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五輪とウイルスに幕 (RFI)

五輪とウイルスに幕 (RFI)









(Rideau sur les JO et le virus: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/podcasts/reportage-international/20210807-rideau-sur-les-jo-et-le-virus





五輪とウイルスに幕





発表 2021年8月8日 00:19







日本人看護師がCovid-19ワクチンの接種を受ける、2021年2月17日東京にて。AP - Behrouz Mehr





記者 ブルーノ・デュバル






東京五輪に幕が下ろされ、半月後にパラリンピックが始まる。この間、日本の首都では衛生状態が大変に悪化し、前例のない感染者数を記録した。当然、ここから次の疑問が生じる。大会がコロナウイルスの蔓延に寄与したのか?違うと、主催者・国際オリンピック委員会・政府は繰り返し続ける。しかし、医療界の意見は明らかに更に深い含みがある。





大会期間中、約40万件のPCRテストが実施された。対象は、5万人の外国人選手や役員、更に、大会の応援に出た日本国民、例えば選手村で働いた人々だ。これらのスクリーニング対象者のうち陽性だったのは全体で数百人だけだった。



主催者はこの結果から、五輪参加者と地元住民との接触の遮断―別の言い方では「五輪バブル」―のために、五輪大会を由来・原因とするウイルスが市内に蔓延することを回避できたと推測している。



しかし、東京・昭和病院の八木正晴医師によれば、ウイルスの潜伏期間を考えるとこの自己満足的な判断は早まっている。



「大会の衛生状態は半月間しか把握できておらず、その前のことは分からない。私は、最悪の事態はこれからだと思う。とても心配だ。」



もう1つの問題は、東京の医療サービスが逼迫したために感染経路を明らかにする時間がなくなったことだ。したがって、五輪大会を原因とする感染がきちんと検出されなかった可能性がある。



いずれにせよ、次の2人の疫学者の考えでは、大会が衛生状態の悪化に間接的に寄与したことは間違いない。



「それは本当だ。とにかく現段階では、この「五輪バブル」という対策は効果的だったと思われる。それでも、大会の開催が世論に間違ったシグナルに送ったことに変わりはない。多くの人々が、このような大会を行ったのだから衛生状態はそれほど深刻でないと考え、警戒を弱めた。当局は、大会期間中も引き続き強い警戒が必要なことを国民にもっと明確に話すべきだった」と語った。



「何千人もの医師と看護師が大会の応援に出るよう要請を受けた。しかし、大部分の病院は既に人員不足だった。このため、医療スタッフの作業負担が更に増え、患者の世話に支障が出た。更に、スタッフが必要数に満たないために、入院できなかったCovid患者が複数存在する。」



現在、東京では次の病院医師のように、スタッフの人々はどこに顔を向ければ良いのか分からなくなっている。



「ウイルスの出現以来、私たちは膨大な仕事をこなしてきたが、それでも今回は、第5波・デルタ変異株・大会の応援に出る必要と、私たちの想像を全く超えていた。同僚たちは疲れ果てたあまりに病気になってしまった。」



「患者数は絶えず増え続け、その平均年齢は低下し、とても危機的な状態の若者がますます増えている。」



「まだワクチン接種を受けておらず、そのためにデルタ変異株に感染した40~50歳に満たない患者で溢れ返っている。」



いまや日本の首都は、大会が始まった半月前の5倍の感染数を毎日数えている。





日本 2020年五輪大会 コロナウイルス