「台湾有事なら『日米で防衛』―麻生副首相の発言をめぐり」(Sputnik International・フォーカス台湾・人民網日本語版)

「台湾有事なら『日米で防衛』―麻生副首相の発言をめぐり」(Sputnik International・フォーカス台湾・人民網日本語版)









(Tokyo, Washington Should Protect Taiwan Against 'Existential Threat', Japanese Deputy PM Says: Sputnik International)

https://sputniknews.com/world/202107061083316290-tokyo-washington-should-protect-taiwan-against-existential-threat-japanese-deputy-pm-says/





東京とワシントンは「存立に対する脅威」から台湾を守るべきだと、日本の副首相が述べる







© AP Photo





世界





2021年7月6日 08:25 GMT





記者 オレグ・ブルノフ






北京は台湾を中国の不可分の一部と見なしており、「分離主義」の台湾政治家と外国の台湾支援者の両方に対して行動を取ると脅迫してきた。





日本の麻生太郎副首相は、大きな問題が発生した場合、東京とワシントンは一緒に台湾を守る必要があると述べた。



麻生氏は月曜日に東京で開かれた政治資金調達イベントで、中国が台湾に侵入した場合には存立に対する脅威と見なされる可能性があり、そうなれば日本は集団的自衛権を行使できるようになると述べた。







© AP Photo / Zenaida Roth

米海軍が公開したこの写真では、米アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSカーティス・ウィルバー(DDG 54)が台湾海峡で日常の作業を行っている。2021年5月18日撮影。






副首相は、最も望ましい結果は、当事者たちが直接対話により平和的解決に達することだと付け加えた。





台湾海峡を通過できない事態など、私たちは様々な事態を考える必要がある。存立に対する脅威になる事態を総合的に話すことは難しい」と、麻生氏は指摘した。






この発言に先立ち、フィナンシャルタイムズ(FT)が今月初めに複数の匿名軍事筋の話を引用して、台湾をめぐり中国と起こり得る紛争に備えて、米国と日本が合同軍事演習を実施していると伝えた。





これらの情報筋によると、米日の軍当局者たちが、ドナルド・トランプ大統領の任期の最後の年に起こり得る紛争のために「真剣な計画の立案」を始めた。報道によれば、ワシントンと東京がこの動きと並行して、「極秘の図上演習と南シナ海東シナ海における合同演習」を実施したと、この内部者たちは主張した。






米国と日本は、台湾の防空識別圏を広域に亘り飛行する中国戦闘機の数の増加と、係争中の尖閣諸島周辺の領海内を航行する北京の船を懸念していると、彼らは付け加えた。この領土は日本が統治しているが、北京はこの主権を主張している。島々については、1783年と1785年頃の日本の地図に中国領として記されていたと、北京は指摘する。







© AP Photo / Chiang Ying-ying

2016年4月9日土曜日、台湾の馬英九大統領が台湾北部・東シナ海の彭佳嶼を訪問する際に、台湾の巡視艇がパトロールを行っている。






このフィナンシャル・タイムズの記事によれば、日本の中山泰秀・防衛副大臣が、中国を高まりつつある脅威だと述べ、「民主主義国」として台湾を守る必要があると語った。







© AP Photo / Andy Wong

『火遊びは止めよ』:中国は米国に対し、台湾問題に干渉しないよう警告する






中山氏の発言について、中国の当局者たちは無責任で危険だと酷評し、また、岸信夫・日本防衛相は、台湾を独立国として扱わないものとする「1つの中国」政策に対する日本の支持は変わらないと述べた。



米国は、他の多くの国々と同様に台湾を主権国家として認めず、「1つの中国」政策を公式に堅持している。



しかし、ワシントンは1979年に台北との外交関係を断絶してからも、この島との非公式な関係を維持している。台湾を反体制的な1省と見なしている中国は、台北が特に防衛部門でワシントンとの協力を続けていることに不安を感じている。





関連:





タグ解決策, 脅威, 侵略, 日本, 台湾, 中国, 米国











(フォーカス台湾)

https://japan.cna.com.tw/news/apol/202107060006.aspx





麻生副総理、台湾有事なら「日米で防衛」 外交部「歓迎」





【政治】 2021/07/06 18:01







麻生副総理、台湾有事なら「日米で防衛」 外交部「歓迎」





台北中央社麻生太郎副総理兼財務相が5日の講演で、中国が台湾に侵攻した場合の対応について米国と共に台湾を防衛するべきだとの考えを示したのに対し、台湾の外交部(外務省)の欧江安(おうこうあん)報道官は6日、国際社会や各界の友人が台湾海峡の平和と安定に引き続き関心を寄せているとして歓迎する立場を示した。



麻生氏は中国による台湾侵攻が、日本の安全保障関連法における「存立危機事態」に当たる可能性があるとの見解を示した。



欧氏は、台湾は中国が対米防衛ラインとする第1列島線上の要衝に位置していることに触れ、地域の安定において鍵となる役割を果たすと指摘。理念の近い国と引き続き連携して民主主義の価値とルールに基づく国際秩序を守り、台湾海峡と地域の平和、安定、繁栄を共に守っていくと述べた。





(鍾佑貞/編集:楊千慧)







―参考―













人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2021/0707/c94474-9869279.html





日本副総理の「米国と共同で台湾を防衛」発言に中国「断固反対」





人民網日本語版 2021年07月07日11:25







日本副総理の「米国と共同で台湾を防衛」発言に中国「断固反対」





日本の麻生太郎副総理兼財務相がこのほど、米国と共同で「台湾を防衛する」との間違った発言をしたことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は6日の定例記者会見で、強い不満と断固たる反対を表明するとともに、すでに日本側に厳正に抗議したことを明らかにした。





【記者】日本の麻生太郎副総理兼財務相が「重大な問題が起きた場合、日本と米国が共同で台湾を防衛しなければいけない」と述べ、中国の台湾侵攻は一種の「存立危機事態」と見なすことができ、日本は集団的自衛権を行使できるとしたとの共同通信の報道について、中国外交部としてコメントは。





【趙報道官】この発言は極めて間違っているうえに危険でもあり、中日間の4つの基本文書の原則への重大な違反であり、中日関係の政治的な基礎を損なうものだ。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表明する。すでに日本側に厳正に抗議した。



日本軍国主義はかつて中国に対して筆舌に尽くし難い侵略の犯罪行為を犯した。今日に至るもなお一部の政治屋達は台湾地区を片時も忘れられず、歴史の教訓を深く汲み取っていないことを十分に露呈している。



今日の中国は当時の中国ではとうにない。我々はいかなる国がいかなる手段で台湾地区問題に干渉することも断じて許さない。いかなる者も、国家の主権及び領土的一体性を守る中国国民の強固な決意、断固たる意志、強大な能力を見くびってはならない。(編集NA)





人民網日本語版」2021年7月7日