「米国務次官の訪台」(フォーカス台湾・台湾中央放送局・中国国際放送局)

「米国務次官の訪台」(フォーカス台湾・台湾中央放送局・中国国際放送局









(フォーカス台湾)

https://japan.cna.com.tw/news/apol/202009200005.aspx





台湾、米国務省と「経済対話」始動で一致 経済相「速やかに実施へ」





【政治】 2020/09/20 19:29







王美花経済部長





台北中央社)王美花(おうびか)経済部長(経済相)は20日台北市内の経済部(経済省)庁舎で会見を開いた。19日まで台湾を訪問していたキース・クラック米国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)と台米間の正式な「経済対話」の場を設ける方針で一致したと発表し、速やかに実施するとした。



訪台していたクラック氏との会談は「非正式」なものだとしつつも、双方の経済に関する課題や政策について意見を交わしたと説明。中国を介さない「クリーン」な次世代通信規格「5G」のネットワーク整備やサプライチェーンの再構築、インド太平洋戦略などについて話し合ったという。



新たな経済対話では、米国側はクラック氏が主導する見通しで、台湾も人選を進める。日程などは未定で、米側と調整を続ける方針。



クラック氏の訪問で、台米間の貿易協定締結に向けた交渉入りに進展があったか注目されていたが、王部長は、貿易協定を担当するのは米通商代表部(USTR)で、国務省とは管轄が異なると指摘。進展があれば改めて説明すると述べた。



(呉佳蓉、蔡芃敏/編集:楊千慧)











(台湾・中央放送局)

https://jp.rti.org.tw/news/view/id/92859





アメリカ国務次官の訪問、台湾側との会談は非公開





21 September, 2020 早田健文







蔡英文総統(中央)が台湾を訪問したアメリカのクラック国務次官(左)一行を晩さん会に招待。台湾積体電路(tsmc)創業者の張忠謀氏(右)も出席した。(写真:総統府)





アメリカのクラック国務次官が率いる訪問団一行が、17日~19日、台湾を訪問し、蔡英文総統、蘇貞昌・行政院長などとも会見しました。この訪問で、台湾側の高官との会談がすべて非公開だったことから、双方の間で何が話し合われたのか、論議を呼んでいます。クラック次官は、経済成長・エネルギー・環境を担当しています。



これについて蔡英文総統は20日、「クラック国務次官の台湾訪問では、台湾とアメリカの経済協力について各種の分野で、様々なテーマが話し合われた。それには、インド太平洋地域、5G(第5世代移動通信技術)、デジタル技術、経済繁栄ネットワーク、エネルギー、インフラそれにグローバル・サプライチェーン再編などが含まれており、基本原則でコンセンサスを得た。収穫は豊かなものであり、今後、双方が各テーマと協力項目について、引き続き積極的な討論を進めることが期待できる。また、早い時期に台湾とアメリカの間の経済対話が進められることを希望している」と語りました。



クラック次官は、今回の台湾訪問で、台湾当局の異なる部門の関係者と会見すると共に、18日夜には総統官邸で蔡英文総統との晩さん会に参加しました。また、19日に7月30日に亡くなった李登輝・元総統の追悼礼拝に出席しました。



蔡英文総統は、「クラック次官の訪問は、台湾とアメリカの関係にとって重大な進展であり、この41年で台湾を訪問したアメリ国務省の最高レベルの高官だ。これは、アメリカが李登輝・元総統の台湾の民主化に対する貢献に敬意を払っていることを示すものであり、台湾とアメリカが共に民主主義の価値を共有する強いパートナーであることを十分に示すものだ。アメリカが実際の行動によって台湾に対する支持を表明してくれたことに感謝する」と語りました。



なお、官邸でのクラック次官との晩さん会に、台湾最大の半導体企業である台湾積体電路(tsmc)創業者の張忠謀氏を招待したことについて、「張忠謀氏はtsmcという企業を代表するだけでなく、台湾のハイテク産業の代表だ。晩さん会に出席してもらうことで、我々はより深く世界の動向を把握することができ、また世界に台湾の状況を理解してもらうことができる。台湾の半導体、情報・通信機器産業は、世界のサプライチェーンの鍵を握っている。それを守り、また世界に信頼してもらうことで、我々が世界のサプライチェーンにおける核心となる地位を全力で獲得することを願っている」と指摘しました。



クラック次官は18日、宿泊先のホテルで、行政院で経済を担当する閣僚の沈栄津・行政院副院長、王美花・経済部長、鄧振中・行政院政務委員などと会見し、将来の台湾とアメリカの間の経済対話の進め方などについて話し合ったもようです。



今回のクラック次官の台湾訪問について、台湾の外交部は、「台湾での滞在時間は48時間足らずだったが、成果は豊かだった。政府の関連部門は、今回の各項目の話し合いの結果について、引き続きアメリカ側と協力を進め、台湾とアメリカの間の経済的な連携を強化し、さらに共通の価値に基づいたグローバル・パートナーシップ関係を強化する」とだけコメントしています。



また、経済部の王美花・部長は20日、クラック次官との会談の内容について説明を行い、「主に双方がそれぞれの政策を説明すると共に、台湾とアメリカとの間のハイレベルの経済対話のテーマについて、5Gの安全性、サプライチェーン再編、インド太平洋戦略、新南向政策、インフラ・エネルギー、投資審査、世界での女性の経済的エンパワーメントなどを内容に盛り込むことを確認した。双方は今後、細部について交渉を進め、正式対話の早期開催を希望している」と指摘しました。



ただし、関心を集めている台湾とアメリカの間の相互貿易協定(BTA)締結について話し合ったのかどうかについては、王美花・部長は、「互貿易協定はアメリカ通商代表部の担当だ。今後、はっきりとした情報があれば、公開で説明する」と指摘しただけでした。











中国国際放送局

http://japanese.cri.cn/20200922/677e87da-f155-f6b2-e2dc-9302f2e8f058.html





【CRI時評】「台湾を利用して中国をコントロールする」米国のやり口は行き詰まること必定





2020-09-22 12:44 CRI





最近、クラック米国務次官が中国の台湾地区を「訪問」した。米国が台湾訪問に高官を派遣したのは、今年、これが2回目だ。これは一つの中国の原則と三つの中米共同コミュニケの規定に著しく違反し、中米関係と台湾海峡の平和と安定を深刻に破壊するもので、中国は国家主権と領土保全を守るために正当な報復措置を確実に講じる。



台湾への武器売却、「経済協力強化」の匂わせ、高官による台湾への連続訪問、さらに米国国連大使と台湾のニューヨーク駐在代表との会談まで、米国は「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを送り続けている。その一つの主な目的は台湾海峡をかき乱して、そこから漁夫の利を得ることだ。



現在、米国の新型コロナウイルス感染者数と死亡者数はいずれも世界最大で、経済は引き続き低迷し、失業人数も高止まりし、人種的な矛盾の激化が社会の分裂に拍車をかけている。何重もの危機で、ホワイトハウスの政治家たちは散々な目に遭っている。大統領選挙が近づくにつれて、彼らは極めて短絡的なやり方で、台湾問題から経済的、政治的な利益を引き出し、それによって無能な執政に対する国内の不満をそらし、低迷する選挙情勢を挽回することに希望を託している。



だからこそ、台湾の人々は押しなべて米高官の台湾訪問に怒りを示している。台湾のアナリストは、クラック国務次官の台湾訪問の最高の原則は「両岸関係を引き続き悪化させ、台湾の安全保障をまさに米政治家が「台湾を利用して中国をコントロール」する政治カードにすることだと指摘している。これより前、台湾当局は成育促進のための禁止薬物であるクレンブテロールを含む米国産豚肉、牛肉の輸入解禁を宣言したが、台湾の世論は民進党当局が台湾住民の健康を代価に米国に「保護費」を収めるという、台湾に受け入れがたいリスクをもたらすものだと強く非難している。



台湾問題は中国の核心的利益と強い関心に関わり、中米関係の中で最も重要かつデリケートな問題だ。いかなる者といえども、14億の中国人が国家主権と領土保全を擁護する意志と決心を見誤ってはならない。(CRI論説員)