米国務省、国連大使の台湾訪問を直前に中止 (BBC NEW JAPAN)/米国連大使の台湾訪問が中止に 「残念」=外交部(フォーカス台湾)

国務省国連大使の台湾訪問を直前に中止 (BBC NEW JAPAN)/米国連大使の台湾訪問が中止に 「残念」=外交部(フォーカス台湾)/蔡総統、訪台中止の米国連大使とオンライン対談 台湾の国際参加拡大へ意見交換(フォーカス台湾)









(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/55642887





国務省国連大使の台湾訪問を直前に中止





2021年1月13日







AFP

アメリカのクラフト国連大使は13日から台湾を訪れる予定だった






国務省は12日、ケリー・クラフト国連大使の台湾訪問予定を中止したと発表した。間近に迫った政権移行を理由に挙げている。



クラフト大使は13日から台北を訪れる予定だった。アメリカは長年、台湾と当局者間の接触を制限してきたが、急にこれを終わらせると表明していた



台湾を自国の一部とみなす中国は、アメリカに対し「危険な行動を取っている」と警告していた。



台湾は残念だとする一方、アメリカの決定を「理解し尊重する」と表明した。





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クラフト氏の台湾訪問は先週発表されたばかりだった。ジョー・バイデン次期大統領が今月20日に大統領に就任する直前のタイミングで、訪問する予定だった。



アナリストらはこの訪問について、米中関係が1年間にわたって悪化を続ける中で、退任間際のドナルド・トランプ大統領が最後に、懸案の台湾問題で存在感を示そうとしていると受け止めていた。



マイク・ポンペオ国務長官は12日、バイデン政権への移行に絡み、週内に予定されていたすべての渡航計画をキャンセルしたと発表した。その中には、自らのヨーロッパ訪問も含まれている。







AFP/Getty Images

台湾では独立を唱える市民もいるが、多くは中道的な立場だ(写真は2018年10月の独立支持者らのデモ)






トランプ政権は、台湾との関係を強化してきた。中国からの強い反発にかかわらず、台湾に武器を売り、高官を送ってきた。



ポンペオ氏は9日、台湾当局者との交流においてアメリカが中国政府を「なだめる」ために数十年前から実施してきた「自主規制」を撤廃すると表明。



トランプ政権最終盤での、アメリカと台湾の外交関係を大きく変える方針転換と受け止められた。



これに対し中国は、「中国の核となる国益を損なう行為はすべて、断固とした反撃に遭い、成功しない」と猛反発した。



中国と台湾の緊張は近年高まっており、中国は台湾を取り戻すためには武力行使も辞さないとしている。



アメリカは多くの国々と同様、台湾と正式な外交関係はない。しかし、台湾の自衛に必要な手段を提供することが、アメリカの法律で定められている。





(英語記事 US cancels top envoy's visit to Taiwan











(フォーカス台湾)

https://japan.cna.com.tw/news/apol/202101130001.aspx





国連大使の台湾訪問が中止に 「残念」=外交部





【政治】 2021/01/13 10:24







クラフト米国連大使=米国連代表部のツイッターから





(ワシントン、台北中央社)ケリー・クラフト米国連大使の台湾訪問が中止になったことが分かった。米国務省が12日、順調な政権移行のため、ポンペオ長官のベルギー訪問など、今週に予定されていた全ての外遊をキャンセルすると発表した。



これに対し、外交部(外務省)は13日、「残念だが米国務省の決定を尊重する」とした上で、クラフト氏の適切な時期の来訪を歓迎するとコメントした。



米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)や外交部によると、クラフト氏は13日~15日の台湾滞在期間中、蔡英文(さいえいぶん)総統と面会するほか、同部の外交学院(台北市)で台湾の国際参加などについて演説を行う予定だったという。





(徐薇婷、陳韻聿/編集:羅友辰)





―参考―

ポンペオ米国務長官、欧州訪問を中止 EUなどが会談拒否=外交筋大紀元時報日本)[2021.1.13]











(フォーカス台湾)

https://japan.cna.com.tw/news/apol/202101140003.aspx





蔡総統、訪台中止の米国連大使とオンライン対談 台湾の国際参加拡大へ意見交換





【政治】 2021/01/14 16:34







オンライン対談した蔡総統(右)とクラフト米国連大使=総統府提供





台北中央社蔡英文(さいえいぶん)総統が14日、訪台が中止となったケリー・クラフト米国連大使とオンライン対談した。総統府が報道資料で明らかにした。蔡氏は、クラフト氏と台湾で対面できる日が来ることに期待を示すとともに、引き続き国連や関連会議などへの参加を目指す姿勢を強調し、米国の支持を求めたという。



クラフト氏は13~15日の日程で訪台することが決まっていたが、米国務省が12日、高官の外遊中止を発表。これにに伴ってクラフト氏の予定もキャンセルされた。14日の対談にはフェイス国務副次官補も参加し、台湾の国際参加や台米間の協力強化などについて意見を交換した。



クラフト氏は対談後、自身のツイッターを更新し、台湾について、新型コロナウイルス対策や保健衛生、科学技術、先端技術など多くの分野で世界の手本だと称賛。その上で、中国の妨害によって、これらの成果を世界保健機関(WHO)総会などで分かち合えないと指摘し、友人かつパートナーとして永遠に台湾の側に立つ米国の姿勢を蔡氏に「明確に伝えた」とつづった。





(温貴香/編集:塚越西穂)







※2021.1.14 内容を追加しました。