「五輪大会を3ヵ月後に控え、東京などで非常事態宣言。政府の感染症対応に不安も」 (RFI)

「五輪大会を3ヵ月後に控え、東京などで非常事態宣言。政府の感染症対応に不安も」 (RFI)







(Covid-19: à trois mois des JO, le Japon déclare un nouvel état d'urgence: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20210423-covid-19-%C3%A0-trois-mois-des-jo-le-japon-d%C3%A9clare-un-nouvel-%C3%A9tat-d-urgence





Covid-19:五輪大会を3ヵ月後に控え、日本は新たな非常事態を宣言する





発表 2021年4月23日 11:29







大阪、地下鉄の日本人たち。(説明画像)AP - Hiro Komae





RFI






4月23日金曜日、コロナウイルスの第4波に直面した日本は、主要な中心都市(東京・大阪・京都)で新たな非常事態を宣言し、以前よりも厳しい措置を取ることになった。Covid-19の新しい変異株による感染の急激な増加は、開会式まで100日を切った東京五輪大会の開催に疑問を投じている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル



危険性を強めた新たな変異株の出現により、東京と大阪では毎日2,000例を超える新たな感染数を記録している。しかし、菅義偉首相の政府は、7月23日に東京五輪大会を開催するという公約を放棄するのは問題外だと繰り返し述べている。





「短いが強力」



もう後戻りは出来ないようだ。国に奉仕するために、全国テレビチャンネルNHKは仮設テントに五輪会場のプレスセンターを設置中だ。政府は「ゴールデンウィーク」の休暇期間を利用して、4月25日から5月11日まで「短いが強力な」非常事態を実施したいと考えている。



食堂・バー・ショッピングモール・デパートは閉店になる。一部の鉄道・バス路線は、国内を移動する旅行を制限するために停止される。スポーツ大会は無観客で開催される。これは、五輪大会が日本人観客なしで開催される可能性を示唆しているが、この決定は6月に延期された。日本は既に外国人観客の大会への参加を禁止している。



また、ワクチン接種に遅れが生じているため、パンデミックの最中に五輪大会を開催する日本の能力についての疑念が小さくならない。水曜日の時点で、ワクチン接種を完了させた国民は1%に満たない。日本は選手たちにワクチン接種の強制を求めないが、国際五輪委員会(IOC)はこれを推奨している。一部の国では、選手全員へのワクチン接種を既に決めている。





聖火リレー参加者がテストで陽性に



「安全を第一に考え、安全に大会を開催できると人々に感じて貰い、大会を開催したいと人々に思って貰えるように、私たちは準備を進めたいと考えている」と、橋本聖子2020年東京大会会長は記者たちに語った。



パンデミックは五輪大会の準備に混乱を与え続けている。聖火リレーに参加したある警察官に、コロナウイルス検査で陽性の結果が出た。世論調査によると、日本国民の80%は大会を望んでいない。



国の頂点でも意見の相違が出始めている。ある高官は、コロナウイルスの状況が過度に深刻な場合には中止の可能性を留保すると述べた。





日本 コロナウイルス 2020年五輪大会











(Covid-19 au Japon: le fiasco de la campagne de vaccination: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20210424-covid-19-au-japon-le-fiasco-de-la-campagne-de-vaccination





日本のCovid-19:ワクチン接種キャンペーンの大失敗





発表 2021年4月24日 22:33







東京の街路で、2021年4月23日。REUTERS - ISSEI KATO





RFI






4月25日日曜日、日本・東京で非常事態宣言が発効する。この措置は、京都・大阪などのいくつかの大都市とその近郊にも適用される。住民は可能な限り移動を制限するよう勧告され、生活の維持に不可欠でない商店は閉店を続ける必要がある。列島は、特に猛烈な感染症の第4波に直面している。ところが、この国では一般市民へのワクチン接種キャンペーンはまだ始まったばかりで、その進行は非常に遅い。そのため、国民は症例数の急増を大いに心配している。





報告 RFI東京特約記者、ブルーノ・デュバル



日本では、65歳以上でワクチン接種を受けた人は僅か2%だ。これは、流行の第4波が国を襲っているのに、3500万人の高齢者に免疫がまだないことを意味している。



このため、これらの東京都民は怯え苛立っている。「私たちは米国より数ヶ月遅れている」と、ある人は言った。「これは許せない。弱い老人たちはワクチンを受けられないために死んで行く。」「私は高齢で持病がある」と、別の人は言った。「それでも、7月か8月まではワクチンを受けられないと市役所で言われた!だから私は少し心配だ…。」「予約はインターネットで行う必要がある。でも、私は89歳で、」と、別の人は続ける。「タブレットスマートフォンなどには全部弱い。」





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感染症対応に不備?



当局のワクチン接種に関する情報伝達の不備も、次の2人の若い女性のように多くの人々を不安にさせている。「日本では他よりもアナフィラキシー反応の件数がずっと多いのに、当局から何も説明がない。これでは不安だ。」「私は妊娠中だが、ワクチン接種を受けた場合、赤ちゃんは守られるのか?それとも、赤ちゃんには危険なのか?誰も私に明確に答えられないようだ。私はそれが怖い。」



調査に答えた4人に3人はワクチン接種キャンペーンの展開方法を、更に一般的には、政府の感染症対応を認めていない。





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日本 コロナウイルス ワクチン







※2021.6.28 訳文を見直しました。