「マラバール20海上演習、始まる」(Sputnik International・中国網)

「マラバール20海上演習、始まる」(Sputnik International・中国網)







(Malabar 20: Navies of QUAD Coalition Begin Maritime War Games Amidst Chinese Military Assertiveness: Sputnik International)

https://sputniknews.com/asia/202011041080991919-malabar-naval-drills-to-increase-geopolitical-risks-in-indo-pacific-region-report-says/





マラバール20:中国の積極的な軍事展開の中、QUAD連合の海軍が海上機動演習を始める







©写真:米太平洋艦隊/ twitter





インド



2020年11月3日 12:59 GMT






記者 ナイール N.B.





インドの中国との激しい国境紛争の最中、ニューデリーは他国との防衛協力の強化を求めて、米国主導の4ヵ国戦略対話(QUAD)への関与を加速させた。6月、ニューデリーは同じ思いから豪州との包括的戦略的パートナーシップに署名した。





火曜日、4ヵ国戦略対話のパートナーであるインド・米国・日本・豪州の海軍が参加する機動演習の第1段階がヴィシャーカパトナム沖のベンガル湾で始まった。マラバール20として知られる機動演習の第1段階では、水上輸送や対潜水艦・対空戦闘作戦などの複雑で高度な海軍演習が見られる。演習の第2段階は、11月中旬にアラビア海で予定されている。



インドの駆逐艦フリゲート艦・哨戒艦・艦隊支援船・潜水艦や高度なジェット練習機・P-8I 長距離海上哨戒機・ヘリコプターに、USSジョン・S・マケイン誘導ミサイル駆逐艦、豪州の長距離フリゲート艦HMASバララット、日本海自衛隊駆逐艦おおなみが加わると、月曜日(11月2日)、インド国防省が声明で述べた。





「マラバール訓練は、安全で開かれた包括的なインド太平洋地域を支えるために、志を同じくする国々と協力して取り組む重要な機会だ」と、リンダ・レイノルズ豪国防相は述べた。






米海軍第15駆逐隊司令官のスティーブン・デ・モス大佐は、インド・日本・豪州はインド太平洋全域においてアメリカの戦略的パートナーの中核を成していると述べた。





「マラバールのような高度かつ戦術的に適切な演習での行動が私たち諸国の海軍に相応しい。今回も、一体化した能力を更に高めてパートナーシップを強化する機会にしたい」とデ・モス大佐は付け加えた。






インドは日本・豪州・米国を#Malabar 2020海軍演習に迎えた:https://t.co/12E7f(資料写真)#NavyPartnerships pic.twitter.com/1JuFSxryKC

—米国太平洋艦隊(@USPacificFleet)2020年11月3日






演習はCOVID-19の世界的大流行を考慮して、「非接触海上のみ」の原則に沿って実施されている。



共同演習は、インド亜大陸の複雑な安全保障状況、特にニューデリーの中国との7か月に及ぶ国境紛争を背景に行われている。



マイク・ポンペオ米国務長官は、10月27日にニューデリーを訪問した際、「中国がもたらす脅威」について世界に警告した。





彼は「世界は、中国共産党から発せられたイデオロギーがもたらす脅威を認識し始めたと思う」と、インドのある出版社に語った。




ポンペオ氏は10月27日のメディアとのやり取りの中で、ワシントンはニューデリーと協力してこの地域で増大する安全保障上の課題に対処すると述べた。



インドはこの対話の期間中に、米国との画期的な防衛協定に署名した。これにより、ニューデリーは衛星やその他の監視データにアクセスして、自動軍事ハードウェアシステムと兵器の航行能力および目標設定能力を向上できるようになる。



中国と論争の国境紛争は4月の最後の週に始まり、ニューデリー人民解放軍兵士による領土侵入を主張した。また、インドは中国軍部隊の更なる前進を阻むために、軍事資産を持った部隊を移動させた。





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タグ ラダック地域, 中国, 豪海軍, 米海軍, 印海軍, ニューデリー, インド

















(Malabar Naval Drills to Increase Geopolitical Risks in Indo-Pacific Region, Report Says: Sputnik International)

https://sputniknews.com/asia/202011041080991919-malabar-naval-drills-to-increase-geopolitical-risks-in-indo-pacific-region-report-says/





マラバール海軍演習はインド太平洋地域の地政学的リスクを高めると、報道は述べる







© AFP 2020 / -





アジア・太平洋





2020年11月4日10:20 GMT






火曜日、米国・日本・インド・豪州が参加してマラバール海軍演習の第1段階が始まった。印メディアの報道によると、演習の目的は「地域における中国の軍事的・政治的影響力に対抗すること」だ。





インドが今年豪州を招待したように、マラバール演習は米国が提唱する「アジア版NATO」の柱になりつつある。アジア版NATOは中国の台頭を封じ込めることを視野に入れて、米国の覇権的野心に奉仕する米国中心の軍事同盟となるだろう。米国がその考えを実現したいならば、いわゆる志を同じくするパートナーを誘い込む必要がある。



マラバール演習の参加4ヵ国は全てQUADのメンバーでもある。米国はこれらの国々をアジア版NATOの創設国にしようとしている。予測可能な将来、米国は地域の他の国々をその軍事的軌道に引きずり込むことになりそうだ。



マラバール演習は中国の影響力に対抗するためのものと主張しているが、中国が外部からの動揺のために自国の発展を遅らせることはない。中国の影響力は中国自身の発展の度合いによって決まるのだ。







© Photo : U.S. Pacific Fleet/twitter

マラバール20:中国の積極的な軍事展開の中、QUAD連合の海軍が海上機動演習を始める






水上での共同演習によりQUAD諸国が中国の台頭を抑えることが出来るかどうかは疑わしい。それでも、インド太平洋地域が地政学的なホットスポットになるリスクは高まりつつある。



ドイツでさえ、インド太平洋地域に関与したいと考えている。ドイツは豪海軍に加わりインド洋をパトロールすることが期待されている。メディアの諸報道によると、ベルリンはインド太平洋地域における中国の影響力を管理したいと考えている。1つの地域があまりにも多くの外部勢力を巻き込んだ場合、その地域は地政学的な競争に直面して不確実性を増大させるはずだ。



競争と不確実性は地域の発展には全く役に立たず、地域の緊張を高めることは外部勢力に介入への別の言い訳を与え、地域を悪循環に陥れるだろう。



インドは、不確実性をもたらすだけのこのような地域の地政学的競争を積極的に推し進めている。その国は、最終的にはその行動が歪んだものであることに気づくだろう。そうすることで、インドは常に望んでいたように自分自身に力を与えることはないだろうが、外部勢力が指すチェスの駒に自分自身を変えることは簡単に出来る。



インド太平洋地域の現在の地政学的状況にも係わらず、米国との関係を強化するインドの目的は単純で、それは中国に対抗することだ。インドは、米国のような外部勢力との関係を強化し、海洋において中国へ地政学的圧力を掛けることに大きな期待を寄せている。しかし、これはインドの力を浪費するだけだ。米国は、この地域におけるインドの国益の代弁者になることはなく、その最終的な目的は、自国に役立てるためにインドの国益を搾取することだ。外部勢力による攪乱は、インドの選択を複雑にするだろう。



中国の強さを測る尺度は、中国が他国との摩擦をその展開のプロセスの中で平和的に管理できることだ。中国は国益をしっかりと守っている。マラバール演習の4人のプレーヤーによる地政学的ゲームは、中国自身の発展を妨げることは出来ない。





この記事は元々は環球時報ウェブサイトに掲載された





タグ インド太平洋, 中国, マラバール演習















(チャイナネット)

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2020-11/04/content_76874890.htm





米日印豪の海上合同演習「マラバール」、各自に異なる計算も





タグ:インド 合同演習 同盟 軍事協力





発信時間:2020-11-04 11:21:48 | チャイナネット |






「インドと他国が行う海上演習の多くが相互信頼を深める基礎的な演習であるが、マラバールは真の戦争の演習だ」3日付インド紙「インディアン・エクスプレス」は同日開幕した米日印豪による海上合同演習「マラバール」の重要性を特に強調した。また、「アジア版NATO」と呼ばれる米日印豪の「クアッド同盟」という連携強化の構想が十数年前に打ち出されてから、4カ国が同時に演習に軍艦を派遣するのは今回が初めてであり、「中国に明確な情報を伝える」とされている。



米海軍第15駆逐隊のスティーブン・デ・モス司令官は「インド、日本、豪州は我々のインド太平洋全体における戦略的協力パートナーの軸だ。我々の軍艦はマラバールのような高い技能が必要とされる合同演習に適している。これは我々の総合作戦能力をさらに強化し、パートナーシップを促進する」と述べた。



「インディアン・エクスプレス」は、今年のマラバールには重大な意義があるとし、次のように伝えた。この軍事演習は1992年から現在まで続くが、当初の参加国はインドと米国のみだった。豪州は2007年に参加したが、「中国の強い反発」を受けると参加を停止した。日本は2015年に同演習の「永久メンバー」になった。演習の内容も当初の海上捜索・救助、対テロ作戦からより実戦に即した対潜水艦や防空などに広がった。米印日は2017年に同時に空母を演習に派遣した。インドは今年に入り、米国、日本、豪州のシーパワーと何度も演習を行っているが、その多くが相互信頼を深める「交流演習」だった。実戦を想定する今回のマラバールでは、2007年に米日印豪の「クアッド同盟」という連携強化の構想が打ち出されてから、初めて4カ国の海軍が同時参加することになる。元インド海軍少将は「インドと中国の国境地帯での対立が続くなか、インド太平洋に4カ国の海軍が勢揃いすることで、中国に明確な情報を伝える。マラバールは4カ国海軍を集め、十数年前と異なる意義を持っている。これは中国の拡張主義への抑止力を強化し、4カ国間の軍事協力もより緊密になる」と述べた。



専門家は、マラバールによる米日印豪の軍事協力強化は、インド太平洋の平和情勢に必然的に影響を及ぼすが、4カ国には各自の計算があり実際に目的を一つにすることは困難と見ている。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月4日