「ペンシルベニアの連邦控訴審がトランプ氏側の申し立てを棄却する」(Sputnik International・BBC NEWS JAPAN)

ペンシルベニアの連邦控訴審がトランプ氏側の申し立てを棄却する」(Sputnik International・BBC NEWS JAPAN)









(US Appeals Court Dismisses Trump Campaign's Pennsylvania Fraud Case, Says Claims 'Have No Merit': Sputnik International)

https://sputniknews.com/us/202011271081297240-us-appeals-court-rejects-trump-campaign-motion-pending-appeal-in-pa-says-claims-have-no-merit/







米国控訴裁判所はトランプ氏の選挙本部の主張に「利益はない」と述べ、ペンシルベニア州の詐欺の申し立てを棄却する







© REUTERS / MARK MAKELA





米国





2020年11月27日 17:42 GMT(更新2020年11月27日 19:05 GMT





記者 イリヤ・ツカノフ






トランプ大統領は主要な激戦州における郵送票を含む大規模な不正投票活動のことで政敵たちを非難しているが、彼は金曜日、民主党候補のジョー・バイデン氏は「自分の馬鹿げた80,000,000票が不正や違法行為によって得たものでないことを証明できた場合」にのみ大統領になることが出来るとツイートした。





ペンシルベニア州フィラデルフィアの合衆国第3巡回区控訴裁判所は、ジョー・バイデン氏を州の勝者として認定しないよう求めるトランプ氏の選挙本部からの申し立てについて、選挙本部はその主張の十分な証拠を提供できなかったと述べ、これを棄却した。



裁判所は、選挙本部の主張には「利益がなく」、「特に、選挙本部が異議を申し立てている票数は約81,000票差の勝利に比べて遥かに少ないため」、選挙本部はペンシルベニア州の票の認定を取り消す差し止め命令を受けるに値しない、との判断を示した。







郵送票を含む大規模な詐欺行為に関する選挙本部の主張について、裁判所は、「何百万もの郵送票を捨て去ることは極端で前例がなく、有権者から広大な範囲の権利を奪い、全ての下級職選挙をも混乱させるものだ。提起された異議申し立ては手続きについてのことだが、これに対するその改善措置は甚だしく不均衡なものだ」と判断した。




結果として、裁判所は選挙本部から控訴された差し止めを求める申請の棄却を決定した。





投票監視人は必要でない



判決はまた、投票詐欺の疑惑に関連してトランプ氏の選挙本部が告発した、開票を監視するための共和党の選挙監視人の立ち入り拒否と、無効と見なされた郵送票の手作業による修正という、中心的な2つの事項について見解を示した。





「ここでの投票はペンシルベニア州の選挙法により運営される。投票監視人を義務付けたり、票を数えるときに彼らがどこに住む必要があるかや、彼らがどれだけ近くに立つことが出来るかを指定したりする連邦法はない。また、州法上の些細な欠陥を持つ票を数えるかどうかや、有権者にそれらの欠陥を救済させるかどうかを規定する連邦法もない。これらはすべて州法の問題であり、私たちが聞くことの出来るものではない」と判決は示した。




判決は、2017年6月にトランプ大統領によって合衆国巡回判事に任命されたステファノス・ビバス判事の率いる3人の判事団によって書かれた。



先週、トランプ氏の選挙本部の主任弁護士ルディ・ジュリアーニ氏はペンシルベニア州、特に、フィラデルフィアにおける大規模な詐欺疑惑を引き合いに出し、下級裁判所におけるペンシルベニア州の詐欺の訴訟について主張を展開した。トランプ氏は9月に行われたジョー・バイデン氏との最初の討論の際に、その都市の民主党当局者たちを攻撃した。彼は、その都市の選挙関係者たちが共和党の投票監視人たちを「放り出す」と非難し、「フィラデルフィアで悪いことが起こる」と仄めかした。





トランプ氏はその時、「それが公正な選挙になることを願っている。それが公正な選挙であれば、私は100%乗る。しかし、何万もの票が操作されるのを見るのなら、私はそれには付いて行けない」と述べた。












トランプ氏の選挙本部の弁護団は先週、疑われている事例はトランプ氏の票を奪うために連携された「中央集権型」の操作活動であると述べ、悪事の疑いのある行為についての宣誓供述書と「数百人の目撃者」を引き合いに出しつつ、大規模な不正投票疑惑についての最初の証拠を提示した。その主張は、ベネズエラキューバ、そして、恐らく中国からの「共産主義者の資金」が、ドミニオン社の投票機を中心に展開された陰謀に関与しているという、シドニー・パウエル弁護士の主張によって部分的に脱線したように見えた。しかし日曜日、トランプ氏の選挙本部は、パウエル氏はトランプ氏の弁護団のメンバーではなく、大統領の個人弁護士でもなく、「自分で法務を行っている」と表明した。



バイデン氏への敗北を認めることについてトランプ大統領は拒否を続けているが、ホワイトハウスはこの方向で措置を取り始めたと伝えられている。トランプ氏は木曜日に、選挙人団がバイデン氏を勝者として認定した場合にはホワイトハウスを明け渡すことに同意すると述べたが、そのような決定は「間違い」と見なすと付け加えた。また、彼は合衆国の選挙制度が「第3世界の国」のそれに似るようになったと仄めかした。











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/55112090





米大統領選2020】 ペンシルヴェニア州の連邦高裁、トランプ陣営の訴え棄却





2020年11月28日







Reuters

選挙に勝ったのは自分だと記者団に繰り返すトランプ氏(26日、ホワイトハウス






米大統領選の投開票で不正があったとドナルド・トランプ米大統領が主張し、各地で裁判を起こしている問題で、ペンシルヴェニア連邦高裁は27日、トランプ陣営は具体的な不正の申し立てや証拠を提示していないと、訴えを棄却した。トランプ陣営は、連邦最高裁に上訴する意向を示した。



ペンシルヴェニア州フィラデルフィアにある第3巡回区連邦控訴裁の判事3人は、同州の数百万票を無効にするよう求めたトランプ陣営の訴えを退けた。 判事3人はいずれも共和党の大統領に指名され就任しており、そのうち1人はトランプ氏が指名した。



トランプ氏の指名で就任したステファノス・ビバス判事は、「自由で公平な選挙はこの国の民主主義の命に不可欠だ。不公正があったという訴えは深刻なものだ。しかし、選挙に不正があったと言うだけでは、不正があったことにはならない」と指摘。



「主張するからには、具体的な申し立てと、そして証拠が必要だ。しかし、ここにはそのどちらもない」と、判決理由に書いた。



この判決を受けて、トランプ弁護団のジェナ・エリス弁護士は、「SCOTUS(合衆国最高裁)へ!」とツイートした。



高裁判断の前には同州の連邦地裁判事共和党員)が、同じトランプ陣営の訴えを「法的根拠のない、無理のある法的主張や憶測」を法廷に提示し、「証拠の裏づけも提示しなかった」と、厳しく批判し棄却していた。



この地裁判決を機に、選挙人20人を擁する同州はジョー・バイデン次期大統領が同州で勝ったことを正式に認定。複数の共和党関係者も、トランプ氏に政権移行手続きの開始を促すようになった。また、トランプ政権で政権移行手続きの開始を担当する部署の責任者も、この開始を認めると判断。トランプ氏もこれを容認した。



トランプ氏は26日には、選挙人団(定数538人)がバイデン氏を選べば、ホワイトハウスを去ることに同意するのかと記者団から問われ、「もちろんそうする」と答えた。各州の選挙人は通常、大統領選の結果に沿って、大統領候補に投票する。今月3日の選挙の結果バイデン氏は選挙人538人中306人の票を獲得する見通しになっている。



ただしトランプ氏は、勝ったのは自分だという主張は続けている。



27日にもツイッターで「巨大な不正」があったと根拠を示すことなく書き、「バイデンが大統領としてホワイトハウス入りするには、ばかげた『8000万票』を、不正や違法行為で得たわけじゃないと証明してからだ」と力説した。





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トランプ陣営やトランプ氏の支持者は、各地で投票の無効や不正を主張して訴訟を重ねているが、敗訴や訴訟取り下げが続いている。



選挙人団の投票は12月14日で、各州は12月8日までに開票結果を最終的に確定し、認定する必要がある。



選挙人団の投票結果は、来年1月6日に連邦議会が上下両院合同本会議で開票する。







米大統領選2020】 再選を逃した現職大統領がホワイトハウスを去った時





アメリカの大統領選では、敗れた候補が負けを認めるのが慣習となっている。



ただし、これは法的な必須条件ではないため、トランプ氏が敗北を認めなくても、選挙人団の投票でバイデン氏が270票以上を獲得すれば、バイデン氏が来年1月20日に第46代合衆国大統領に就任する。





(英語記事 US election: Appeal court dismisses Trump camp's lawsuit in Pennsylvania)











(投稿者より)



ロシア人の言うこととイギリス人の言うことを並べて読み比べれば、本当のことが少しは見えるかも知れないと思ったのですが、私にはやはり分かりません。ただ、記事はいずれも「ここで審理するだけ時間の無駄だから、早く最高裁に上げてくれ」とも読めそうです。トランプ氏側は上告の準備を進めています。最高裁では憲法判断が待っています。



ところで、同州の共和党州議会議員団は既に、合衆国憲法の規定に基づき、一般投票の結果の如何に係わらず議会の権限を行使して選挙人団を任命する意向を表明しているようです。同州議会は上下両院で共和党が優勢です。これが本当なら、同州の選挙人団はトランプ氏に投票することになります。



政権の移行作業が始まったのに、ハリス「次期」副大統領は就任の要件となる上院議員の辞職をまだ済ませていないようです。ワクチン開発で沸き立つはずのウォール街も、先週のダウ平均は30,000ドルの線上を行ったり来たりしています。引き続き様子を見たいです。







※2020.11.29 訳文を一部見直しました。