「三菱スペースジェット 事業凍結へ」（BBC NEWS・Sputnik日本）
(Japan's first passenger jet in decades put on hold: BBC NEWS)
https://www.bbc.com/news/business-54654805
日本で数十年ぶりの旅客機開発が保留に
［2020年10月30日］
GettyImages
航空業界が大幅な需要の減少に苦しむ中、日本で50年以上ぶりの国産旅客機の計画が凍結された。
新しいスペースジェットを後押しする三菱重工業はこの事業予算を削減中だ。
三菱スペースジェットは開発が大きく遅れ、納期が2013年から6度延期された。
今年の米国での試験飛行は、ウイルスの世界的大流行のために中止された。
金曜日、三菱重工業は社業の他の部分を強化するために、「スペースジェット」リージョナルジェット機の開発を凍結すると述べた。
同社は第2四半期の営業利益が62.5％減少したことを公表した。
スペースジェットの開発停止により1,200億円（9億ポンド）の経費が削減できると、同社は述べた。
深刻な業況悪化
資金の削減という決定は、コロナウイルスによる渡航制限のために生じた航空業界の業況悪化によって促された。
世界中の航空会社は、生き残りのために運航の縮小を強いられている。
日本は政府の旅行補助金のお陰で国内需要がある程度回復しているが、海外旅行はまだコロナウイルス発生前のほんの一部だ。
日本最大の航空会社ANAホールディングスは、新航空機の最初の顧客になる予定だった。
巨大な競合相手
三菱重工業は、業界において支配的な民間航空機メーカー・ボーイングとエアバスの主要なサプライヤーだ。
日本政府は、世界的な民間航空機生産国としての地位を確立するために、スペースジェット計画を後押しした。
「エアバスとボーイングは世界規模で展開している。これはアフターサービスとメンテナンス支援の観点から重要だ」と、航空業界のコンサルタントであるジョン・ストリックランド氏は述べた。
「他社が同じモデルを作るのは難しい。」
また、中国は中国商用飛機（Comac）を使って主要な航空機生産国になる野心を持っている。
関連トピック 日本 航空旅行
（Sputnik日本）
https://jp.sputniknews.com/business/202010307894277/
三菱重工 スペースジェット事業凍結
© AFP 2020 / Toshifumi Kitamura
経済
2020年10月30日 17:15
三菱重工業は30日、国産初のジェット旅客機スペースジェットの事業を凍結すると正式に発表した。度重なる設計変更で開発が大幅に遅れていたところに新型コロナウイルス感染拡大で顧客である航空会社の業績が悪化。事業凍結を決めた。ロイター通信が伝えている。
泉沢清次社長はインターネットでの記者会見で、スペースジェットの開発状況と市場環境を踏まえ、開発は「いったん立ち止まる。飛行試験は見合わせる」と述べた。
一方で運航に必要な認証である「型式証明」取得に向けた文書作成の作業は続けるという。
同時に発表した2020年9月中間連結決算は売上高が前年同期比11.7％減の1兆6586億円、最終損益は570億円の赤字だった。
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