「76年目のヒロシマ・ナガサキ」 (DW English)

「76年目のヒロシマナガサキ」 (DW English)









(Japan's Suga calls for nuke-free world on Hiroshima anniversary: DW English)

https://www.dw.com/en/japans-suga-calls-for-nuke-free-world-on-hiroshima-anniversary/a-58776052





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日本の菅氏は広島の記念日に核のない世界を呼び掛ける





日本当局は、パンデミックのために広島爆撃の76周年を記念する諸行事の規模を縮小した。最近になって、放射性の「黒い雨」の生存者の一部にやっと医療給付が認められた。







広島の原子爆弾により約7万人が即死し、更に7万人がその後の数日・数ヵ月後に死亡した





金曜日、1945年の広島の爆発の生存者たちが、広島の平和記念公園で爆撃の記念日を迎えた。彼らの親類や複数の日本の公職者たちもこの小さな式典に出席した。







この主要な式典は広島の平和記念公園で開かれた





松井一實・広島市長は挨拶の中で、世界の指導者たちに核兵器の使用を終わらせるよう促した。「戦争に勝つために開発された核兵器は全てを滅ぼす脅威だが、全ての国が協力すれば私たちは必ずこれを無くすことが出来る。無差別な虐殺を継続的に準備するこれらの武器を使って、持続可能な社会は出来ない」と、彼は述べた。



同じく広島にいた菅義偉・日本首相は、この都市は平和の象徴に成長したと述べた。











「私たちは、核兵器のない世界を実現するために全力を尽くすことを誓った」と、菅氏はツイートした。



しかし、メディアの報道によると、菅氏はその際に誤って挨拶文を1枚飛ばして読んだ。飛ばされた部分には、日本は原爆投下を受けた唯一の国であり核兵器のない世界の実現を望んできた、との発言が含まれていると、共同通信は報じた。



準備された発言と菅氏が行った挨拶との食い違いに気づき、公共放送NHKはその時点で字幕の表示を止めた。その後、首相は変更について陳謝した。



現在、日本では2020東京五輪を開催中だ。大会ではその出来事に哀悼の意を示す1分間の黙祷を行わなかったため、多くの人が落胆した。



当局はコロナウイルスの危険を理由に、大規模な集会を開かないことを決めている。菅氏はこの症例が増加しているのに五輪を開催していることで批判を受けているが、彼は五輪が感染急増の原因ではないと政府は考えていると述べた。





広島と長崎への原爆投下



1945年8月6日と9日、米国は日本の広島市長崎市を爆撃し、このため14万人と7万を超える人々がそれぞれ死亡した。日本は8月15日に降伏し、第2次世界大戦が終結した。多くの生存者は、爆撃とこれに由来する放射線に関連した永続的な傷害を受けている。



先月、政府は爆撃による「黒い雨」の生存者たちに医療給付を認めた。彼らは政府が定めた境界の外側にいたため、これ以前は支援を拒否され、健康上の問題を認めて貰うために長い戦いを強いられた。



核兵器禁止条約は、原爆生存者を含む市民による長年の努力の末、今年1月に発効した。同条約は50を超える国で批准済みだ。しかし、米国・イギリス・フランス・中国・ロシアなどの核保有国はこの条約を拒否している



ドイツも、署名国が核兵器を製造・備蓄・販売・使用することを禁じる、この条約にまだ署名していない。米国の核の傘に依存する日本も、この文書の批准を拒否している。





tg/dj (AFP, AP, Reuters)





発表 2021年8月6日





関連テーマ 第2次世界大戦, 日本, ホワイトハウス
















―参考―













(Japan: Nagasaki commemorates 76th anniversary of atomic bomb attack: DW English)

https://www.dw.com/en/japan-nagasaki-commemorates-76th-anniversary-of-atomic-bomb-attack/a-58805136





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日本:長崎が原爆攻撃76周年の追悼を行う





日本の長崎は、76年前に都市を焼け野原にし、74,000人を死亡させた米国による原爆投下の犠牲者の追悼式典を行った。市長は、更に多くの国々が核兵器を禁止する国連条約を批准するよう促した。





ビデオを見る(0分49秒):長崎が原爆投下76周年を迎える





月曜日、日本の長崎市は76年前の第2次世界大戦中の原爆攻撃の犠牲者を追悼する式典を行い、田上富久市長が国際社会に核兵器廃絶を促した。



記念式典での話の中で、田上氏は新しい核軍拡競争の危険が高まっていることについて述べた。



「世界の指導者は核兵器の削減に取り組むと共に対話を通じて信頼を築く必要があり、市民社会は彼らをこの方向に推し進める必要がある」と、田上氏は述べた。



式典の中で、現地時間の午前11時2分に黙祷が行われた。1945年8月9日の丁度この時刻に、米空軍の飛行機が投下した「ファットマン」原子爆弾が長崎上空で爆発した。





日本は軍縮への更なる取り組みを呼び掛ける



また、田上氏は日本政府に対し、2021年1月に発効した核兵器禁止に関する2017年の国連条約に参加するよう求めた。







1945年に原爆が投下された後の長崎の廃墟





日本は、核武装国の参加がなければ条約は重みを持たないと述べる。核兵器の備蓄を持つ国々はこの条約に署名していない



日本はこれまでのところ、戦争で原爆の犠牲になった唯一の国だ。しかしそれでも、米国の核の傘の保護を受けているため、微妙な立場にある。



「戦争中に原爆投下を受けた唯一の国として、核兵器のない世界の実現に向けて国際社会の取り組みを一歩一歩着実に前に進めることが、私たちの変わらぬ使命だ」と、菅義偉・日本首相は記念式典で述べた。



先週、日本は、米国が世界初の原子爆弾広島市に投下してから76年を迎えた[投稿者の和訳。これにより、14万を超える人々が命を落とした。





dvv/wmr (AFP, dpa)





発表 2021年8月9日





関連テーマ 日本, ホワイトハウス








―参考―