中国経済「二重サイクル」のモデルを目指す/国内市場の大循環は拡大発展につながる(中国国際放送局)

中国経済「二重サイクル」のモデルを目指す/国内市場の大循環は拡大発展につながる(中国国際放送局









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中国経済「二重サイクル」のモデルを目指す





2020-08-06 20:10 CRI





中国共産党中央政治局はこのほど会議を開き、「国内の大循環を主体として、国内と国際の二重サイクルが相互に促進する、新しい発展枠組みの構築を加速させていく」と指示しました。



会議は、「当面の中国経済は依然として複雑で厳しい試練に晒され、多くの不確定性と不安定な要素に直面しており、多くの中長期的な課題を抱えている」と指摘しました。そのため、持久戦の角度から当面の情勢を見極めなければならないと求めています。



これについて、中央財経大学金融学院の張礼卿教授は、「市場メカニズムの働きにより、一国製品の需給バランスは主に国内市場で実現される。これと同時に、国際市場への参与はグローバル産業チェーンや国際貿易の利用によって、需給バランスの実現にもつながる」として、「主導的な役割を果たすのは内需である」と明らかにしました。



専門家によりますと、今年に入ってから、新型コロナのパンデミックによって世界経済が不況に陥り、一部の国家では保護貿易主義が台頭し、グローバル産業チェーンとサプライチェーンは大きな調整に迫られているということです。



張教授はさらに、「今回、党中央の打ち出した新しい発展枠組みには一つの明確なシグナルがある。それは中国の経済発展の戦略的重点は、輸出志向型から内需駆動へと急速に転換していることだ」との見方を示しました。



しかし、国内の大循環を主体とすることは、門を閉ざして鎖国的な運営を行うかという質問に対して、張教授は否定した上で、「むしろ内需の潜在力を発揮させることを通じて、国内市場と国際市場をより良く連結させ、国際・国内の2つの市場、2種類の資源をより良く利用することである」と述べました。(Lin 、星)











http://japanese.cri.cn/20200808/d92d449a-e401-5360-d787-cd036cbdf977.html





国内市場の大循環は拡大発展につながる





2020-08-08 15:14 CRI





国際的に有名な化粧品会社ロレアルはこのほど、2020年上半期の財務報告を発表しました。それによりますと、コロナ禍の影響を受け、北米や西ヨーロッパ、アフリカ、中東の市場で売上高はいずれも10%以上減少しましたが、中国大陸市場では第2四半期の売上高が30%増加し、上半期の売上高は去年の同じ時期に比べて17.5%成長しました。これは、ロレアルの業績回復で決定的な要素となっています。



ロレアル中国会社の社長兼最高経営責任者(CEO)は、「中国大陸市場の力強い逆転の成長はロレアルのグローバル市場が逆境を乗り越え、安定回復することに強力な基盤を定めた」と述べました。



このほど、中国は「国内の市場の大循環を主軸とし、国内と海外の2つの循環によって互いに促進し合う」という経済発展の新しい構図を打ち出し、広く注目されています。



国内市場の大循環の目的は、国内の効果的な需要を拡大させ、経済のハイクオリティな発展を推進することにあります。これは開放を停止するのではなく、かえって拡大し各国の多国籍企業に、より大きなチャンスを提供することを目指しています。



米国の電気自動車メーカーテスラが発表した2020年第2四半期の最新財務報告によりますと、同社はこの時期に1億400万ドルの利潤を実現させました。そのうち、中国市場に3万1000台を交付しており、世界全体販売量の30%を占めたということです。







テスラの上海工場





また、商務部のデータによりますと、今年第2四半期、中国の外資実際利用額は去年の同じ時期に比べて8.4%増加しました。ベーカー&マッケンジー法律事務所などの最新研究報告によりますと、今年1~5月、外国資本が中国資本に対して行った買収総額は90億ドルに達し、ここ10年来初めて中国資本の外国資本に対する買収を上回ったということです。(玉華、CK)