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五輪大会:パンデミック、東京・開会式の招かざる客 (RFI)

五輪大会:パンデミック、東京・開会式の招かざる客 (RFI)









(Jeux olympiques: la pandémie, invitée indésirable de la cérémonie d'ouverture à Tokyo: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/sports/20210723-jeux-olympiques-la-pand%C3%A9mie-invit%C3%A9e-ind%C3%A9sirable-de-la-c%C3%A9r%C3%A9monie-d-ouverture-%C3%A0-tokyo





五輪大会:パンデミック、東京・開会式の招かざる客





発表 2021年7月23日 06:08







東京五輪の開会式でフランス代表団を率いる旗手、クラリス・アグベニュー選手とサミール・アイット・サイード選手、2021年7月23日。REUTERS - PHIL NOBLE





ニコラ・バンバ






1年間の延期を経て、第32回近代五輪大会が7月23日金曜日に東京で開催される。Covid-19のパンデミックは、この大会に依然として非常に大きな影響を与えている。そして、衛生危機とその悲惨な結果との間で、日本は五輪を祝う気持ちに全くなれない。





推算によれば、2019年末に完成した東京の新しい五輪競技場には12億~18億ユーロの費用が掛かった。この近代的な施設は68,000席の収容能力を持つ。7月23日金曜日、このほぼ完全な世界の中で、パンデミックさえなければ競技場は五輪開会式に沸き立っていただろう。



しかし、Covid-19は世界に打撃を与えており、今回の第32回五輪大会もこの例外でない。大会は既に1年延期されている。さらに、デルタ変異株に直面した日本当局は、7月12日に非常事態を改めて発令した。彼らは既にこれに先立ち、予定される競技全体でほぼ完全に観客を閉め出す措置を取ると決めていた。



このため開会式では、役員・外国の代表・記者から1,000人に満たない観客を五輪競技場に迎える。これは夢の雰囲気から相当かけ離れたものだ。





消えた熱意



今回の東京大会は、衛生危機に見舞われたこの星の大会として残るだろう。「パンデミックゲーム」という表現が定着した。今回の五輪に参加を予定している選手約11,000人の大部分が、メダルレースに乗り出すためにワクチンを打った。しかし、Covid-19はダモクレスの剣のように彼らの頭上を漂う。何人かの選手は陽性と判定され、大会を目前に既にレースから外された。日本は五輪を祝う気持ちになれない。



東京が前回に夏季五輪を開催した1964年には、雰囲気は全く異なっていた。国は立ち直り、第2次世界大戦はすっかり過去のものとなり、五輪大会はその世界に向けた新たな出発を象徴していた。あれから57年、興奮はない。無観客の決定が既に弱くなった熱意を打ち砕く。財政的に破綻し、さらに、衛生状態の悪化する恐れを招く五輪大会の完全中止を、この数ヵ月間日本国民の多くが求めた。今回の五輪は国の結束を促すどころか、政治危機を背景に国を分断させている。





東京の重荷



さらに、それでは不十分であるかのように2件の不祥事が開会式の名誉を汚した。まず、テーマ音楽の1つを作曲する小山田圭吾氏が辞任した。この音楽家兼プロデューサーについては、若いときに障害を持つ仲間を虐めたことを告白した過去の発言が問題になった。そして木曜日、小林賢太郎氏が職務を解かれた。今や開会式の芸術監督を解任された彼だが、過去のホロコーストについての冗談のために制裁を受けた。



このような困難が積み重なるため、今回の大会は東京にとって重荷だと考えざるを得ない。2013年9月に国際五輪委員会(IOC)が日本の首都を開催都市に指名した時に流れた喜びの涙は、遠い過去の時代のものだ。徳仁天皇はこの世界的なイベントが体現する試練について十分理解しており、トーマス・バッハIOC会長に宛てたメッセージの中で、「開催に携わる全ての人々の努力に敬意を表する」と述べた。そして今、好むと好まざるとに係わらず、大会が幕を開ける。









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