日本が言及を避ける、東京五輪の悲惨な経済効果を計算(チャイナネット)

日本が言及を避ける、東京五輪の悲惨な経済効果を計算(チャイナネット)









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日本が言及を避ける、東京五輪の悲惨な経済効果を計算





タグ:東京五輪 悲惨な経済効果





発信時間:2021-08-05 14:31:56 | チャイナネット |






東京五輪の開幕後、テレビの生中継、新聞、インターネットなどのメディアが試合の成績を伝えているが、日本の街頭からは五輪の雰囲気が余り感じられない。五輪の経済効果について、東京五輪組織委員会及び日本メディアはさらに真相をひた隠しにしている。



千葉県美浜区ZOZOマリンスタジアムは、日本人が好む野球やソフトボールなどの競技のメイン会場だ。数日に渡り会場内で激戦が展開されているが、会場外では時どき市民が忙しそうな様子で「TOKYO 2020」の横断幕の近くを通過するだけで、五輪を祝う活気がまったくない。現地人は「観光客が増えず少しだけ安心できる」と述べた。市民の新型コロナウイルスへの関心が、五輪への注目を上回っていることが分かる。





経済効果への言及を避ける



東京五輪の招致成功後、東京都は2017年4月に経済効果の予測を発表した。2013-30年の間に五輪が東京都に20兆円の收入をもたらし、日本全国に32兆円超の経済効果をもたらすとした。



しかし夢は感染症によって徹底的に破れた。五輪開幕2日前の7月21日、東京都は再び新しい五輪評価を発表した。五輪・パラリンピックの会場や公園などのインフラ、及び五輪開催によって形成される働き方改革などが東京五輪のレガシーになるとしたが、五輪後の経済効果についてだけは言及を避けた。





五輪の経済効果が激減



本大会は野球、ソフトボール、空手などの5競技が追加され、全33競技・339種目となった。出場選手は1万1090人。しかし感染症の影響を受け、五輪開幕前に東京及び周辺地域に4回目の緊急事態宣言が発出された。そのため圧倒的多数の会場が無観客となり、席を埋める観客は3%のみとなった。1569億円を投資し新たに建設された、定員6万8000人のメインスタジアムは開会式当日、外国人選手以外の入場者が950人のみだった。363万枚のチケット販売を予定していたが、うち359万枚がキャンセルされた。東京五輪の期間中の観客数は4万人を下回る見込みで、消費を中心とする五輪の経済効果が激減する。900億円を見込んでいたチケット收入は最終的に数十億円に減少する。これは2012年のロンドン五輪の約1090億円、2016年のリオ五輪の約350億円のチケット収入の比ではない。



大和総研の最新の予測によると、東京五輪期間中の日本の経済効果は3500億円のみで、正常な状況で開催された場合を4500億元下回る(56%減)。



関西大学の宮本勝浩名誉教授は、無観客開催による経済的損失は2兆4133億円にのぼると試算した。チケット收入の損失のほか、観客の交通、宿泊、飲食、ショッピングなどの消費もすべて失われるからだ。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月5日