アジアの石炭火力発電所建設事業をめぐる懸念 (RFI)

アジアの石炭火力発電所建設事業をめぐる懸念 (RFI)









(Inquiétudes autour des projets de construction de centrales au charbon en Asie: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/%C3%A9conomie/20210630-inqui%C3%A9tudes-autour-des-projets-de-construction-de-centrales-au-charbon-en-asie





アジアの石炭火力発電所建設事業をめぐる懸念





発表 2021年6月30日 22:51







モンゴル南部・ゴビ砂漠の炭鉱(説明画像)。©AFP





RFI






一部のアジア諸国では、数百ヵ所の石炭火力発電所の建設を計画していると、カーボントラッカーが公表したレポートは警告する。このロンドンに本部を置く気候問題のシンクタンクは、これらの発電所地球温暖化の制限目標に深刻な脅威をもたらすと考えている。



世界で計画されている新しい石炭火力発電所の80%がアジアの5ヵ国に集中している。中国・インド・インドネシア・日本・ベトナムは、600ヵ所を超える新しい発電所の建設を計画している。電力量は300ギガワットで、これは日本の発電能力に相当する。



この集団の先頭は中国で368ヵ所の発電所を建設中だが、これは習近平・中国主席が2060年に中国のカーボンニュートラルを達成するという公約と矛盾する動きだ。





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もっと広く言うと、これらの事業全体で、世界の気温上昇を産業革命以前のレベルから1.5度に抑えるという目標を脅かしていると、カーボントラッカーは警告する。このシンクタンクによると、これらの国々の政府はエネルギーの安定供給を懸念しており、また、業界を支援したいと考えたりロビー活動を受けたりしており、このため往々にしてエネルギー源の変更を躊躇っている。



しかし、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、世界の大部分の地域で石炭よりも安価になっている。





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