日本:世界で最も長く拘留されている死刑囚の裁判は見直しに向かうか? (RFI)

日本:世界で最も長く拘留される死刑囚の裁判は見直しに向かうか? (RFI)









(Japon: vers une révision du procès du plus ancien condamné à mort au monde ?: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20201224-japon-vers-une-r%C3%A9vision-du-proc%C3%A8s-du-plus-ancien-condamn%C3%A9-%C3%A0-mort-au-monde





日本:世界で最も長く拘留されている死刑囚の裁判は見直しに向かうか?





発表 2020年12月24日11:20







84歳の元ボクサー・袴田巌氏は世界で最も長く拘留されている死刑囚と見なされている。2019年11月25日、東京で行われた記者会見の後で撮影。AFP - KAZUHIRO NOGI





RFI





世界で最も長く勾留されている死刑囚の裁判が見直されるかも知れない。12月23日水曜日、日本の最高裁判所袴田巌氏の裁判の見直しを禁じた判決を取り消した。1968年にある家族を殺害したとして有罪判決を受けてから死の廊下で48年過ごした後、この元ボクサーは有罪性への疑念が生じたために釈放された。しかし、この決定は2018年に東京高等裁判所により無効とされ、現在は取り消されている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





袴田巌氏は供述を変える前、長期勾留の間に警察に虐待されたと告白していた。彼は3週間を越える期間、1日10時間の取り調べを受けていた。



血で汚れた服は彼の雇い主とその家族3人を殺害した証拠になった。しかし、これらの服は元ボクサーには小さ過ぎた。服に残された血がこの死刑囚の血でないことを確認するのに50年の年月とDNA分析を要した。



2015年、東京高等裁判所は、静岡の裁判所が行った袴田巌氏を釈放する決定(投稿者による和訳を初めて承認した。同裁判所は「主要な証拠が捏造された」ものである可能性を認めた。日本の司法制度では、3週間の勾留中に引き出された自白に基づき有罪性が決まることが時々ある。



2018年、東京高等裁判所は検察からの圧力を受けてDNA検査の信頼性を問題にした。袴田巌氏はそれ以来、最高裁判所が自由の決定を下すのを待っていた。



彼の弁護士は改めて裁判を行うことを強く望んでいるが、その保証はない。彼の依頼人は84歳で精神障害に苦しんでいる。なぜなら、彼は外の世界に全く、あるいは、殆ど接触することなく、毎日小さな独房で絞首刑を待ちつつ48年間を過ごしたからだ。







日本 司法 人権







Iwao Hakamada, the Japanese boxer fighting... for his life (France 24 - Youtube) [2018.9.18]