた。しかし、ジョー・バイデン氏にとって、クアッドはインド太平洋における何よりも戦略的な要素であり、これは米国外交における大きな変化の始まりを示すものだ。





報告 RFIニューヨーク特約記者、キャリー・ヌーテン



潜水艦をめぐるフランスと米国の外交危機がちょうど収まったばかりで、また、中国はこの同盟について「失敗する運命にある」と断言するが、それでも、ワシントンはバラク・オバマ氏が以前に大切にしていた米国の「アジア・ピボット」外交政策を追求している。





安全保障の側面を極力抑える



9月24日、ジョー・バイデン氏はクアッドにおける安全保障の側面を極力抑えるために有らゆることをした。つまりはそれが、インドに10億回分のコロナ・ワクチンを供与することや、洗濯機・飛行機・スマートフォンを始めとする製品に不可欠な電子部品である、半導体の生産ラインの安全を高めるための協定を将来結ぶことだ。



しかし、全ての分野における中国の台頭と同国の南シナ海への侵入を恐れる民主主義の4大国は、代わる代わるに自由で開かれたインド太平洋に言及せざるを得なかった。



「私たちはここインド太平洋地域に一緒にいる」と、スコット・モリソン豪首相は明言した。「この地域では、常に強制から解放され、全ての国の主権が尊重され、紛争が国際法に則して冷静に解決されることを、私たちは希望する。」





大きな変化



イギリスと豪州による軍事パートナーシップ・AUKUSの発表に続き、クアッドは米国により最近活性化されたインド太平洋における2番目の同盟だ。そしてこれは、米国外交における大きな変化をはっきりと示している。欧州とNATO加盟国は同盟国であり続けるが、最早彼らだけを当てにすることはないと。



ジャン=イヴ・ル・ドリアン氏はインドと日本の外相に会った。その目的は、クアッドが仏印・仏日の関係に及ぼす影響を測ることなのは確かだ。





►これも読む:インド太平洋:中国に対抗する手段・クアッドの再起動?[投稿者の和訳





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