タリバンは中国・ロシアと良好な関係にある=タリバン広報官(Sputnik日本)/米CIA長官とタリバン幹部がカブールで秘密会談=米報道 (BBC NEWS JAPAN)
(Sputnik日本)
https://jp.sputniknews.com/middle_east/202108258647132/
タリバンは中国・ロシアと良好な関係にある=タリバン広報官
© AP Photo / Alexander Zemlianichenko
中東
2021年08月25日 12:26(アップデート 2021年08月25日 13:59)
トピック アフガニスタンのタリバン情勢
反政府武装組織「タリバン」(ロシアでテロ組織に認定、活動禁止)政治局のムハンマド・ナイム広報官は、中国、ロシア、近隣諸国と良好な関係にあると述べた。
ナイム氏は、レバノンのテレビ局アル=マヤディーンのインタビューで「中国は我々の隣国であり、我々は中国と良好な関係にある。ロシアも同様だ」と語った。
また、同氏は、タリバンはイラン、中国、パキスタン、ウズベキスタンと長年関係があり、これらの国々は西側諸国とは異なり、タリバンが政権を握ったことについて懸念していないと指摘した。
先に、ナイム氏は、タリバンがカブールで中国からの代表団と会い、アフガニスタンの現状や二国間関係、そして中国からの人道的支援について協議したと明らかにした。
© AP Photo / Rahmat Gul
タリバンがアシュラフ・ガニー氏にアフガニスタン帰国を提起
中国外務省の華春瑩報道官は、中国はアフガニスタンの国家主権および国内各派の意志を尊重した上で、タリバンとの連絡を維持し、タリバンが穏健な内外政策を行うことを望んでいると述べた。
一方、ロシアのオレグ・シロモロトフ外務副大臣は以前、ロシア政府はタリバンをテロ組織のリストから急いで除外することはなく、新しいアフガニスタン政府の承認を得て、新しいアフガニスタン政府の実際的な措置や国連安全保障理事会の決定を指標とするだろうと述べた。
関連ニュース
トピック アフガニスタンのタリバン情勢
タグ アフガニスタン, タリバン, 中国, ロシア
―参考―
(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/58325645
米CIA長官とタリバン幹部がカブールで秘密会談=米報道
2021年8月25日
AFP
CIAのウィリアム・バーンズ長官(左)とタリバン幹部のバラダル師
アメリカの中央情報局(CIA)トップが23日、アフガニスタンの首都カブールで密かに、同国を掌握した武装組織タリバンのリーダーと会談していたと、米メディアが報じた。
現時点ではCIAもタリバンも、ウィリアム・バーンズ長官とアブドゥル・ガニ・バラダル師の面会についてコメントしていない。
会談が事実であれば、アメリカとタリバンの接触としては、タリバンがカブール入りし、国際的に承認されているアフガニスタン政府が崩壊した8月15日以降で最も高レベルのものとなる。
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米ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、AP通信、放送局NPRは関係筋の話として、CIAとタリバンの極秘会談を伝えた。
しかし、その詳細は明らかになっていない。
ワシントン・ポストは、2者の会談はアメリカ軍による避難支援の期限をめぐるものだった可能性があると伝えた。
ジョー・バイデン米大統領は8月31日を米駐留部隊の撤退期限としている。一方、イギリスを含む同盟国は延長を求めている。
カブールの空港には出国を望む在留外国人やアフガニスタン市民が大勢詰めかけており、約5800人の米兵が警護している。
タリバンは24日、これ以上のアフガニスタン人の出国は認めないと発表。アメリカ軍の撤退期限の延長も認めない方針を示した。
バラダル師とは
バラダル師は、1994年にタリバンを創設した4人のうちの1人。2010年に行われたアメリカとパキスタンの共同作戦で捕らえられ、8年間収監されていた。
2019年以降は、カタールにあるタリバンの政治拠点の所長を務めていた。2020年2月にはアメリカ軍と北大西洋条約機構(NATO)軍の撤退を決めたドーハ合意に署名した。
バラダル師は2020年にドナルド・トランプ前米大統領と電話会談しており、アメリカ大統領と直接接触した最初のタリバン幹部となった。
(英語記事 CIA head met Taliban leader in Kabul - US media)
関連トピックス タリバン 外交 アメリカ アフガニスタン
―参考―
- タリバンが人権を尊重すれば政権として承認=米国務長官(Sputnik日本)[2021.8.26]
- タリバン報道官「日本人の退避は望んでいない」 タリバンが望む日本との友好【インタビュー全文】 (FNNプライムオンライン)[2021.8.26]
- タリバンと米軍が「反テロ」で協力か──カブール空港テロと習近平のジレンマ(ニューズウィーク日本版)[2021.8.28]