「中国、台湾産パイナップルの輸入を禁止したが、」(フォーカス台湾)

「中国、台湾産パイナップルの輸入を禁止したが、」(フォーカス台湾)









https://japan.cna.com.tw/news/achi/202102260006.aspx





中国、台湾産パイン輸入停止 害虫理由に 農業委反発「対策強化済み」





【両岸】 2021/02/26 18:31







農業委員会の陳吉仲主任委員





台北中央社)行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は26日、中国が台湾産パイナップルの輸入を来月1日から一時停止すると通知してきたと発表した。害虫のカイガラムシが検出されたためだと中国側は説明しているという。陳氏は中国からカイガラムシの検出について連絡があったのは昨年春ごろで、対策を強化して以降は不合格通知を受け取っていないと説明。「中国の決定は国際貿易のルールに全く合致しない」として反発した。



農業委によると、中国の税関総署から輸入停止の通知があったのは25日夜。これを受け、農業委は26日午後に記者会見を開き、対応について説明した。



陳氏は中国がカイガラムシを理由に輸入を停止したことに関し、輸入検疫時にカイガラムシが発見された場合は燻蒸(くんじょう)の殺虫処理を施せば問題はなく、日本向けの輸出でも同様の対応がとられていると説明。また、中国にも2種類以上のカイガラムシが存在すると指摘した。



農業委によれば、中国がカイガラムシの検出を台湾に通知したのは昨年3月から5月にかけて。台湾は同10月、輸出申請の際にパッケージ場の資料表の提出を義務付けたほか、農家への指導や輸出前の検疫を強化するなどして対応した。その後、これまでに656ロット、計5121トンを中国に輸出しており、合格率は100%だったという。



台湾では年平均約42万トンのパイナップルを生産。昨年は4万5621トンを輸出した。輸出先の国・地域別では中国が97%を占め、次いで日本が2%、香港が1 %となっている。2019年の輸出量は過去最高の5万1476トンを記録していたが、昨年は新型コロナウイルスの影響でやや落ち込んだ。



農業委は生産者の出荷価格を維持するため、10億台湾元(約38億円)をかけて内外の販売を強化するとしている。台湾の消費者に対し、パイナップルの購入を呼び掛けた。





▽総統府「台湾の人々の支持は得られない」 中国を非



総統府の張惇涵(ちょうじゅんかん)報道官は26 日、中国のパイナップル輸入停止措置について、非善意的行為であり、台湾の人々の支持は得られないと非難した。





(楊淑閔、王心妤/編集:名切千絵)











https://japan.cna.com.tw/news/aeco/202103010003.aspx





屏東産パイナップル、日本大手スーパーへの販売量が倍増の見通し/台湾





【経済】 2021/03/01 15:33







日本向けに出荷される県産パイナップルの梱包を視察した潘孟安・屏東県長(中央)。写真=同県政府提供





(屏東中央社)南部・屏東県の潘孟安県長は2月27日、日本の大手スーパー、西友向けの県産パイナップルの出荷量が今年は昨年の2倍の600トンに増加する可能性があるとの見通しを明らかにした。



県政府は2019年、西友の親会社、ウォルマート・ジャパン・ホールディングスと契約を結び、昨年、西友向けに約300トンを輸出した。同県産パイナップルが直接取引によって西友の店頭に並ぶのは昨年が初めてとなった。県はまた、パイナップルの販売を強化しようと、台湾の大手スーパー、PXマート(全聯福利中心)と共同で「台湾屏東農業国際運銷」を設立し、パイナップルの輸出拡大を図っている。



27日、日本向けのパイナップルの第1陣が県を出発した。5月下旬まで週1回のペースで出荷が続くという。



行政院(内閣)農業委員会の統計によれば、昨年日本に輸出された台湾産パイナップルは2171トン。県市別では屏東県産が1295トンに上り、約6割を占めている。



台湾産パイナップルについては、最大の輸出先である中国が害虫を確認したとして台湾からの輸入を1日から停止している。昨年中国に輸出されたパイナップルは輸出全体の9割強に相当する4万2121トン。



屏東県は台湾有数のパイナップルの産地。栽培面積は約3509ヘクタールに上り、台湾一を誇る。潘県長によれば、人気品種「金鑽」を主に生産している。年平均気温25度、日照時間15時間と気候に恵まれていることから、香りが良く高品質なパイナップルが生産できるという。





(郭芷瑄/編集:荘麗玲)











https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202103030006.aspx





台湾産パイン、日本への輸出5000トン見込む=過去最高更新へ





【社会】 2021/03/03 17:19







農業委員会の陳吉仲主任委員(左から3人目)





(台南中央社)行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は3日、台湾産パイナップルが今年は日本に5000トン輸出される見通しだと明らかにした。日本向けの年間輸出量としては過去最高となるという。



最大の輸出先だった中国が害虫を理由に今月から台湾産パイナップルの輸入を停止。政府は、中国以外の国への輸出強化や国内の販売促進に力を注いでいる。



陳氏は3日、南部・台南市でパイナップル関連のイベントに出席。メディアの取材に対し、今は日本がパイナップルの主な輸出先となったと説明し、中国以外の国に輸出することでリスクを分散できるとの考えを示した。



中国向けには昨年、輸出全体の9割強に相当する4 万トン超が輸出されており、日本は2000トン余りにとどまっていた。





(張栄祥/編集:楊千慧)











https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202103060004.aspx





台湾産パイン、日本市場での反応良好 スーパー「仕入れを3倍に」





【社会】 2021/03/06 19:24







台湾産パイン、日本市場での反応良好 スーパー「仕入れを3倍に」





(東京中央社)中国から突如、輸入停止を通告された台湾産パイナップルを応援しようとする気運が、日本で高まっている。生まれて初めてパインを買ったという消費者も現れ、台湾産パインを取り扱う日本のスーパーマーケットの中には、確かな手応えを感じている所もあるようだ。



台湾産パインの主要輸出先で、昨年は輸出総量の9割強を占めた中国。先月26日、台湾産パインから害虫が検出されたとして、3月1日から輸入を止めると発表した。害虫問題は解決済みで、政治的な要因が大きいとみられる。これを受けて台湾では、パイン購入が呼び掛けられ、その流れがSNS(交流サイト)などを通して日本にも広まった。行政院(内閣)農業委員会は3日の時点で、日本から過去最高となる5000トンの受注が入ったと明かし、さらに追加注文も入る見通しを示した。



台湾産パインを販売するスーパーの一つ、ベルクスを運営するサンベルクス(東京都)の青果商品部第二課、小川能弘課長によると、台湾産は、フィリピン産より値段は高いものの、おいしくて芯まで食べられるので消費者の反応は良好。日本には、今回の“パイン騒動”で台湾を助けたいと思う人も多く、昨年よりも売れ行きが伸びるとし、今年は3倍の量を仕入れる計画だと明かした。



同店で販売されているのは、丸ごとのパインやカットパインで、皮をむき、果肉や芯に分けてパック詰めする作業を担当する女性職員も、台湾産の味に太鼓判を押す。芯がおいしく、「2本入りパックがよく売れる」という。



台湾産パインを購入した男性は、台湾が好きで、パイン騒動を知って買いに来たと説明し、生まれてから一度もパインを買ったことはなかったが、おいしかったらまた買いたいと話した。





(楊明珠/編集:塚越西穂)







※2021.3.7 記事を追加しました。