「イギリスが日本と自由貿易協定と結ぶ、EU離脱後初の主要な貿易協定」 (Sputnik International・RFI・BBC NEWS JAPAN)

「イギリスが日本と自由貿易協定と結ぶ、EU離脱後初の主要な貿易協定」 (Sputnik International・RFIBBC NEWS JAPAN)









(UK Secures First Post-Brexit Free Trade Agreement With Japan: Sputnik International)

https://sputniknews.com/world/202009111080426869-uk-and-japan-sign-first-major-post-brexit-trade-deal/





イギリス、EU離脱後初の自由貿易協定を日本と結ぶ







© AFP 2020 / TORU YAMANAKA





世界





2020年9月11日07:29 GMT (更新2020年9月11日08:43 GMT






今週初め、ロイターは東京の匿名の複数の当局者の発言を引用し、日本がイギリスとの貿易交渉を加速させ、今週、協定について幅広い意見の一致に達する意向だと報じた。





金曜日、イギリスの国際貿易省は声明で、同国は日本と自由貿易協定を締結した。これは同国にとってEU離脱後初の主要な協定である、と述べた。



連合王国は日本と自由貿易協定を締結した。これは同国が独立した貿易国として初の主要貿易協定であり、また、これにより日本との貿易は推定で152億ポンド(195億ドル、165億ユーロ)増加する」と、声明は述べている。




同省によると、新たに締結された協定により、同国の日本向け輸出の99%が関税を免除されることになる。



この協定はイギリスにとって、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への参加に向けた重要な一歩になるとロンドンは述べていたが、金曜日、リズ・トラス英国際貿易相と茂木敏充・日本外相がテレビ電話を通して、この協定に大筋で合意した



「これはブレグジット後初の私たちの主要な貿易協定として、連合王国と日本にとって歴史的な瞬間だ。私たちが交渉した協定は―記録的な速さと状況の厳しさにおいて―既存のEU協定を遥かに超えるものだ。これは、私たちの素晴らしい製造業・食料と飲料・ハイテク産業においてイギリス企業の新たな勝利を確実にするものだからだ」と、トラス氏が語ったと伝えられた。




日本との貿易協定の合意は、ボリス・ジョンソン首相が離脱協定の一部を無効にする国内市場法案の提出を決めたことによる、将来の貿易関係をめぐるイギリスとEUの間の新たな論争の最中にもたらされた。



ジョンソン氏によれば、提出された法案は連合王国を構成する4国間で障壁のない貿易を確保することを目指したものだ。しかし、水曜日、マロス・セフコビッチ欧州委員会副委員長は、法案が可決されるならば、「それは離脱協定と国際法の極めて深刻な違反になるだろう」と警告した。







©AP Photo / Eugene Hoshiko

安倍晋三氏の辞任やブレクジット後の日英貿易交渉の最中に、日経平均が1.66%急落する―報道






また、このEU高官はイギリス政府に対し、可能な限り短時間で、そして、いかなる場合においても月末までにこれらの措置を法案から撤回するよう求め、また、ブリュッセルは2019年の離脱協定に盛り込まれた法的義務の違反に対処するために、この文書に含まれたメカニズムと法的救済策のいくつかを使うことを恥としないだろうと述べた。



セフコビッチ氏はマイケル・ゴーヴ英内閣府担当相とロンドンで緊急会議を開いた後にこの警告を発表した。コーヴ氏はこのEUの懸念を顧みずに、イギリス政府はこれからも同法案の可決に向けて取り組んでいくと回答した。





タグ 自由貿易協定, 協定, 日本, グレクジット以後, イギリス















(Le Royaume-Uni conclut un accord de libre-échange avec le Japon: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/france/20200911-royaume-uni-conclut-accord-libre-%C3%A9change-le-japon





イギリスが日本と自由貿易協定を結ぶ





発表 2020年9月11日 19:10







ロンドンは新しい貿易相手を探している。AP Photo/Matt Dunham





RFI





欧州連合との危機の最中に、ロンドンはブレクジット以来初の主要な貿易協定に署名した。協定が何もない場合に欧州連合との間で失われる輸出を補うために、ロンドンは他国との経済連携を模索している。





ロンドンと東京の間で結ばれた自由貿易協定は、2021年1月1日に発効する予定だ。これにより両国間の貿易は約165億ユーロ増える。イギリスの日本向け輸出の99%に対して関税が免除される。この条約は特に、農産物やハイテクの業界に利益をもたらすだろう。日本側では、この条約によりイギリスの鉄道車両と自動車部品の市場へのアクセスが改善される。



ブレクジットがイギリスの欧州連合向け輸出に及ぼす影響を抑えるために、イギリス政府は世界中で貿易協定に力を入れている。同国はEU離脱の前に韓国・スイス・イスラエル・モロッコチュニジアとの協定に既に署名を済ませ、米国との自由貿易協定に署名することを望んでいる。他にも豪州・ニュージーランドと交渉中だ。



欧州連合はイギリスの主要な貿易相手だが、この将来の関係については2019年末に署名された離脱協定の一部を取り消したいとのロンドンの意向のために、議論は足踏みしている。





イギリス 日本 貿易・為替















(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/54117780





イギリス政府、日本と通商協定で大筋合意 ブレグジット後に主要国と初





2020年9月11日







リズ・トラス英国際貿易相は、日英通商協定を「歴史的」な合意と呼んでいる





イギリスと日本の両政府は11日、新しい通商協定の締結について大筋合意した。イギリスにとってはブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)後で最初の、大規模な通商協定となる。イギリス政府はこれによって、日本との間で年間約150億ポンドの(約2兆円)貿易拡大につながると期待している。



日本の茂木敏充外相と電話会談で協定合意を確認したリズ・トラス英国際貿易相は、「歴史的な瞬間」と呼んだ。



イギリスの製造業や食品・飲料産業、ハイテク産業にとって、「新しい勝利」だとトラス氏は声明で述べた。



一方で、日本との通商協定がイギリス国内総生産GDP)にもたらすと期待される浮揚効果は0.07%に過ぎず、そのためブレグジットで失われる欧州連合EU)との貿易額の埋め合わせとしては、ごくわずかにしかならないという批判もある。



今後は正式署名と両国議会の承認を経て、来年1月の発効を目指す。



トラス氏は、日本との包括的経済連携協定によって対日輸出の99%が関税ゼロになると説明した。



「記録的なスピードで、かつ大変な状況の中で交渉してきたこの協定は、既存のEUとの協定をはるかに超える内容だ。私たちの素晴らしい製造、食品・飲料、ハイテク各産業のイギリス企業にとって、新しい勝利を確保した」と、トラス氏は述べた。



「国のレベルアップを図り、イギリス各地の人たちに新しい機会を創出していく中、この協定はウェールズの自動車工場から北イングランドの靴メーカーまで、イギリス各地で働く人たちのより良い再建を助ける」



トラス氏はさらに、日本とのこの協定は、イギリスが環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に加盟するための重要な一歩になると、その戦略的な意義を強調。イギリスは、様々な自由貿易協定のネットワークの中心になることを目指すのだと述べた。



ボリス・ジョンソン英首相はかねて、ブレグジットによってイギリスは独自に自由に世界中の各国と貿易協定を結べるようになると、ブレグジットの意義を説明していた。



協定によって、日英間の貿易の約99%について関税が撤廃される。特に、食品、飲料、金融、ハイテクの分野が重点的に対象となる。



イギリスの国際貿易省は、日産自動車日立製作所などイギリスに巨額投資をしている日本企業にとっては、規制手続きの簡素化や、日本から調達する部品の関税引き下げがメリットとなると説明した。逆に、イギリスから日本に輸出される牛肉や豚肉、シャケなども関税引き下げの対象になる。



日本の茂木外相は、「厳しい交渉」だったものの、3カ月という異例のスピードで大筋合意に達したことを歓迎。日本とEU経済連携協定EPA)のもとで日本がイギリス市場に確保していた高レベルのアクセスを継続しつつ、日本の鉄道車両や一部の自動車部品について、イギリス市場へのアクセスが改善されたと述べた。





英経済界の反応は



イギリス経済界の複数幹部は日本との協定を歓迎したものの、EUとの通商協定実現が今なお最重要な目標だと強調した。



イギリス商工会議所のアダム・マーシャル事務局長は、日本との協定を一里塚と呼びつつ、「確かにこの合意は祝うべき成果だが、EUとの自由貿易協定(FTA)確保こそイギリス経済の将来に不可欠だ」と述べた。



「最大の貿易相手と包括的な提携関係に向けて、きわめて重要な交渉の局面にきている。関係閣僚にはいっそうの努力をお願いしたい」



英産業連盟(CBI)も、日本との協定を歓迎した。キャロリン・フェアバーン事務局長は「この画期的な瞬間」が今後、各国と何度も続くことを期待すると述べた。



「イギリスの幅広い産業分野や地域に対して、日本からの新規投資を確保する、非常に大きいチャンスだ」と、フェアバーン氏は述べた。



BBCのダルシニ・デイヴィッド国際貿易担当編集委員は、「ウェストミンスター(英政界)や経済界で、安心のためいきが響き渡るのが聞こえるようだ」と指摘。ただし、この協定は日・EUEPAをほとんど踏襲したもので、イギリスにとっての経済効果はそれほど大きくないと説明している。



「イギリス側はEUを離れた独自の単独交渉で、以前より有利な条件を獲得できると示したかった。一方の日本側は、EUに認めている以上の好条件をひとつの国に提供するつもりはないと明示しようとしていた」。そのため、日英双方が期待したほど速やかな交渉にはならなかったし、それは今後「ほかのもっと複雑な交渉にとって朗報とは言えないかもしれない」とデイヴィッド記者は述べている。





(英語記事 UK signs first major post-Brexit trade deal