「アザー米保健長官が訪台、断交以来最高位、北京は鋭く反発」(RFI・フォーカス台湾・人民網)

「アザー米保健長官が訪台、断交以来最高位、北京は鋭く反発」(RFI・フォーカス台湾・人民網)









(Arrivée à Taïwan du secrétaire américain à la Santé, une visite condamnée par Pékin: RFI)

https://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20200809-ta%C3%AFwan-arriv%C3%A9e-secr%C3%A9taire-am%C3%A9ricain-%C3%A0-ta%C3%AFwan-une-visite-condamn%C3%A9e-p%C3%A9kin





国保健長官が台湾に到着、この訪問に北京が非難





発表 2020年8月9日14:36・更新 2020年8月10日02:38







2020年8月9日日曜日、アレックス・アザー米保健長官の使節団が台北の空軍基地を出る。REUTERS/Ann Wang





RFI






8月9日、アレックス・アザー保健担当長官が台湾での3日間の公式滞在を始める。1979年以来、これだけ高位の米国政府高官による訪問は今回が初めてだ。しかし、北京はこの訪問を非難している。





今回の訪問は極めて象徴的だ。8月9日日曜日、この米国政府高官はワシントンが1979年に承認を取り消して以来、最もレベルの高いこの島への米国代表団を率いて台湾に到着した。北京はこの訪問を非難している。



この歴史的な旅行は、多くのテーマについて北京とワシントンの間で緊張が激化しているときに行われたと、RFI台北特約記者アドリアン・シモールが報告する。



アレックス・アザー米保健長官が、中国が1つの省と見なしている住民2400万人の民主主義の列島・台湾を訪問するのは、表向きにはコロナウイルスに直面したこの地域がなぜ成功したかを学ぶためだ。確かに、台湾は中国に隣接しているにも係わらず、Covid-19による死者は7人に過ぎず、また、この3ヵ月間に発症例は1例もなかった



しかし、同時に、この米国高官による今回の訪問は、何よりも北京に送られた強力なメッセージだ。





中国の天敵・総統との会談



中国政府は外交上の同盟国に対して、台湾政府の人間と公式に会うことを完全に禁止している。中国は台湾政府を認めず、彼らを分離派と見なしている。数日前、中国当局はアレックス・アザー氏の訪問を「平和と安定」を脅かすものと述べた。



しかし、トランプ政権はこれらの脅しを無視することを選んだ。かくして、アレックス・アザー氏は、複数の閣僚、特に蔡英文台湾総統に会う予定だ。中国にとって彼女は天敵であり、島を正式に独立させようとしていると非難している。



大流行が始まって以来、トランプ政権の台湾支持は明らかに強まっている。このため、一部の人は今回の訪問を中国をからかう新たな動きと見るが、台湾にとってこれは国際社会との関係を正常化するための決定的な一歩として残るものだ。





►これも読む:「大きな」海上中国の「小さな」隣人たち





(参考 AFP)





台湾 米国 中国 外交











(フォーカス台湾)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202008100002.aspx





蔡総統、米アザー厚生長官と面会 トランプ大統領の台湾支持に感謝





【政治】 2020/08/10 14:13







蔡英文総統(右)と面会する米アザー厚生長官





台北中央社蔡英文総統は10日午前、米国のアザー厚生長官と台北市の総統府で面会した。トランプ大統領ら多くの米国の友人が世界の新型コロナウイルス対策における台湾モデルの貢献を継続的に評価していることや、台湾の国際参加に向けた強力な支持に感謝を示した。その上で、台米共同でのワクチンや治療薬の開発、生産において顕著な進展があることに期待を寄せた。



アザー長官ら訪問団は9日に台湾に到着した。外交部(外務省)はアザー長官の訪台について、台米双方の医療・衛生分野での交流強化が主な目的だとしている。アザー長官は1979年の台米断交以来、訪台した米高官として最高位。閣僚級としては6年ぶりとなる。



アザー長官はあいさつで、台湾に対するトランプ大統領の強力な支持と友情を伝えるために訪台できたのは光栄だと言及。その上で、「台湾のコロナ対応は世界で最も成功した手本の一つ」だとたたえ、この成功は台湾社会や文化における透明で開かれた、そして民主主義の本質を示すものだと述べた。





(温貴香、葉素萍/編集:名切千絵)











(フォーカス台湾)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202008100008.aspx





台湾、米厚生省と初覚書 アザー長官、WHO脱退後は「台湾と協議」





【政治】 2020/08/10 19:10







台米間の医療や衛生の協力に向けた覚書締結式に立ち会った陳時中衛生福利部長(右)とアザー厚生長官





台北中央社)衛生福利部(保健省)は10日、米厚生省と医療や衛生の協力に向けた覚書を初めて締結した。新型コロナウイルスの対策を担う中央感染症指揮センターで記者会見が開かれ、陳時中部長(保健相)と訪台中のアザー長官が締結に立ち会った。衛生福利部は、覚書締結によって双方の連携の範囲が広がると説明。より実質的な協力を推進していくとした。



1979年の台米断交以来、初めて締結された医療・衛生分野の協力に関する正式な文書で、締結機関も省レベルに引き上げられた。今後は連携計画、研究、人材の交流、相互訪問などで連絡窓口を設置し交流していく。台湾と米国は今年3月にも、新型コロナの迅速検査キットやワクチン、治療薬の開発、研究の連携に関する共同声明を発表している。アザー氏は、覚書と共同声明の双方を通じ、台湾との協力を継続していく姿勢を示した。



米国が世界保健機関(WHO)からの脱退の意向を表明していることから、新組織の立ち上げの可能性に注目が集まっている。アザー長官は、脱退後の方針や台湾の新組織への加入について記者から問われると、公衆衛生の向上を図るための適切な手段を国際社会と模索していくとし、「台湾とももちろん協議する」と語った。





(張茗喧、陳偉婷/編集:楊千慧)











(フォーカス台湾)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202008110002.aspx





米厚生長官、呉外相と面会 台湾のコロナ対応は世界の「手本」





【政治】 2020/08/11 12:57









アザー米厚生長官(左)と呉外交部長





台北中央社)訪台中のアザー米厚生長官は11日午前、台北市内のホテルで呉釗燮外交部長(外相)と面会し、「台湾の新型コロナウイルス対応は世界の手本」だとたたえた。呉外相は、台湾の国際空間獲得を固く支持する米国やアザー長官のような友人がいることは幸運だと述べた。



アザー長官はあいさつで、「公衆衛生分野における台湾のリーダーシップを評価するためにこの場にいられることを光栄に思う」と言及。新型コロナの感染拡大を巡り、台湾が太平洋の島国などの隣国に手を差し伸べていることなどにも触れた。



呉外相は、中国が圧力をかけ、中国側の政治的条件を受け入れるよう台湾に迫っていることに言及した上で、「台湾はこの戦いに勝たなければならない。そしてこそ、民主主義は長く続く」と訴えた。また、アザー長官の訪台は台湾にとって「力強いメッセージになった」として感謝を示した。





(陳韻聿/編集:名切千絵)











人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2020/0811/c94474-9720472.html





「一つの中国」原則に挑戦する企ては必ず失敗する





人民網日本語版 2020年08月11日13:36





米国のアザー厚生長官が9日に台湾地区入りして3日間の訪問を開始した。米側の行為は台湾地区問題において自らが行った約束に深刻に背くものだ。中国側は一貫して米国と台湾地区の公的往来に断固として反対しており、すでに米側に厳正な申し入れを行った。(人民日報「鐘声」国際論評)



先般米側が世界保健機関(WHO)脱退を宣言して、世界の公衆衛生事業への責任の全うを明確に拒絶したことを、国際社会はよく分かっている。今になって米側が新型コロナウイルスの感染状況について話し合うため中国の台湾地区に高官を派遣したのは、新型コロナウイルスの感染拡大を政治的に利用する新たな茶番に他ならない。



周知のように台湾問題は中米関係における最も重要かつ敏感な問題であり、「一つの中国」原則は中米関係の政治的な基礎だ。1978年12月、米政府は中国側の示した「断交、軍撤退、条約破棄」の三原則を受け入れたうえで、台湾問題の適切な処理について中国側と合意に達した。中米が1978年12月16日に発表した外交関係樹立に関するコミュニケは「アメリカ合衆国中華人民共和国政府が中国の唯一の合法的政府であることを承認する。この範囲において、アメリカ人民は台湾地区の人民と文化、ビジネスその他非政府間の関係を保持する」と表明した。1979年1月1日に中米両国は外交関係を樹立して関係を正常化した。中国側は米側に対して、中米関係の大局が妨げられ、損なわれることのないよう、台湾問題を慎重に取り扱い、台湾地区といかなる公的往来・接触もせず、「台湾独立」分離独立勢力に対していかなる誤ったシグナルも送らないよう繰り返し促してきた。



米側は最近、再三にわたり台湾問題で挑発を仕掛け、中米関係にトラブルをもたらしてきた。今年3月、米側はいわゆる「2019年台北法」を成立させた。全世界が新型コロナウイルスと闘っている過程において、米側は「台湾カード」を切って中国を中傷しようと企てた。さらに米側は台湾地区との軍事的結びつきを強化し、台湾地区への武器売却を推し進めた。「台湾カード」を切るのは、米国の一部政治屋が政治的私利のためにとっている冒険的行為、中米関係及び台湾海峡の平和・安定を破壊する危険な行為であり、中米両国民の根本的利益に合致しない。



世界に中国は一つしかなく、台湾地区は中国の不可分の一部であり、「一つの中国」原則は国際社会が一致して認めている。台湾問題は中国の主権及び領土的一体性、核心的利益に関わる。中国の政府と国民の国家の主権及び領土的一体性を守る決意は確固不動たるものであり、いかなる外部勢力による内政干渉にも反対する決意は確固不動たるものであり、両岸の統一を実現する決意は確固不動たるものだ。中国側は米側に対して、「一つの中国」原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定を順守し、台湾地区とのいかなる形による公的往来・接触も止め、米国と台湾地区の実質的関係の格上げを止め、台湾地区関連の問題を慎重かつ適切に取り扱うよう促す。米側の誤った行為に対して、中国側は断固たる力強い対抗措置をとるだろう。「一つの中国」原則を否定し、これに挑戦する企てはいずれも失敗に終わる。(編集NA)





人民網日本語版」2020年8月11日











(フォーカス台湾)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202008120003.aspx





米厚生長官、李登輝元総統を弔問 メッセージ残す/台湾





【政治】 2020/08/12 13:51







李元総統の遺影の前で献花するアザー米厚生長官





台北中央社)訪台中のアザー米厚生長官は12日午前、先月30日に死去した李登輝元総統の追悼会場が設置されている台北賓館(台北市)を訪れ、花を手向けた。アザー長官は「李総統が残した民主主義の遺産は、米台関係を永遠に前進させていくことでしょう」との言葉を付箋につづり、メッセージボードに貼り付けた。



アザー長官ら訪問団は、きょう帰国の途につく予定。





(編集:名切千絵)